k-MT : ゲームの道標

7点
※注　本作は１７歳未満プレイ禁止です。

あの人気漫画作“ネギま！”から送り出された、家庭用ゲーム機への初めての試み。
舞台は麻帆良学園、ネギがマギステルマギになるために仮から本教師になるまでの２週間を描く。ストーリーの主軸はエヴァの吸血鬼騒動と、２－A最下位脱出を再編集したもの。

本作では好感度だけでなく、学力や協調性といったステータス、さらに性格や正負属性の付与・解除といった一風変わった要素が多く用意されている。
基本は２－A授業→学園探索の繰り返しだが「自分だけの学園を作る」という売り言葉の元に、２－Aだけでなく麻帆良の無名生徒を３００人配置。それぞれに好感度が設けられ、クラスだけでなく３００人全員を好みに統一すれば、正しく自分だけの学園と言える。

しかし、ストーリー・イベントが一本道過ぎること、各キャラクターのエンディングが無いに等しいことなどはゲームとしてはマイナス。そして一番の難点だが、余りにも時間がかかりすぎる。通常の一週クリアは１５～２５時間、クラスの統一は３０～６０時間前後、全生徒の統一となると数百時間はかかってしまう。

ゲーム自体、準ギャルゲーとしては異色で手間と半作業化に耐えられる人には中々楽しめるものだった。
初めての作品ということでプレイ時間のバランスを取るのが難しかったのだろうが、もう少し考えてもらいたかった。しかし逆に言えば、すぐに攻略してしまって勿体ないという人には良いのかもしれない。

個人的には当たりだったので甘めの７点。周囲の目を気にしている人には、その手の作品ではないので気にせず手にとって貰いたい。

reviewed by AK４７