第三回天下一武道会 三月十一日
[ 第三回天下一武道会 サイドA ]
404 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:05 ID:???
今朝も七時に起きる。
今日は会長が11時半には来ると言っていたから、それまでに仕事の雑用はすましておかないといけない。
私はケタタマシイ音を立てる目覚し時計を乱暴に止めると、ゆっくりと布団から出る。
たたんで押入れに直しながら、どうせ夜にまたひくんだからこのままでもいいかな、とちらりと思った。
だが、それは堕落への第1歩だとわかっていたので、やはり布団をしまった。
自分がどんどん適当になっていっているのを実感し、私は少し焦った。こんな発想をするようになってはいけない。
布団は毎朝たたむ。これを怠るようにはなるまい、と自分に言い聞かす。
私は、欠伸をかみ殺しながら、外に出た。
実によい天気だった。太陽は、いつものようにその顔を出しつつあった。温かい陽光が、私の全身に降り注ぐ。
それが私にまとわりついていた眠気の霧を飛散させてくれた。いつ味わっても覚醒の瞬間と言うのは気持ちがいいものだ。
顔を水で洗い、タオルで拭きながら、私はふと、そろそろ洗濯をしなければいけないことを思い出した。
だいぶ溜まっているのだ。
持ってきた服には限りがあるから、こまめに洗わなければならない。だが、私は忙しさにかまけて洗っていなかった。
こんないい天気に洗わなければきっと更に溜まってしまうだろう。今日しなければ。
私はタオルを首に巻き、コップから歯ブラシを取り出しながら独り言を呟いた。
405 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:09 ID:???
ここには、洗濯物を干すところが二つある。私は、それを前にロランから聞いていた。
この水のみ場の前にある物干し竿を使ってもいい、もしくは3階の上にある屋上の二つだ。
屋上はまるでよくドラマでみる病院のような作りになっているので、洗濯物を干すことができる広さが有る。
というかそのために作られているスペースだろう。会社なら昼休みに女子社員達がバレーボールをしているような場所だ。
風通しもよく、屋上なので景観もいい。床はアスファルトで舗装されている。
転落防止のためにある金網にもたれかかって、いつもギャバンやスレンダーは昼寝しているらしい。それは快適だろうとは思う。
だが、男物の洗濯物が、一面に広がっている様はあまり想像して気持ちがいいものではない。
パンツやふんどし、シャツなどみたくない。へどもどするだけだ。
だから私は屋上にあがったことは1度しかなかった。それもちらり、と見にいったくらいだ。
洗濯機は脱衣場のところの隅に一つ、屋上にも一つある。無論、旧式なので乾燥などの機能などない。
ただ洗うだけだ。こればかりはちょっと シンプル イズ ベスト とは言いがたい。
私がそんなことを考えながらじっくり時間をかけて歯を磨き終えて玄関に戻ると、ちょうど起きてきたらしいロラン君にあった。
昨夜、帰ってきたのが遅かったので、まだ眠そうだった。大きな欠伸を手のひらで隠しながらしていた。
私とすれ違いざまに挨拶を交す。
食堂で、目玉焼きと味噌汁と納豆の簡単な朝食を頂いた後、さっそく部屋に戻り溜まっている洗濯物を取り出した。
脱衣場のところにおいてある籠を一つ拝借して、それに全部ぶち込んでしまう。
私は元来、綺麗好きなほうなので、この際、いま着ているもの以外は全て洗うことにしてしまう。
どうもこの部屋に置いているだけで、昭和の匂い、といったものが染み付いてくるようだった。
どこかかび臭く、全体的にモノクロ調のイメージな匂いだ。昭和的な畳の匂い。
406 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:11 ID:???
