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シュミッドディーヴァ

[ PCゲーム ]

3点
一風変わった登録無料のオンラインカード対戦“シュミッドディーヴァ”。その仕様故に、出現時は一時的にではあるがそれなりに話題に上がった作品。
姫の下に集うらしいです。劇場用語歌姫からですか。響きは良く分かりやすい所ですが、このゲームの場合は戦姫が適当。

細かい所は置いておいて、ゲームの内容。
まず、登録時に自分の支持する姫を選択することになる。4国から選択できるのだが、強いが見返りの少ない列強国と、弱いがその分見返りも大きい弱小国に二分される。
この見返りとは、実際にイベントが開催された際に配られるゲーム内の配当金である。しかし結局は少額なので、ここは好みで決めてしまって問題ない。

そして登録後、自分の属性を選ぶことになる。さてこれが問題。再び4種から選ぶのだが、(下に記すが)属性を変えるには課金しなければならない。現段階では大差が無いが、後々戦い方に大きな差ができてくる。そうなった時に性に合わない属性を選んでいると不快な思いをすることになる。要下調べ。故に手軽さ×。

ここまで終わってようやく戦闘の手前。まずは空き部屋にて戦闘部屋を開設する。ここに人が入ってこれば、戦闘開始となるわけだ。まあ、これはよくある設定だが、その戦闘自体が面白い仕様。
確かにカード同士を戦わせるのだが、自身も参戦する、というか自身の動きが要となる。
それぞれ数十ブロックでできた3Dマップの上を双六の要領で移動しながら、待機したブロックを支配下に置く。支配ブロックにモンスターカードを配置し、そこに相手キャラが止まった際に自モンスターvs敵カードor敵キャラ戦闘開始となる。(自身はその逆)
補助カードを付けて攻防を競い、ライフを削る単純なものだが、配置したモンスターがライフ0で消滅した際はそのブロックが支配されてしまう。用は陣取り合戦。強いモンスターを使用するには支配ブロックが複数個あることが条件となるので、相手の陣地を減らして召還できない状態にし、キャラのライフを0にすれば勝ちとなる。

さらに具体的に戦闘の流れを。毎ターン支配地分のマナが回復し、これで各種カードを使用する。いかに相手のマスに止まらずに済むか、さらにマップ各所にマナ回復アイテムが落ちており、先手を取るにはまず運が必要となる。
つぎにバトル中盤、戦闘になった際は駆け引きが必要となる。例えばこちら耐久値5で相手攻撃3だったとする。補助カードは2度に分けてお互い同時に使用するのだが、一度目に相手が攻撃1上昇を使ったとする。2回目を残して5対4。安全にマナを使って防御2上げるか、それとも相打ち覚悟で1ポイントだけ上げるか。手持ちの補助カードやマナ、更にマップ全体から後の大局まで見えているか、最も思考力の必要になる中盤である。

そして終盤。それまでの流れもあるが、なれたもの同士だと、制限ターンまで互角に残ることもしばしば。そのばあい、残ライフで勝敗が決する。そのため、終盤にものを言うのが戦略とデッキ。お互いに保身に入って、戦闘は上手くやり過ごすが、キャラ直接攻撃のサポートは防げない。また、自キャラを回復させるのも手。手札に制限があるので、如何にその札を隠しつつ、相手の出鼻を挫き必勝の一計とできるか、粘りの見せ所となる。

最後にあまりにも大きすぎるのが難点。まず、初期設定属性以外のカードが使えないこと。無秩序に強くなりすぎるよりはマシかもしれないが。そこで、属性を縛っているデッキケースを買うことで、他属性のデッキを組めるようになる。しかし、リアルマネーでしか購入できず、さらに600円と法外な値段となっている。誰が買うんですか?
さらにカードの追加パック、ゲーム内マネーだと大金となってしまうため、リアルマネーで払おうとする人も居るだろう。しかし、1パック100円。
はっきり言ってありえないほど高過ぎです。設定自体は面白いのに、道理で人が寄っては離れていく訳です。

総評:仕様◯、しかし無課金限定。課金者には痛すぎる出費。かと言って無課金でも時間と見返りが釣り合わない。
イベントの必要性もが皆無。厳しいようだが3点が適値。

reviewed by AK47


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