第三回天下一武道会 三月十七日
[ 第三回天下一武道会 サイドA ]
594 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 03:44 ID:???
ミライがまだ帰ってこない。
それはいいかえると、食と言う楽しみを奪われてことを意味する。
どういうことかというと、つまり、この寮には、料理をする人間がいないのだ。
いや、いることはいる。ランバラルなどは以前、うどんなどを作ってくれたことがある。
大変うまかったのだが、毎日うどんというわけにはいかない。飽きるし、それに栄養の面での不安も残る。
ロランに調理を頼もうとも思ったんだが、彼等はあくまでも作家であり、締めきりにおわれている毎日である以上そんなことはさせられない。
彼等はそれほど暇ではない。なにせ生存競争にも等しい対決が行われているのだ。
ということは、必然的に料理をするのは私だということになる。
まぁ、料理をつくるのはキライではないし、たまには気分転換にもなっていいのだが、ミライが帰ってこないことがきになった。
今朝、いつもどうり皆、インスタント食品を食べているときにアムロに聞いてみたのだが、彼は応えてくれなかった。
なにか訳があるのだろう。それがなにかといと私にはお手上げだが。
アムロとの痴話げんかというのも考えられる。私のみたところ、どうもフラウはアムロに惚れているようだ。
そうでなければいくら幼馴染だかなんだかしらないが、ああも世話をやけるわけはない。全くあんなひきこもりの何処がいいのだろう。
まぁ、私にはどうにも関係のないはなしだが、それが生活の面で支障をきたすとなっては話が別だ。
実際に彼女がいなくなると、我々は一種の飢餓状態に陥ることになった。私自身、管理人のくせに彼女に頼りきりだったのだ。
すこし甘えていたと思う。これは完全に私のミスといわざるをえない。
595 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 03:50 ID:???
それで夕暮れになるのを見計らって私は取り合えず買物にいくことにした。
冷蔵庫の中のものはこの2日であらかた食べ尽くしてしまったし(すごい食欲だ)、どうせ料理をするならいいものを作りたい。
インスタント食品は味はそこそこで栄養もとれるが、味気ない。食事とは単に空腹を満たすだけでなく、精神的な充足も必要なのだ。
荷物が大量になるのを予想して、誰かに手伝ってもらおうとおもってロランを探したのだが、あいにく彼はどこにもいなかった。
散歩にでもでかけているのだろう。
リビングにいたランバラルにも頼んだのが、急に「あいたたた・・腰が痛いのぉ」とあからさまないい訳を始めたので、私は諦めた。
しょうがなく一人でいこうとして、玄関で私がコンバースを履いていると、グエンが丁度降りてきて、どこにいくのか尋ねてきた。
私が下のスーパーまでちょっと買い出しにいく、と応えたら「私もいこう。」といって隣に座ってきた。
断るのも角が立つので、やむなく一緒にでかけることにした。
外は、春らしく涼しくて風も爽やかで、太陽は西に沈みつつあり、其の鮮やかな赤で眼下の町を照らしていた。
私達は坂を下りながらその美しい町並みを眺めた、それはまるで昭和を思い出させるほどレトロな光景で、どこか郷愁を感じさせた。
赤とんぼ、のような世界だった。あたかも時間がここでは昭和でとまっているかのようだった。
都会の喧騒とはかけはなれたここは、生活に疲れた現代人の保養地としては最適ではないだろうか。
我々の住んでいる所は、少し小高い丘の上にぽつんと、まるでヨーロッパの城のように悠然とたっているので眺めもいい。
その反面、交通の便は悪く、下の小さな商店街でしか買物はできないのだが、それもまた味がある。歩くこともまた楽しい。
そうおもうようになったのは、私にとって喜ばしいことなのかはともかくとして、この町にも親しみを覚えて始めていたのは間違いない。
景色を眺めながら歩いていると、思ったより早くス-パーについた。店の前には、沢山の自転車が置かれていた。
隣のパン屋もまだ営業しているようだったが、この前のことがあるのでよらないことにした。
あのキースとかいう少年がいなかったらなんとリアクションをとったらいいのかわからないからだ。
どこからか漂ってくるパンの焼ける香ばしい匂いをかぎながら、私とグエンはスーパーの店内に入った。
596 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 03:59 ID:???
