伝説のオウガバトル
4点
このゲームをタクティクスからやった人には、すごいつらいゲームになったと思う。きっと初めからやった人には、面白いゲームとなったのであろう。エンディングが13個あって、ラスト面に２時間以上かかるゲームはこのゲームだけで十分だ。カオスフレームはタクティクスの方にも引き継がれたようである。
reviewed by またたび
8点
「オウガバトルサーガ」と題されたシリーズの第一作としてSFCで搭乗したQUEST社製のウォーシミュレーションゲーム。
「タクティクスオウガ」や「ファイナルファンタジータクティクス」などのゲームをプレイしたかたは多いと思われますが、そこのスタッフの手になる作品です（スタッフは後にスクウェアに移籍）
ゲーム性はタクティクスオウガなどとはまったく毛色の違う、リアルタイムで進行する戦略性の高いモノとなっており、「タクティクスオウガ」などと同じようなゲームとしてプレイした人はその難しさと容赦のなさに投げ出してしまうかもしれません。
常にリアルタイムでフィールド上を動き回り、戦い、あるいは生き残りあるいは死んでいく兵士たちを常に広い視野で見定め、的確に指示を出し、最良の結果へと導いていく戦闘システムはまさに「指揮をしている」感覚を味わえる良質なものとなっており、とっつきにくさこそあるものの一度嵌まればそう簡単には抜け出せない中毒性を持っています。
また、「カオスフレーム」や「カリスマ」といったキャラクターの性格を決定付けるパラメータが存在し、そのパラメータの高低によって民衆からの信頼やエンディングが刻々と変化していくというシビアなシステムもあり、数多く存在するエンディングを全て見るためには相当長い目でパラメータを操作しなければなりません。
はっきり言って「ちょっとプレイしてみようかな」でプレイできるゲームにはなっていません。本腰を入れて嵌まらなくてはクリアできない難易度と深みを持ったゲームですが、それだけに嵌まってしまったら抜け出せない味わいを持った古きよき良ゲーといえるでしょう。
「タクティクスオウガ」「ファイナルファンタジータクティクス」に受け継がれる良質なBGMも必聴の出来。
reviewed by ケルビム
