Fallout 3
9点
現在、新作であるFalloutNewVegasも発売していますが、私はこちらが好きですので遅まきながらレビューを。
このゲームはもともとPC用のゲームだったのですが、PC版、ひいては外国版は所有しておりませんので、日本語のコンシューマー版に限ったお話をさせていただきます。
ジャンルはRPGで、オープンワールドの近年アメリカ製RPGで主流になっている箱庭物です。同ジャンルには「エルダースクロールシリーズ」等が挙げられると思います。
あらすじや世界観をざっくり言うと「世界は核の炎に包まれた。だが人類はまだ死滅していなかった。」という感じです。
主人公の目的は、突然家を去ってしまった父親の捜索ですが、そこに至るまでの過程はプレイヤーに完全に委ねられます。困った人々を見つけた際に、助けるもよし、略奪するもよし、スルーするのもよし。助ける場合も解決方法は口先に頼る、暴力に頼る、知識に頼るといったように一つの出来事でも複数のアプローチの仕方があります。
この自由度の高さがこのゲームのウリでしょう。
サブクエストは濃厚な内容のものが膨大な量あります。それぞれの解決法は上に書いたとおりですね。あなたの選択によって、一人或いは一つの集落の運命が決まります。
マップも非常に広く、100時間やってもすべてを探索しきるのは不可能なほどやりこみ要素が多いゲームです。
正直これ一本あれば、半年は遊べます。
装備品自体はそこまで種類があるわけではありませんが、ほとんどの場合完全上位交換であるユニークウェポンが存在します。これらを見つけるのは一苦労なので、これらを見つける旅に出るのも面白いでしょう。
欠点は、コンシューマ版・箱庭物の宿命とも言えるフリーズの多さ、処理落ちの多さです。
不意にフリーズを起こして2時間前からやり直しなどはままあります。
誤訳の多さも少し残念ですが、爆笑物の超訳もあるので、英語が得意な方々はこれらを探すのも面白いと思います。
日本語版恒例のゴア表現の規制も残念な点の一つですね。
注意点として、非常に過激な表現が多くあるゲームです。加えて、クリーチャーは背筋が凍りつくほど気色悪いものばかりですので、こういったものが苦手な方は購入しないことを強くお勧めします。
このレビューを見てくださった方々、あなたがもしもこのゲームに興味を持ったなら諭吉さんをポケットに突っ込み、今すぐゲーム屋に行きましょう。だいぶ値段は張りますが、それに見合うだけの価値があるゲームです。
さあ、あなたも荒廃した世界に旅立とうではありませんか。
reviewed by Sirius
