名探偵コナン2 西の名探偵最大の危機!
4点
〜巧妙なトリック、仕掛けられた狡猾な罠、数々の難事件を解決しながらの日々を送るコナンのもとに、西の名探偵、服部平次がやって来た。彼は理由も言わずにコナンに一枚の紙を差し出す。そこには平次への脅迫染みた依頼と、謎の暗号が記されていた。そしてコナンは憤怒する。その暗号が意味していたのは米花町、何と平次はその狂った依頼人の挑戦を受けたのだ。舞台に役者は揃った、最後に笑うのは誰か!?〜
名探偵コナン、ワンダースワン第二作。前作はミステリー物としては見れず、今一だったが、今回はまだ良かったと思う。
しかしやはり、ミステリーというよりはパズルゲームの感覚が抜け切らない作品となってしまっている。
まず本作の特徴でもある“マルバツール”。これをクリアすると物語が進行するのだが、その名から連想される通り、マルとバツで情報を処理する道具である。可能性と情報を照らし合わせ、誤りをバツで消して行き、確定要素をマルで消して行く。結果不確定要素を減らしていくものだ。
推理という意味ではむしろ考えられる可能性の中に答えがあるという決め付け論であり、その想像の幅を狭めてしまうものだが、何も無かった前作よりは改善された証拠。
しかしやはり欠点はある。例えば、推理していけば明らかに答えにたどり着くのに、ゲーム内で得られる情報をすべて得ていないが故に、可能性の欄が埋まらず、先に進めない場合。また、その逆に、自分では想像も着かなかったようなことが勝手に記入されていたりと、中々バランスが取れていない。
ストーリー面は、コナンのフリータイトル4作に平次のメインシナリオ2部の計5作ないし6部。
フリーシナリオは最初はまったくお話しにならないが、後半は自力だけで本当に解くとなると、意外と難しいかもしれない。メインシナリオも同様だが、これらの欠点はただ一つ、ゲームオーバーがないこと。
一ます進むごとに時間が経っていくタイムバトル的なものがあってこれは中々いいかもと思っていたが、まさかと思ってやってみるとギリギリでゲームオーバーにならない、正直萎えた。
総合すると、コナンは大人向けといいながらも、やはり小年齢層向けの作品である。アニメや漫画を見て素直に楽しめる人だけ買えばいいと思う、その程度の作品。
自分には少し幼稚すぎたので4点。
reviewed by AK47