k-MT : ゲームの道標

9点
　縦スクロールシューティングの傑作(だと思っている)。
今ある縦スクロールシューティングにもここまで斬新なシステムを持つゲームはそうないだろう。何といってもこのゲームの最大の魅力はフォーメーションだろう。面の途中にある格納庫からパーツを出し自機と合体する。合体した数によりフォーメーションの組み方が変わるのである、例えばパーツを1個つけた状態でフォーメーションを組むと三日月レーザーを出し、3個つけた状態だとひし形に散らばりバリアを展開する。最も注目に値するのは4個のパーツをつける、つまり自機を含めた５機を集めると合体直後火の鳥に変身し一定時間無敵となる。また５機合体の状態でのフォーメーションは自分で各パーツの位置と弾を打つ方向を決められるという手の込みよう。これのおかげで他のシューティングにはない自由度が生まれたと思う。その日の気分によってぜんぜん使えないフォーメーションを組んでみたり自分のお気に入りのフォーメーションをつくってみたりと楽しみの幅が広がる。このゲームはグラフィックや音楽に関してはファミコンカセットなのでよいとはいえないがアイディアに関しては光るものを感じた。今のグラフィックに偏った単純ゲームよりよっぽど面白いと思う。
なおPCengineにもテラクレスタ２というゲームがでていてこれにいたっては２機フォーメーションから５機フォーメーションまで全部自分で決められるというのだから驚きである。暇があったらこれもプレイしてみることをお勧めする。

reviewed by 魂花