ドラえもん4 のび太と月の王国
4点
このゲームはスーパーファミコンのドラえもんシリーズの最後の作品に当たるのですが、過去のドラえもんシリーズ3作品に比べると、簡素な作り、ステージ毎の難易度がバラバラ(特にこのゲームはボスが強いものばかりで、中々ゲームを先に進めさせることが難しい)、ストーリー性の劣化などが目立ち、残念に思わされる複雑な点が多数ありました。
過去3作をプレイした僕としては、どうしても3作との比較を考えると中々ショックを受けさせられるものでした。
システムについては過去3作と同じの横スクロール型のアクションゲームで、ジャンプやドラえもんの秘密道具を使いゴールを目指していくシンプルなものです。
新規に追加された点として、2人同時プレイが可能となり合体攻撃もできるようになったことですが、前述の通り簡素なゲームで、友達とプレイしましたがあまり盛り上がりませんでした。2人プレイ時には注意点があり、体力ゲージは1人プレイ時のゲージを半分割するというもので、難易度の高いステージやボス戦では友達とのプレイの均衡が乱れ、すぐに1機失うなんていうことはしばしばです。
もう少し難易度の調節がなされていればまだマシなゲームだったのでは と思います。
そんな今作には、前作同様にセーブ機能の代わりのパスワードが存在します。しかし前作までと異なり、パスワードは原作に登場する秘密道具の名称のもののみになっており、漫画でも引っ張り出し、適当に道具の名前を打つと成功してしまったり。これはわずかながらのファンへのサービスなのではないかと僕は受け止めています。酷く言ってきましたが、ここだけは少し感心させられます。
難易度高く、プレイしていて諦めかけることがあるかもしれませんが、そういうマニアな人向けのゲームとでも考えればいいのかなぁと思います。興味のある方はぜひプレイしてみてください。プレイする際は述べたとおりの注意を心がけて臨みましょう。
reviewed by ジェラール