家族計画
家族計画販売:D.O.価格:(定価:¥ 9,240) 対象:Windows 評価:★★★★★ 詳細:アマゾン商品ページ |
9点
色んな理由があるけれど一人ではどうしようもない…
そんな人達が寄り添って家族を形成し現状を立て直す。それがこのゲームの中の家族計画の概念。
借金に追われ、家も追われた父役「寛」
結婚詐欺に合って一人では立ち直れない母役「真純」
孤児院出身で主人公の同級生次女「準」
中国から密入国してきた三女「春花(チュンファ)」
両親を亡くし親戚にも厄介者扱いされて家出した四女「末莉」
そしていつの間にかこの家族計画の中心とされた主人公「司」
みんな一人では生きていけない人間ばかりがここに一つの運命共同体を成す事となったのです。(主人公は働いているため一人でも生活出来るのですが…)。
前述の家族紹介で長女がいません。ここはあえて別で紹介させてもらう事にします。言うなれば彼女はこの「家族計画」に於いてある種キーパーソンなのです。
長女の位置に身を置く彼女、名は「青葉」。
「高屋敷」という由緒ある家柄のお嬢様。ですが家では会社や世間体のためだけの道具扱い…それが嫌になって亡くなった祖父の家へと飛び出しました。自分が唯一愛を感じさせてもらった大好きだった祖父の家へと。
この家こそが「家族計画」の舞台となる場所なのです。
そんな人たちが集まって七人の「家族計画」は動き出すんですが、やっぱりなかなか上手く行きません。元々他人同士、諍い事など日常茶飯事。果たして七人の家族計画は功を成し、無事皆それぞれがひとり立ち出来る日は訪れるのでしょうか。
物語の大部分はコミカルに描かれていてそれなりに笑えるシーンが多いです。
しかし、物語の終盤になるにつれ明らかになるそれぞれの過去。そんな暗い過去を持ちながらも皆が必死に生きようとする様を見て思わず涙が出そうになりました。
人と人との繋がり、家族の愛。そんな目に見えないけどそこに確かに有るものを改めて考えさせてくれるゲームだったと思います。
reviewed by メデューサ
9点
家族というものがどんなものかを思い知らされた、そんなゲームである。
各キャラは全くの赤の他人、しかし彼らが集まって一つの「家族」というものを構成していく。
そんな中で、話が進んでいくゲームである。
ゲーム序盤〜中盤までは、ほとんど笑いを誘うような監事の構成になっている。また、徐々に家族というものの暖かさというものが強く表現されていっている。
だが、終盤、本当に「家族」というものを思い知らされた。
キャラ一人一人の暗い過去、それが判明し、それを背負いながら賢明に生きている。
涙を誘うゲームであった。
前半笑い、後半感動と、かなりギャップがあるゲームであったが、非常に完成度は高いと思った。
reviewed by マルコシアス
9点
家族計画、についてレビューをしていきます。
いわくつきの7人が集まり、家族ごっこをすることから始まった家族計画。そこに達するまでも山あり谷あり。
そこのところがまず、なあなあな展開にならないでよかったなと思います。
妥協して馴れ合い、っていう流れではここまでの出来にはならなかったと思います。
その後、少しずつ、本当に少しずつ各々に変化が出てきて家族っぽくなっていき、終盤は避けては通れなかった問題が表出。そして崩壊。
おおまかな流れは全員が同じ。終盤は涙涙の展開で、非の打ち所のない出来。すばらしいです。
グラフィックは全員顎が尖っていますが、そんなことはあまり気にならなくあまりに不自然なところはありません。
音楽は毎度おなじみI've sound。OPテーマの「同じ空の下で」EDテーマの「philosophy」はどちらも名曲だと思います。
総評すると、超名作。ワケのわからねぇ萌えゲをやるよりかは、こっちの方をやった方が数倍いいと思う。PC版がアレな人は、PS2でも出ていますのでやってみてはどうかと思います。
家族というものがどのようなものなのか。家族を持ってる人達にとっても、得る物が多いシナリオだと思う。未プレイの人は是非やってみるべし。
reviewed by 流星の流れ