最近進出中のスーパー「リガミリティア」
このスーパーは僅か五年で関東圏に一気に進出してきた新興スーパーだ。
といっても値段は特に安くない。大体他のチェーン店と同じか、もしくはやや高いくらいだ。
それなのに何故こんなに一気に進出してきたのかというと、その秘訣は店員にある。
店員といって、レジのおばちゃんを想像しては行けない。ここの女性は全員可愛いのだ。それはアイドル並みに。
それが色気たっぷりにレシートを渡してくれるものだから、世の男達は忽ちにここのスーパーのファンになったのだ。
まさに男とは哀しい生き物だ。スーパーは食欲と性欲を満たす場所になりつつあった。
しかし大体買物に来るのは主婦だ。この客層をのがしてはスーパーはやっていけない。
彼女達は、可愛い女性だと逆に買いにこない。だからといって男のレジを使うわけには行かない。
この店では、女性を宝塚のような格好をしてレジを打たせることで其れを解消している。
つまり男性には可愛い女性を、女性には倒錯的だが女性の男装のレジで、うりにしているのだ。
決して万人にうけるとは言わないが、コアについてきてくれる客層をつくり、他店との差別化を図っている。
いつまでこれでいけるのかわからないが、オーナーのジンジャハナムは自信満々だった。彼はとある雑誌のインタビューでこういっている、。
「いま消費者が何をもとめているのか?それを正確にみぬくことが大切なんですよ。
今この非常に不安定な社会では、消費者は何を求めているのか?それは現代において、愛である、と私は悟ったんです。
男性も女性も愛に餓えているんです。ただ安い。なんでもある。といったものは最早二次的な要素にすぎないんです。
スーパーに行く時に、心がわくわくした少年時代、何を買ってもらおうかと母親にねだる子供。お菓子をみつめる目つき。
そこには幸福と言ったものが目に見える形で陳列されていたのです。(中略)
そういったあの懐かしき思いで、そう!スーパーと消費者の関係は、つきつめると母親と子の関係になぞらえることができるんです。
そして母から子に与えるものはなにか?それはやはり愛です。
『愛』これが我がスーパーのモットーです。どうぞ皆様、愛に溢れるわが商店にお買い物ください。」
とまあ、オーナーのいうことはこういうことだった。
愛あるスーパーとは、美女を並べることとは到底思えないが、まぁ、わからないでもない。不細工な愛よりはマシだ。
不細工だったら、どんな真実や芸術もやはり心に響かないだろう。マリアやモナリザがそれを照明している。
いったいモナリザが不細工だったらレオナルド・ダ・ビンチはあの絵を書いただろうか?そしてここまで世界的な絵になり得ただろうか?
そういった視点から考えるとまた面白いかもしれない。
だが、まあこのスーパーについての講釈はこのくらいにしておこう。書いても誰もよまないのだから。
とにかく私とグエンは店内にはいったのだ。
597 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 04:04 ID:???
さて、私はさまざまなものを買わなければならなかった。
米、味噌、醤油、砂糖、塩といった基本的なものから、鶏肉、豚肉、牛肉をブロックでまとめてかう必要があった。
肉類はまとめて冷凍しておけば腐ることはないし、寮の冷蔵庫はかなり大きいのではいりきらないということはない。
かいだめしておけば頻繁にここに来る手間も省けると言うものだ。
更には野菜類も買う。栄養は偏るのがもっとも悪い。
白菜や、キャベツ、ニンジン、椎茸、大根など私は目に付いたものを手当たり次第にカゴに詰めていった。
カゴのなかにそれらを載せていきながら、今日はすき焼きにでもしようか、と私は考えた。
みな肉などしばらくくってないから(実にこの前のハンバーグ以来だ)きっと喜ぶだろう。
昨日、第三号も発行したことだし、編集者としては疲れをねぎらう必要がある。これくらい奮発してもいいだろう。
そう思い立って、すき焼き用の材料を別途選んでいく。店内は非常に混雑しているので探すのに苦労した。
この時間帯は特に人が多い。夕食のしたくのために主婦、会社がえりのサラリーマン、果ては子供までいるからだ。
だが、幸い、グエンもテキパキと手伝ってくれたので思ったより時間はかからなかった。
そんなに広くない野菜売り場の通路には、ちらろらと主婦が目に入った。
私とグエンは男二人で買物にきているので回りから少々変に思われているかもしれない。
夫婦できていると思われる目つきの鋭い男がこちらをみて
「こんな時代に男二人で買物など・・寒い時代とは思わんか・・?」と隣にいる女性に話しかけていた。
別にお前に迷惑はかけてないからいいだろうが、といいたいところだが止めておく。
確かに寒いのは事実だからだ。
598 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 04:28 ID:???
私はそこで木綿豆腐をえらぶと、照明がやや明るすぎると思われる店内を歩いた。魚も買っておく必要がある。
店内のスピーカーからは「さかなさかなさかな~」とまるで催眠術でもかけているかのような音楽が流れていた。
ここが魚コーナーだからだろうが、一体どれだけの人がこんな歌を聴いて、そうだ今日は魚を食べよう!と考えるだろうか?
まったく無意味だと思うのは私だけではないだろう。
魚を食べると頭がよくなる、と歌っているがだとすると、まずはこの歌手がたっぷり食うべきだ。
大体前からこういうスーパーで流れる歌というのはどうしてこうもくだらないのだろう。脈絡がない選曲はやめてほしいものだ。
そもそも、だんご三兄弟を和菓子屋以外が店で流す必要があるだろうか?
なにが哀しくて、こんな訳のわからない歌を強制的に聞かされないといけないのだ。これはいやがらせか?
団子サン兄弟や、さかな天国が嫌いな人・・それは主に成人男性だろうが、そういった人は店にこなくていいということじゃないのか?