それから、会長がくるまでの間、私は洗濯をひたすらした。柄物と無地をわけるのは当然だ。
洗濯機の蓋をあけて、そこにきれいに仕分けした服をいれる。そして上から水をたし、さらに洗剤を振りかける。
備え付けの洗剤がボールドなのが気になった。私はあのCMに武蔵が出なくなったのが不満だった。
色物と無地などをわけて洗うので時間がだいぶかかりそうだった。
さて、洗濯を終えて、脱水をした後、広場の物干し竿を使って、ゆっくりと洗濯物を干しているともう既に昼近くになろうとしていた。
一台のカローラが敷地内に入ってきて、Aアパートの真正面に止まった。時折、会長が使っている車だ。
そして二人のオトコが車から降りてきた。
私は靴下を二枚重ねて洗濯バサミで挟みながら、その様子をぼうっと見ていた。
水のみ場は玄関の真横なので、降りてきた男たちの服装はおろか、顔のつくりまでよくわかった。
無論一人は会長だった。だが、もう一人の若い男、これは見覚えがなかった。私はじっとその顔を眺めた。
こちらノ視線に気がついたのか敬礼をしてきた。
・・敬礼?軍隊出身なのか?私はあっけにとられて、挨拶をかえすのも忘れたまま、その奇妙なオトコを観察した。
目が細い。黒目だけがやけに見える。白目が見えない。髪型はややリーゼント系のパーマだ。
私は腕時計をちらっとみた。時間は11時25分になろうとしていた。
トミノもこちらを見て手を上げた。私は黙って頭を下げる。
その禿げあがった頭上の向こう側に広がる空は、青い海のようで、そのなかを雲が気持ちよさそうにぽっかりと浮かんでいた。
そのオトコは、ブライト・ノアと名乗った。
407 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:14 ID:???
場面は管理人室に移る。
会長は、二階と三階の住居人の様子を見てきます、といってすぐに席をたったので、今は彼と二人きりだった。
年は思ったより若く20歳だとブライト青年は言った。軍隊にいた経験があるという。だが、思うところがあってやめたそうだ。
レストランでも経営しようとおもったのだが、思いなおしてやめたらしい。
私はそんな話を聞きながら、どうして彼が会長につれてこられたのか、不思議に思った。
まぁ、考えても仕方がなかった。会長の考えることは、常に私達の理解の範疇を超えている。
わたしは彼に、お茶を入れて、煎餅を勧めた。醤油味の美味しいものだ。昨日、帰ってきたロラン君に頂いたものだ。
ブライト青年は、なかなか冷静そうに見えて、内面は情熱的らしかった。話の節々に青年らしい気概が読み取れた。
時計が12時10分ぐらいになったころに、会長がようやく戻ってきた。
そして、戻ってくるなり目の前にあったお茶を飲み干す。よほど喉が乾いたのだろう。
確かに今日はとても熱い。この季節にしては珍しいほどだ。洗濯物を干したのは正解だった。
私は会長が一息ついて、座布団に座ったのを見計らってようやく雑誌の事について話をはじめた。
勿論、懸案であった打ち切りについてだ。それが目下の重要な議題だった。
なにせ発行は明日なのだ。今日中にどちらにするか決める必要があった。そして告知しなければならない。
カイ・シデンか、ギャバン・グーニーか。おそらく私は会長の性格からいって打ち切りはギャバンだと思った。
更に戦略的にいうと、カイには、この雑誌掲載前からの古参のファンがついている。
彼等は、カイがホモ路線の作品を打ち出したことに戸惑ってはいるが、おそらく何かしらの理由をこじつけて納得するだろう。
脳内補足はお手のものだからだ。だからそれなりのアンケートは取れる。それは創刊号の結果で裏付けられた。
それに彼等の購買層を手放すのはどうも惜しい。ギャバンと違い彼には知名度が有る。
だから私は8:2でギャバンの打ち切りだと考えていたし、会長にそう進言するつもりでもいた。
408 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:19 ID:???
