k-MT : ゲームの道標

10点
　女神転生シリーズも大衆ウケをはじめ、そんな中で繰り出したのがこのソウルハッカーズ。主人公はハッカー集団の一員としてその仲間とハッキングに精を出していたところ、ネミッサという謎の女が恋人にとりついてしまい、事件にまきこまれることになる。

　前作デビルサマナー悪魔召喚士ではかなり難易度が高く、セガサターンのセーブがうまくいかないという脆弱さも後押しし、ゲームは面白いのだけど物理的な時間的な難しさがあった。ソウルハッカーズはもうすこし難易度をさげることにより、デビルサマナーにあった独特の夜の大人の世界とでもいうべき、雰囲気を踏襲しつつ、ストーリの中核をになう、機械と心霊現象のコンバインを掘り下げている。青臭さがなく、非常にすっきりとした夜の世界のイメージで物語は進んでいく。ぜひワイン片手に部屋を暗くし、ベルベットルームで新たな仲魔を生み出してほしい。これは確かにおすすめできるゲームである。１０点。

reviewed by dj shrike