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第三回天下一武道会 三月二十日

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第三回天下一武道会 三月二十日

106 名前:三月二十日 :03/07/28 15:41 ID:???

晴天。昼間からややにわか雨。




ロランは、朝早くに、寮から去っていった。
朝霧が出ているなか、彼は会長に連れられて去っていった。
その前に、私は、タバコを吸いながら、彼とほんの少しだけ話した。


「今日は、冷えるな。」
「そうですね。もう春なのにおかしいですよね。あ、けどほら、あそこみてください。桜のつぼみが・・」
「本当だな。この調子じゃ後、一週間もせずに満開になるだろう。・・そのころにでもこれたらまた見にくるといい。」
「ええ・・そうできたら見にきます。あ、そうだ・・」
そういって、最後にロランは、手元のバックをゴソゴソと探したかと思うと、真っ赤に熟した林檎をひとつ取り出した。
「これ、食べてください。とっても美味しいですよ。」
「林檎・・?それは、ありがたい。あとでいただくよ」

なぜ林檎なのだろうか?まぁ、好きだからいいのだが。
昨晩、グエンにつれられていった後、何が起きたのかはわからない。それに聞くような下司なことはしたくなかった。


車が出て行くまで見送ってから寮に戻りながら、私はどっと疲れる気がした。これでこの寮には私が安心してゆっくり会話できるような人物はいなくなってしまった。
まあその方がビジネスライクに接することができていいのかもしれない。結局は、編集者というのはそういう存在だ。
寮に戻ろうとすると、外出していたランバラルがのこのこと帰ってきた。二日前にでていったきりだったので、心配していたのだ。無論、彼でなく原稿の方だが。
どこかほうけた顔をしていたが、いったいなにをしていたのだろう。どうでもいいが、帰ってきてくれて助かった。


さて、あまり書くこともない。
とりあえず、第四回を発行したので、其れをここに掲載しておく。
しかし、ちょっと疲れてきた。今度からは、全部載せるのはやめようかと思う。編集に時間がかかりすぎる。日記なんだから。
ちなみにロランがいなくなったショックか、昨夜のなごりかグエンは今回休載である。
それでは、いつものように載せておく。



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