k-MT : ゲームの道標

9点
このゲームは、「クォータービュー」という斜め視点の立体空間を動き回るタイプのRPGで、キャラの細かな動作や建造物、バラエティに富んだマップ構成など、作り込みのいいゲームです。

このゲームは「ドラゴンクエスト」シリーズの外伝作品として作られる予定だったゲームでしたのでシステムも単純明快で、すぐ慣れることができるでしょう。ただ、立体マップなので戦闘の仕方の面ではもちろん違います、そこにだけ注意したいところです。
ストーリーもギャグ的な要素が多かったりします。トラウマとなるようなものがないかの心配などはいりません。

「トルネコの冒険」のようにドラゴンクエシリーズの外伝作品として開発が進められていたものの、本家エニックスに拒否され（ちなみに本作は制作：クライマックス、発売：タイトー）、あまり有名になれなかったゲームです。本作は、ドラゴンクエストⅣの第2章の設定を踏襲しているようで、キャラクター達の設定やオープニングシーンなど、確かに所々ドラゴンクエストⅣに似ているところがあります。

（例）<キャラの設定>
レディストーカー：「主人公が大富豪の令嬢、破天荒な性格、付き人に若いコックと老いた庭師の2人がいる」
ドラゴンクエストⅣ（2章)：「主人公が一国の姫、破天荒な性格、付き人に若い僧侶と老いた魔法使いの2人がいる」

作り込みもよく僕としても面白く感じたゲームだったので名前が広がらなかったらしいのが残念なゲームです。ドラゴンクエストⅣをプレイしたことのある方はその似ているところを探してみるのもこのゲームをより楽しくする要素にすることができると思います。入手は難しいかもしれませんが結構ハマるゲームと思います、是非プレイしてみてください。

reviewed by ジェラール