キングギドラ / 最新兵器
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最新兵器
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9点
伝説のラッパーグループ、キングギドラの2ndアルバムです。
映画の凶器の桜の主題歌にもなった「ジェネレーションネクスト」や、ドラゴンアッシュ
のボーカルKJに対する怒りの曲「公開処刑」、そして歌詞に問題があるとして発売中止に
なった「F,F,B」もアルバムバージョンとして復活。
ZEEBRAをメインとして3人で歌うのですが、やはりほかの人たちとはなんとなくですが次
元が違いますね。
ちなみに歌詞はあまりお子様には向いてないです。
そのほかにもUZIや童子-Tなどの豪華なキャストもいたりして、HIPHOPが好きな方なら
買っても損はしません。
是非聞いてみてください。
reviewed by 夢瑠
10点
このアルバムは、キングギドラが「空からの力」以来約7年ぶりにリリースしたアルバム
である。それぞれのトラックは社会への批判や、HIPHOPの再定義を中心とした曲が多い。
1曲目の「最終兵器」と2曲目の「UNSTOPPABLE」はキングギドラの再来を告げる曲である
が、CD回収事件やチャート操作のことについても深く言及していて、言いたいことは何で
も言う彼らのスタイルはこの2曲だけを聞いただけでも感じられる。そして、次の3曲目か
らが彼らのメッセージ性をさらに強く反映したトラックとなっている。3曲目の「公開処
刑」では、ZEEBRAがDAのkjをdisり、K DUBがやたらにHIPHOPをPOP化したがるやつらを
disっていて、HIPHOPを大切にしている彼らのメッセージが伝わってくる。4,5曲目の
[F.F.B」と「トビスギ（Don't do it）」では、今でも日本で問題となっている社会の問
題について、彼らなりの表現方法でその重大性を訴えている。6曲目の「リアルにやる」
では、彼らの育ってきた環境を交えながら自分たちのrapの原点を伝えている。7,8曲目の
「911（Remix）」と「真実の爆弾」は自分がこのアルバムで最も感銘を受けた曲である。
「911（Remix）」は、タイトルからも分かるようにアメリカ同時多発テロをもとにした曲
であり、「真実の爆弾」は日本人拉致問題等をもとに日本のあり方を問う曲である。口で
は平和を謳いながらも戦争をしたがる某大国の大統領や、国民の訴えを真剣に受け止めな
い今の日本社会や政治家を非難し、これからの未来への危惧を示唆した曲となっていて、
自分たちが物事の一つ一つを深く考えなければ人に未来はないことをリアルにうたった曲
である。ついで9曲目の「平成維新」で
は明治維新を捩ったもので、明治時代に国を変えようと尽力した人たちを見習い、今の自
分たちも国をいい方向に変えるために努力し、何が善で何が悪かをしっかり判断する意思
が必要であることをうたっている。次の「マネーの虎」では、金がものをいう社会への批
判ししていて、その次の「友情」では金なんかよりも友情のような見えないものを大切に
していくべきだといっている。そして、12曲目の「ジェネレーションネクスト」では、11
曲目までを踏まえて未来はこうなっていくべきだという方向性を示している。
最後に、このアルバムはJ-HIPHOPのCLASSICといっても過言ではないと思うくらいすばら
しいアルバムだと思う。
reviewed by ライムス
