k-MT : ゲームの道標

9点
源氏に滅ぼされた平家による復讐劇。一平家の武士となって、長門から源氏の本拠地鎌倉までクリアし、首領である源頼朝を倒すことが目的。
このゲームの特色は、三つの形態のアクション面があること。
１：ボス戦はリアル等身のデカキャラ同士で迫力ある戦闘が楽しめる。
２：分岐点となる面では斜め上空からの見下ろす視点でミニキャラが縦横無尽に動き回る。例：『リンクの冒険』
３：それ以外の、メインといえる面ではミニキャラのアクションが楽しめる(ここで穴に落ちると地獄行き)。例：『スーパーマリオ』
ライフはろうそくの長さで表示され、刀の強さや所持金も表示される。刀は上段・中段・下段で斬れる上に、数値がゼロになると曲がってしまう。金は、地獄へ落ちても一定数以上がある状態で血の池に入れば「地獄の沙汰も金次第」で戻ってこられる等、よく出来ている。
このように、システムはこの時期の物としては非常に優れており、楽しめる。グラフィックと音楽も雰囲気が出ていて悪くない。時間切れになると無敵の鳥が攻撃してくるあたりは、『ゲゲゲの鬼太郎』や『ドラゴンバスター』と同じである。
また、義経、弁慶に耳なし芳一も中ボスとして出て来て、それぞれ違った攻撃方法で主人公に立ちはだかる。それ以外のザコもいかにもな魑魅魍魎がぞろぞろ出てきて、面白い。
アーケード→ＰＣエンジン→ＰＳ(『ナムコ・ミュージアム』のどれか)と、根強く移植されているので、現在のゲーマーにもお薦め。

reviewed by 高麗