k-MT : ゲームの道標

10点
「ひぐらし」に続く、竜ちゃんこと竜騎士07率いる07th Expansionが製作したサウンドノベルである。
ネタバレをしないようにあらすじを説明しておく。

六軒島大量殺人事件(1986年10月4日～5日)
年に一度の「右代宮家」親族会議のために六軒島に集まった18人。
台風によって島から出られない状況の中、最初の殺人が起こる。
人間の手で行われたとは思えない残忍な殺人が続いていく。
ある者たちはそれを魔女の仕業だと言い、ある者はそれを否定し、ある者は思考を停止する。
見えない犯人の存在に、残った者たちは次第に疑心暗鬼になり・・・。

と、あらすじをまとめるのが中々難しい内容である。
要するに、六軒島で起こる数々のファンタジックな殺人を「人間」によって行われたとする(アンチファンタジー)か、「魔女」という非現実的なものによって行われたとする(アンチミステリー)か、プレイヤーに問うてくるゲームである。
「ひぐらし」の時同様、プレイヤーは作中の謎を推理、考察していくわけだがそこらの推理小説とは違い、そう単純に解けた！というものではないのである。

感想を言わせてもらうと、実に面白い。
まず「アンチミステリーvsアンチファンタジー」という構図に興味を持っていかれる。
登場してくるキャラクターはどれもとても魅力的で、個性豊かであるし、シナリオも緻密である。
特に私が心動かされたのはBGMである。
daiさん手がけるBGMには敬服せざるを得ない。
心情描写や場面に合った雰囲気を出すのが巧みで、プレイしていて臨場感がある。
他にもztsさんやラック眼力さんといったアーティストもBGMを提供してくれている。どのアーティストも決して手を抜くことなく、全てに精魂込めて作ってくれている。感動した。
そして何より。なんといっても惹きこまれるのがオープニングとエンディングだろう。
オープニング曲は志方あきこさんが歌う「うみねこのなく頃に」。
さらには各EP毎にＰＶまでついている。かなりテンションが上がる。
エンディングは各EPで違う。初めて聴く感動を味わってもらいたいので曲名は控えさせて頂く。(1つだけ言わせてもらうと、EP3、4のエンディングの感動はEP1、2の比ではない。)

現在、エピソード4まで発売されており、これら4つのEPは「出題編」とされている。
今年の夏コミケで、はっきりとした「解答編」とまではいかないが、それに近い、EP5が発売される予定である。
EP4を買えば、EP1～3は収録されているので、他のEPを買わなくても大丈夫だ。
EP4まで終えたら、某掲示板の考察スレッドやwikiを見たり、コミック版うみねこ(EP１、２)、真相解明読本を買ったりして、推理を広げていこう。
７月にはアニメが放送される予定である。
今年の夏が今から待ち遠しくてたまらない。

reviewed by kuroya

 始めたばっかりの初心者ですけど、
君主オンラインにも升使う人多いんですかね。
友達からオートマウスというものを言われたんで、
何か気になりました。
評判など知りたいですね。