これは穿ちすぎかもしれないが、少なくとも私はそう思う。
こう考えるとスーパーの音楽というのはクラシックにでもするべきだ。これなら皆、納得する。
それかずっと民謡でもながせばいいのだ。スーパーとはそういうものであるべきだ。
それにしてもまったくスーパーには色んな人間がいるものだ。
店内を走りまわり『ボマー捕まえた』という最近はやりの鬼ごっこをして遊んでいる某新聞社社員や、
パン売り場にずっと立っていていて、アンパンを誰かが買うたびに「とりあえず氏ねよオメーラ」と文句をいう男。(これは後で社員に何処か連れていかれた)
試食売り場にいて「食 べ な い か?」と言いながらソーセージを勝手に出している男と、「すごく・・美味しいです」と食べている学生のペア。
其れを見て「ウホ・・いい試食売り場・・」と呟いている男もいる。
それと「できるだけ試食です」といいながら側で食べている久○広風の男や、「アンキモ!アンキモ!アンキモ!」と叫んでいる男もいる。
更には「ジェットストリームアタック」と叫びながら試食を食べ尽くすことで恐れられている黒スーツの3連星。彼等は様々な店を試食で潰してきたらしい。
それに「ええい!野菜はいい!肉を焼け!肉を!」と叫んでる中年親父や、試食をねだる子供に忌々しそうに「子供は嫌いだ!ずうずうしいから!」と叫ぶ少女。
「食べさせはせん!食べさせはせん、食べさせはせんぞぉぉ!お前ら試食だけの奴等にこの肉は食わせはせん!」と必死に叫んでいる男の声が空しく響いた。
そして試食コーナーの総括主任は「バカな・・12枚のステーキの試食が・・たった3分だと・・ば、ばけものか・・」と唖然としていた。
更には玩具屋の店長もいた。隣には目つきのきつい女性がいる。彼等はデザートコーナーにずっともめていて、
オンナがカゴに入れようとした『ところてん』をみて、男の方が「フ・・冗談はよせ・・」と言いつつ、それを戻してアンミツを入れた。
「兄上も意外に甘い(ものが好き)なようで・・・」と女が負けずに言い返す。低レベルな争いだった。
野菜売り場では「ニンジンいらねぇっていってんだろが!この紫豚!」と叫ぶ男がいた。紫豚ってなんだ?
というように、まるで、白痴の見本市のようだ。本当にスーパーには色んな人があつまる。
特に小さな町の場合そこは一種の社交場にもなっているのだ。
それにしてもこんなやつらばかり住んでいるこの町は矢張りどうかと私は思った。
599 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 04:39 ID:???
こんな異様な店内の中でみると、グエンは思ったよりまともだと私は感じた。回りのレベルが高すぎる所為かもしれないが。
店内を一緒に歩きながら、彼にその感想を正直にいう。魚を選んで、私達は再び野菜売り場に向かって歩いていた。
ちょっと椎茸を買い忘れたからだ。私は手にカゴを一つ、グエンは押し車で其れについてきていた。
「君は普段はまともなんだな・・正直、意外だよ。
こういってはなんだが、君のことを誤解していたようだ。もっと・・こう異常なやつかと思ってた。」
パックに入った椎茸を選びながら、そう素直にいった。
「心外だな。私はいつもまともさ。ただ、前よりも自分の感情に素直に動くことにしたけれどね。
態度だけじゃ伝わらないし、感情はダイレクトにだしたほうがいい。もうあんな目にはこりごりなんだ。」
私の言葉をきいてグエンは、そう肩をすくめながら応えた。
「前から聞きたかったんだが・・・どうしてそんなにロランにこだわるんだ?女性にもてないということはないんだろ?」
グエンはこういってはなんだが、中々端正な顔立ちをしている。いかにも、良家の育ちと言った感じで気品もある。
黙ってたっていれば其れこそ貴族の御曹司である。
そして、彼の作品からもわかるように卓越した想像力や,ユーモアもあるように思える。知識も豊富だ。
そんな彼を、女性が黙っておくとは思えなかった。
どうしてあれほどまでにロランにこだわるのか私は知りたかった。確かにロランは女性的な顔立ちだが、男である。
今はまだ成長期の所為か、顔立ちもやや幼く、声変わりもまだ途中なのか普通より少し高めであるけれど、純然たる男だ。
いずれ声も野太くなるだろうし、あごなどに髭も生えてくる。
毎日風呂で観察してるからわかるが、体つきだってすらっとはしているが女性的な柔らかい曲線ではない。
やはり骨のでっぱりかたや鎖骨をみてもわかるが、其れは男性のものである。
600 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 04:45 ID:???
グエンはその質問に一瞬だけ遠くをみるように目をした。
何か考えているようだ。私は椎茸を潰れないように、カゴの一番上に置きながら彼が話すのを待った。
隣では、エプロンをつけたままの主婦が忙しそうに、だけど注意深く野菜を選んでいた。
ニンジンが3本百円だったのだが、少しでも大きいのを探すその努力に私は感心した。主婦の鑑だ。
主婦達の邪魔にならないように、私は、黙っているグエンを促して、少し閑散とした果物コーナーの所にいった。
そこには少し高級な果物類がところせましと並んでいた。どことなく柑橘系の甘い匂いがする。
グエンは目の前に陳列していた果物コーナーから、イチゴのパックを手にとった。
そして、其れをじっと見つめたまま話し出した。
「このイチゴ・・今が旬でとても美味しそうだとは思わないか?」
「イチゴか・・?そうだな・・確かに旬だ。とても水みずしくて美味しいだろうな。自然で純粋な甘さだし、果物本来の味が楽しめる。
イチゴは、私が好きな果物の中でもベスト5にはいるよ。」
私はそう答える。
「そうだろ?イチゴは美味しいな。だけど、この美味なイチゴでさえも、賞味期限を過ぎてしまえば食べることはできない。
誰も食べなければ、イチゴは捨てられるだけだ。廃棄されて、ゴミ袋に詰められて、翌朝清掃車に持っていかれることになる。
そして、焼却処分されることになる。イチゴは誰にも食べられることなく、ね。そんなのは嫌だろう?」
「まぁ・・それはそうだな。どんなものも賞味期限・・旬を過ぎてしまえば美味しくないし、腐ってしまえば元も子もない。
かといって食べるわけにもいかない。腹にあたるかもしれないし、それにそんなものを食べる気にもならないだろう。
けれど、ゴミとして燃やされるのはもったいないし、嫌だといえば嫌だがな。」
私は同意する。グエンは其れを満足そうに頷くと、また話を進めた。
601 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 04:55 ID:???
「そこでだ、世界でも数少ないとびっきり最上級のイチゴを買った男がいたと仮定してみてくれ。
彼は、それを大事に冷蔵庫の一番奥にしまって、毎日それを眺めて楽しんでいた。
食べるという選択肢は彼にはなかった。ほんの一ナノグラムも脳裏に存在しなかった。だって、当然だろう?
食べてしまえば、最上級のイチゴというものは現実的に存在しなくなって、観念的なイチゴしかなくなるのだから。
ワインを買っても決して飲まないで、死ぬまでワインセラーに飾っている人がいるだろう?それと同じことだ。
其れはあくまで手をつけないことに意義があったんだよ。
だから男の楽しみは其れをみながら、普通のイチゴを食べることだった。実にいじましい話だとは思わないか?」
「いじましいな・・けれど、私ならそのイチゴは食べるな。だって、残しておいて痛んだらどうしようもないだろう?
さっきもいったように何事にも旬があるのだから。眺めていて、それを過ぎては折角のイチゴが台無しじゃないか?」
そう応えて私はパックのイチゴに目を落とした。イチゴの話しをしている所為か、なんだかとても美味そうに見える。
グエンは首を振る。
「だが、男はそれで幸福だったんだよ。誰がなんといおうと其れで充足された生活を送れてたんだ。
それをたた『見る』だけでね。手をつけるとイチゴはなくなってしまう。それは消えてしまい、思いでの中のものになってしまう。
その恐怖が彼にイチゴに手をつけることを許さなかった。」
グエンは其処で、また遠い目をした。遠い昔を思い出しているような、懐かしさに溢れた目だった。
店内放送のアナウンス嬢が、色っぽい声でタイムバーゲンを告げていた。
「そんなある日、男がいつものように冷蔵庫をあけると、其処にはあるはずのイチゴがなかった。
男は愕然とした。イチゴ用に特別にこしらえたブロックにはなにもなかった。そこは空洞になっていたのだ。空っぽだ。
男は混乱状態に陥った。どうしてない?なんでない?その考えで頭が一杯になった。前日の夜中に、彼がみたときは確かにあったのだ。
目を閉じれば、イチゴのつややかで真っ赤なあの美しい姿が思い出されて、彼の心を揺さぶった。
男が冷蔵庫の前で立ち尽くしていると、ふと冷蔵庫の扉にメモ用紙が張られているのに気がついた。
そこにはこう書いてあった。
あのイチゴ、とても美味しそうだったから頂きました。よしなに。
男はそのメモ用紙を握り締めたまま、その場に蹲って泣いた。ひととおり泣き尽くした後、東京ドーム3個分くらいの圧倒的な喪失感が彼を襲った。
それは男が過ごしたこれまでの生涯でもっともショックな出来事だった。地球に落ちたフィフスルナくらいの衝撃だった。
厳しい北風が勇敢なバイキングをつくった、などと意味不明のことをいって慰めるものもいたが、男にはそんなのは耳に入らなかった。
ただ悔やみ、どうして食べなかったのか、と自分を責めた。男には勇気が足りなかったんだ。
イチゴを食べる勇気というよりは、食べたあとの罪悪感と喪失感に耐える勇気がね」
602 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 05:01 ID:???
グエンは一息でそういってしまう。最後の方はまるで何かにせかされるように畳みこんだ口調だった。
私は何もいわなかった。なんといっていいかわからなかったからだ。
グエンは大きなため息をついて、私が手に持っているイチゴを取り上げた。
そして、そのイチゴを再び元あったところになおしながら、最後にはっきりとこう言った。
「だから、男は思ったのさ。やはり眺めるより食べる方がいいってね。もう人に取り上げられるのは真っ平だと。
どうせ誰かに食べられるものなら、さっさと食べてしまおうと。其れが自分にとって大事なものならなおさらね。・・これが理由だよ。」
そういって手押し車を掴んで、さっさと会計をすましてしまおう、と言った。もうスーパーにきてかなり時間は過ぎていたのだ。
私は、たった今彼が直したイチゴを再び取り上げた。グエンが訝しげに私を見る。
もう話はすんだからなおしたんだが、といいたそうな顔をしている。
そんな彼の様子に私は唇の端をあげて、こういった。
「ロラン君をみながらこのイチゴを食べながら、ちょっとはその鬱屈した気持ちがなおるんじゃないか思ってね。
まぁ、一パック480円のごくごくありふれた値段のありふれたイチゴだが、少なくとも食べることに躊躇はないだろう?」
グエンは其れを聞いて爽やかに笑った。
603 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 05:15 ID:???
そして其の後、牛肉すき焼き用をたっぷりと買い込んでから、レジに行く。
小さなスーパーなのでレジはいつも込んでいる。私の前には既に四人ほど並んでいた。
その中には、この前、踏み切り事故にあったときに泣いていた少年・・アルフレッドと名乗った少年がいた。綺麗な花を持って並んでいる。
なかなかレジは進まなかった。アルの前にいる女性が大量に商品を買いこんでいたからだ。
その間に私は、評判のレジ女性を観察する。
レジの女性は確かに可愛かった。これでは他の店のスーパーにいけなくなるのもわかる。名札をみると、ジュンコと書いていた。
噂ではここの女性はみなショタの気があるらしいが、これは三流週刊誌にかかれていたので本当かどうかはわからない。
待ってる間に、グエンとまた話した。なんだか、さっきの話をきいて少し彼の気持ちがわかった気がしていた。
大事にしていたものを目の前で奪い取られると言うのはとても口惜しいし、残念なことだ。
あまり感情の変化がないと思われている私だってもしもそんなことがおきれば、ひじょうに哀しむ。
もっとも私にとってイチゴのメタファーは女性で、彼にとっては女性でない、というところの違いはあるけれど。
「そういえば賭けの方も残ってる。ロラン君にローラになってもらうのはいつにする予定なんだ。」
私は、イチゴのパックをカゴの上に置きなおしながら尋ねる。ロランは其れに怯えているのだ。
「・・・それはほら、旬がきたら、だね。」
グエンはその質問にはっきりとは応えず、そう曖昧に答えた。
てっきり今夜にでも、などというと思ったので、その返事は少し意外だった。
かれは美味しい物は最後に残すタイプの食生活だな、と私は思った。前述のイチゴのようにならなければいいが。
ようやく一番前にいた女性の買物が終わって、アル少年が会計にいった。私まであと二人だ。だが、私の前にいた女性と男性が何故か列をつめようとしない。
どうも呆然と、まるで気が抜けたようにたっていた。私が、彼女の肩を叩くと、その女性は美しい金髪の髪をわずかに触りながら振り向いた。
顔色が悪い。気分がすぐれないのですか、と私は丁寧に尋ねる。
「いえね・・財布を忘れると・・わけもなく哀しくなりません・・?」と、彼女は消え入るような声で言った。隣でSARS対策だろうか立派なマスクをした男も顔色が悪かった。
私はそれは充分なわけだろうと思いながら、そうですね、とその場をかるく流した。
そしてすぐに彼女達の番になったのだが、当然金を持っているわけはなく、
彼女は隣の男に「クロノクル!(金を取りに帰って)来い!」と叫び、男は男で「姉さん!助けてよ!マリア姉さん!」と念仏の如く叫んでいた。
私達は隣のレジで会計を済ませることにした。すぐに終わった。
604 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/12 05:20 ID:???
605 名前:三月十七日投稿日:03/06/12 05:30 ID:???
帰り道、坂の中腹で、赤棟の管理人とであった。
これからどこかにいくのだろうか。彼は何か考えことをしているように俯いていた。すれちがうときに私は彼と少しだけ会話を交わした。
少年の服は、少しどこか汚れていて、ジーパンも膝のところが白くなっていて、破れていた。手に、右手に大きな白い麻袋を持っている。
麻袋は中に大きなスイカでも入っているのかのように、おおきく球状に膨らんでいた。
私が彼と話している間、グエンは何処か複雑な表情をしていたので私はそれが気になった。
少年とわかれて再び、蛇のような長い坂を登る。ガードレールの脇をあるきながら、眼下の景色をもう一度楽しむ。
片方は岩壁で、左手のガードレールの下は崖になっている。
そこから下を覗きこめば、遠くに商店街の光がみえ、更に其れをとりかこむように一般家庭の光が見える。私はその光を楽しんだ。
大層重いスーパーのばかでかい袋を両手に持った態勢のままで登っていくのはちょっと難儀だった。
日は沈んで、既に辺りは暗闇に包まれつつあり、ところどころに設置してある電灯が点っていた。
その光を眺めながらゆっくりと足を進ませる。大体50メートル置きに電灯は置かれていた。
息を切らしながら、蛇のように長い坂をのぼりきったころ、今まで黙っていたグエンが突然私に、「あの少年には気をつけたほうがいい」といった。
その言葉は、ひどく小さな声で感情を押し殺したような声だったが、はっきりと私の耳に入った。
だが、私が問いただしても、それ以上彼は何もいわなかった。さっきまでの陽気が嘘のように彼は寡黙になってしまい、それ以上の追求はできなかった。
みな何かを知っている。そしてそれを隠している。酷く重要な何かを。
私はそう思い、嫌な気分になった。自分だけがなにかから疎外されているような気がした。
ふと、立ち止まり後ろを振り返った。坂を降りているはずの赤棟の管理人の姿が見たくなったからだ。
だけど、其処はもう何も見えないほどに真っ暗になっており、管理人は闇の中にまぎれてしまったのか何処にもみえなかった。
ただ電灯の光だけがまるで何か意志をもっているかのように暗闇に仄かにともっていた。
登ってきた坂は、上から見るとまるで底が見えずにどこまでも際限なく下降しているように思えた。私は夜空を見上げる。
闇夜と星の、黒と白のコントラストはとても美しく、あたかもプラネタリウムのようだった。ちょっと手を伸ばせば掴めそうなほどに近くにみえる。
だけど、私は手を伸ばさなかった。両手が荷物でふさがっていたこともあるが、童話じゃあるまいし星が掴めるわけはない。
ただふと、私がやっていることはこの数多の星の一つの光ほどの意味ももっていないのかもしれないな、と思った。
遠くで、グエンが立ち止まってこちらを呼んでいる声がしたので、私は再び歩き出した。足もとのつま先を見ながらあるく。
出掛けにきっちり締めた筈のスニーカーの紐は僅かにほつれていた。
(三月十七日終了)
606 名前:追記投稿日:03/06/12 05:35 ID:???
さて、 ものすごくアバウトな見取り図をしたに載せておく。ものすごく省略しているのはカンベンして欲しい。
Aアパート(白棟)とBアパート(赤棟)の立地関係は大体こういった感じだとわかればいいんだから。
アパート内の間取りも書きたかったんだが、それはまた別の機会にしよう。それにしても適当な図だ・・
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| r‐――ー-┴―i、 入り口
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| | 赤棟 .| .| | |
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607 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/12 06:48 ID:???
- 山岡さん笑いました。
あいかわらずいい仕事です
608 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/12 13:36 ID:???
- 「よしなに」
激しくワラタ!
個人的にはこのシリーズで最大のヒット!
そうかぁ、そうだったのか、、
負けるなよグエン
609 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/12 14:36 ID:???
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│ │ 白棟 ││ ..│. ..│
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│ ┌───┴┴┐ 入り口
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│ │ 赤棟 ││ ..│.. .│
│ │ ││ 赤の広場 .│. ..│
│ │ ││ ..│... │
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610 名前:ほげら~投稿日:03/06/12 22:07 ID:wZQksHrA
- これでグエンの人気がまた上がるとおもわれ
611 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/13 16:13 ID:???
- いいですね~、いつも食に関する書き方が大変気に入っています。
それにしても赤棟の管理人がすごい気になる・・・
612 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/13 23:07 ID:???
- コメディっていいな保守
613 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/14 14:55 ID:gLcDKnSC
- グエン様週末age
614 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/15 12:13 ID:???
- 容量が484KBだが、次スレはどちらに立てるべきか。
旧シャアは旧作専門だし、
新シャアは新作中心だし。
大事を取るなら新シャアだろうか。
615 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/15 12:59 ID:???
- >>614
こっちのがマターリできて安全だぞ
あっちはもうすこし種スレが落ち着いたころにしよう
616 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/15 15:56 ID:???
- >>615
向こうがおちつくことはあるのだろうか?
617 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/15 16:36 ID:???
- 題名は第三回天下一武道会?
そういえばここのスレタイ、とっくの昔に終わってるのにまだ第二回天下武道会だもんな・・
第一回の時はまさかここまで続くスレだとは思わなかったw
618 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/15 17:09 ID:???
- 題名は検索しやすいように「天下一武道大会」が入っていれば何でもいいでしょう。
第三回でも第四回でも外伝でも少年漫画編でも。
こっちに立てた場合、イザークの件で荒れないかが心配。
619 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/15 22:07 ID:???
- 荒れんでしょ。アンチ票は増えるだろうけど。
620 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/15 23:39 ID:???
- あっちに立てた場合、土曜日に落ちないかが心配。ぶっちゃけ、ちょっと荒れても落ちない方がいいかと・・
621 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/16 08:56 ID:???
- こっちに一票。つーか作者に任せる。つーか次スレは作者が立てて。
622 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/16 11:55 ID:???
- 確か1さん、スレ立てられなかったんじゃなかったっけ?
新作板はすぐ落ちるだろうから、マターリ出来るこっちがイイ!
623 名前:1投稿日:03/06/16 18:29 ID:???
- >>609
有り難う御座います。自分にはこういったテクが宿命的に欠けてるので助かります。
これが私が載せたかったやつそのものです。つかわせていただきますw
皆様、お久しぶりです。いつもレス励みにしてます。読んでくださってありがとうございます。
コツコツ話しを書いていたらいつのまにか書きこめなくなる手前だったのですねー。知りませんでした。
てっきり1000までかけるものだと思ってました。あぶない・・
三月十八日からは新スレに書いたほうがよさそうですね。
名前はシンプルに 『第三回天下一武道会』 でいこうと思います。
えーと、それでですね、板移動はせずにこのまま旧シャア板で行かせていただこうと思います。
ちょっと新シャアのほうは全く行ってない状態ですので・・それに向こうだとマターリできなそうですし・・
今回の話しは今までの中で一番長くなりそうです。まだ作家九人も残ってますので・・。
ちょっと日々の話しの方を短くすればいいのですが、ついつい長くなってしまって・・いけませんね。
今のところギャグ中心ですが、すこしずつ本筋にはいっていければいいな、と思ってます。まぁ、まだ大分先でしょうけど。
おそらく今回で天下一シリーズ最後になるでしょうから、マターリ書いていこうと思います。
それでは今から次スレ立ててきます。けど、できるかな・・いつも何故かたてられない・・
624 名前:1投稿日:03/06/16 18:50 ID:???
- やっぱり立てれませんでした。プララなのがいけないのかな・・
625 名前:人物紹介2投稿日:03/06/17 03:25 ID:yAFFCYyl
;;;;;;;;;;;,,,,,,,,, ,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;,, {
,=====-、 -―=====-、 /ヽ T会長ことトミノ
,'´ / / ヽ /.i ::.. ゝ‐--//´`ヾ.、 突拍子もない行動は理解不能。
[| / / }二. {{ ..-==・==- |.r'―l l ⌒ | } だが、何か考えがあるのは確かだ。
l / / ノ ̄ヽ ::.. |l ! !⌒ // 一応、雑誌の編集長でもある。
. i.! リ:.. ヽ、._ :::.... _,ノ' ゞ) ノ/
`  ̄ ̄~ ~.i::::.. ´ヾ  ̄ ̄ ̄● i/‐'/ 「バカジャネーノ?」は彼の口癖
i:::::. ヽ:::::::::,、_ノ l、__/
!::::: `~´ ヽ:::::: | |
ヽ::::: ,‐==-===-、 ヽ:::::: ! |
626 名前:1投稿日:03/06/17 03:33 ID:???
- ↑はミスっちゃいました。気にしないで下さい・・
新スレなんとか建てれました。幸運です。
第三回天下一武道会
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1055782914/
以後は、向こうにマターリ書く事にします。それでは・・
627 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/17 23:27 ID:???
- こっちは感想などでポツポツと埋めていくとか。
容量食うアンケートは当面こっちで受けつけるとか。
(アンケートは出尽くした気がするけど)
628 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/19 00:26 ID:???
- とりあえず保守しておくべきだな
629 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/22 00:45 ID:???
- 保守
630 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/25 18:40 ID:???
- 保
631 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/28 22:41 ID:???
- 保守、
632 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/29 03:47 ID:???
- >>63
伏線探しに前スレから読み返そうとしてロランにハァハァした人の数(1)
633 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/06/29 03:49 ID:???
- あ、誤爆スンマソン!
- 1 名前:1 :03/06/17 02:01 ID:???
マターリ開催してます。
けれど一応誤解ないように書いておくと、このスレはMS格闘ものの話ではありません。
というかガンダム一機すら(いまのところ)出てません。
にもかかわらず、これはある種の格闘であるのは間違いないといえるかも。あくまでもある意味ですが・・
過去ログは2-5のどこかにはってます。
- 2 名前:過去ログ :03/06/17 02:02 ID:???
前スレ
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/x3/1047130602/
[シャア専用天下一武道会ログ置き場兼避難所]
http://tenkaichi.fc2web.com/
【天下一武道会】
http://comic.2ch.net/shar/kako/1035/10351/1035171094.html
【第二回天下一武道会】
http://comic.2ch.net/shar/kako/1037/10372/1037200217.html
【続・第二回天下一武道会】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/shar/1044005101/(未HTML化)
【第二回天下一武道会 エピローグ】
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1047130602/(未HTML化)
もうひとつのログ置き場
http://www.globetown.net/~fuck/char/log/
- 3 名前:過去ログ :03/06/17 02:10 ID:???
- その1 スクウェアの怪作、ライブ・ア・ライブ
http://members.tripod.co.jp/carwen/livelog1.html (圧縮された様なので補完)
その2 ライブアライブを思い出だけでクリアしてみよう
http://cocoa.2ch.net/famicom/kako/971/971893305.html
その3 ライブアライブの明日はどっちだ? LIVE3
http://cocoa.2ch.net/famicom/kako/980/980390592.html
その4 ライブアライブ ~アリシアの脅威~
http://ton.2ch.net/retro/kako/986/986457887.html
その5 ライブアライブ~通りすがりの…たい焼き屋サンよ!
http://ton.2ch.net/retro/kako/994/994836730.html
その6 LIVE A LIVE ~まだわからぬか…心じゃよっ!
http://ton.2ch.net/retro/kako/1000/10009/1000968718.html
その7 LIVE A LIVE~それでも 人は生きる・・
http://game.2ch.net/retro/kako/1002/10023/1002366202.html
その8 LIVE A LIVE 「ハートも最強になりてえんだッ!」
http://game.2ch.net/retro/kako/1006/10061/1006183406.html
その9 LIVE A LIVE お前のいれたコーヒーが飲みたいな…
http://game.2ch.net/retro/kako/1008/10086/1008668405.html
その10 LIVE A LIVE えいかげんにしちょけや…
http://game.2ch.net/retro/kako/1011/10115/1011534648.html
その11 LIVE A LIVE~この名が世界に轟くか、それとも…~
http://game.2ch.net/retro/kako/1012/10120/1012060012.html
その12 LIVE A LIVE~なあ‥‥そうだろ 松ッ!!~
http://game.2ch.net/retro/kako/1016/10165/1016548870.html
- 4 名前:見取り図 :03/06/17 02:35 ID:???
┌───────────────────────┐
│ |
│ ┌─────┐┌──────────┐.. .│
│ │ ││ ..│. ..│
│ │ ││ 白の広場 .│ ...│
│ │ 白棟 ││ ※4 ..│. ..│
│ │ │└──────────┘.. .│
│ │ ※2 │
│ └───┬┬┘
│ .※1....|..│
│ ┌───┴┴┐ 入り口
│ │ │
│ │ │┌──────────┐. ..│
│ │ 赤棟 ││ ..│.. .│
│ │ ││ 赤の広場 .│. ..│
│ │※3 ││ ..│... │
│ └─────┘└──────────┘. ..│
│ |
└───────────────────────┘
補足説明
※1・・・白棟と赤棟を結ぶ渡り廊下。二階と二階を繋いでいる。だが、人の行き来があるのかは不明。
※2・・・物語の舞台となっている三階立ての棟。木造で昭和的な匂いが残っている。だが、新築。外観は白。
トミノの命令により管理人兼編集者と、雑誌を連載している住人9人が寝起きしている場所。
※3・・・いまのところ何もわかっていない謎の棟。白棟とは鏡に移したように対象になっている。違うのは真っ赤な点だけだ。
同じように、管理人がいる。セイラ・マスもいるようだ。その他住人にだれがいるのかは、不明。
※4・・・いつも管理人達が日向ぼっこをしたり、軽い運動ができるようにしている場所。水のみ場もある。
地面はおおよそアスファルトで舗装されていて、広場の端にはなぞるようにまだ蕾のままの桜の並木が多く植わっている。
- 5 名前:住人紹介 :03/06/17 03:17 ID:???
三月十七日終了時点で、Aアパート(白棟)にいる作家である住人説明(ただいま順調に減少中)
1、アムロ・・・・いわゆる引きこもり。部屋で雑誌のための小説を書いたり、何かコツコツ作っているようだ。
だが、その繊細な観察と文の上手さゆえ意外にも人気はないことはない。
2、ブライト・・・アストナージの代わりに会長が連れて来たサゾッ気の強い青年。
アムロとは知り合い。
3、ロラン・・・・心優しい少年。ひとあたりはいい。どうも赤棟の管理人とは親しいようだ。
「∀」シリーズを雑誌で連載している。人気はそこそこある。コアなファンがついている模様。
4、イザーク・・・切れやすいいまどきの少年。アンチも多いがファンも多い。
5、レビル・・・・・なかなかの人物だと管理人が評価している初老の男。
だが、民明書房に強いこだわりを持つなどボケの初期症状がみられている。
6、ランバラル・・鍛えぬかれた肉体と髭を持つ男。言いたいことは、はっきり言う性格だ。(三月十四日参照)
7、カクリコン・・アメリア大好き。
8、グエン・・・・・やるときはやる男(何を?) 御曹司らしく普段は知的だが、ことロランのことになると見境がなくなる。
悩みがなさそうだが、彼なりに色々考えているようだ。人気はかなり高い。カイをほうむった。
9、スレンダー・・ まだ残っている。
〇 管理人・・・ 日記の執筆者。トミノ会長の職務命令により渋々このAアパートに住みこみをしている。
さっさとこんなところ出たいと思いつつも、何気に順応しつつある。
- 6 名前:その他、人物紹介 :03/06/17 03:26 ID:???
;;;;;;;;;;;,,,,,,,,, ,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;,, {
,=====-、 -―=====-、 /ヽ T会長ことトミノ
,'´ / / ヽ /.i ::.. ゝ‐--//´`ヾ.、 突拍子もない行動は理解不能。
[| / / }二. {{ ..-==・==- |.r'―l l ⌒ | } だが、何か考えがあるのは確かだ。
l / / ノ ̄ヽ ::.. |l ! !⌒ // 一応、雑誌の編集長でもある。
. i.! リ:.. ヽ、._ :::.... _,ノ' ゞ) ノ/
`  ̄ ̄~ ~.i::::.. ´ヾ  ̄ ̄ ̄● i/‐'/ 「バカジャネーノ?」は彼の口癖
i:::::. ヽ:::::::::,、_ノ l、__/
!::::: `~´ ヽ:::::: | |
ヽ::::: ,‐==-===-、 ヽ:::::: ! |
- 7 名前:1 :03/06/17 03:29 ID:???
- 一応、いまのところは以上で説明おわりです。それでは・・
- 8 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/17 14:36 ID:???
- 悪いけどLIVE A LIVEにワラタ
- 9 名前:通常の名無しさんの3倍 :03/06/17 17:05 ID:???
- 1さん乙~。
にしても何でレゲ板のLIVE A LIVE過去スレが…w