だが、予想どうり、会長の判断は私の思考を超えていた。
以下、戻ってきた会長と私の打ち切りに関する会話。
会長 「両方だ」
「創刊号アンケートの下位二人、丸ごと打ち切りにする」
私 「正気か!?・・そんなことしたらアンケート出してくれた子供全員敵に回すことになるんだぜ?」
会長 「怖いのか?」
私 「うれしいんだよ・・・命じてくれ会長、今すぐ!!」
会長 「俺が許す。打ち切れ」
・・ことわっておくと、この会話はフィクションだ。簡潔にまとめるために某漫画風にアレンジしてみた。だが、話の趣旨は変えてない。
ようするにだ、カイとギャバン、二人とも打ち切りだ。両方ともアウト。
しかし二人同時に減ると雑誌のテーマと逸れるので、ブライトをその穴埋めにするということだ。
減るのは毎回一人だけで、なければならない。1作品ずつ減少のテーマは外せない。だから会長は、ブライトを連れてきたらしかった。
補欠はクラウンだと聞いていたのだが。まぁ、何か諸事情があったのだろう。この世界にはよくあることだ。
話はこれだけだった。
会長は一旦戻ってまた夕食後あたりに戻ってくる、と言った。
カイとギャバンは、その時までにアパートを引き取る準備をさせておくように、とも私に付け加えた。
彼等は即日退去だ。打ち切り者には、非常な世界である。
409 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:22 ID:???
さて、会長が、一旦帰った後、私はブライト君にアストナージが使っていた部屋に案内した。
途中、偶然、トイレから戻ってきたらしいアムロと二階の廊下ですれ違った。彼はブライトの顔を見て、ハッと立ち止まった。
その瞬間、いきなりブライトがそのアムロの顔を平手で思いきり叩くと、
「なにひきこもってんの!」と厳しく叱責した。突然の出来事に、私は意味がわからなかった。
どうやら彼らは顔見知りらしかった。ブライトはアムロに何やら憤慨しているようだった。
取っ組み合いの乱闘になるかと思ったのだが、アムロはただ黙って、キッとブライトを見返した。唇を強くかみ締めている。
ブライトはそんなアムロの様子を冷ややかな目で見下した。そしてこう吐き捨てた。
「がっかりしたよ。貴様は、虫けら以下だ。」
アムロはそれを聞いた瞬間に、走って自室に駆け込んだ。そして中に滑り込む。
彼の部屋のドアが激しい音を立てて閉まる。
私は、廊下の壁に持たれかかりながら、また厄介な奴がきたな、と思わざるを得なかった。
どうやらまともだと思ったのは失敗だったらしい。流石、トミノが見こんだだけのことは有る。
ブライトは、こちらをみて、お騒がせして申し訳ありません、と謝った。私は、ただ頷いた。
・・いきなりあんなことして、謝られても困るのだが。それに寮内での暴力行為は禁止なのだ。
だが、私はここで注意することはやめておいた。それは彼の裏にある背景に私がほんの少しだけ興味を覚えたからだ。
アムロとブライト。この二人には、なにかがある。
410 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:25 ID:???
だが、そういった個人的興味はともかく、ひとまず今は彼を部屋に案内するのが先だ。私は再び階段を上る。
そして306号室まで黙って歩く。
三階の一番奥だ。私はポケットからマスターキーを取り出して部屋のロックを外した。
中には、布団以外は何もない。
アストナージは退去前に掃除だけはしていたので、まぁ、なんとか寝れないことはないだろう。
その他の必要なものは、会長が手配していたらしく、二日後あたりに宅急便で送られてくるらしかった。
定期的にこの寮には必要なものが届くのだ。
歯ブラシ、洗顔剤、米、味噌、など生活必需品から個人宛てのものまで。
たとえば、ランバラルにはこの前、クラウレ・ハモンという人物から何やらでっかい荷物が届いていた。
礼をいうブライトを部屋に置いて、私は自室に戻った。
ブライトはSだろうと判断し、あまり近寄らないでおこう、と決めた。
その途中に、カイとギャバンの部屋に赤紙(打ち切り告知の紙)を部屋のドアの隙間に挟んでおく。
直接言ってもいいのだが、こうしたほうがショックが少ないだろうという会長の配慮だった。
さっきこの紙を渡されたとき、私は会長の意外な優しさに少し驚いたものだった。こういう人間味があるとは知らなかった。
411 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:27 ID:???
さて、時間を飛ばして、いつもどうりの簡素な夕食後。
ブライトの加入と、二人の打ち切りが決まったと私は、集まった皆を見渡して早速、発表した。
カイとギャバンには既にわかっていただろうが、他の皆は知らなかった。
その直後。この食後の満腹感も手伝ったなごやかな雰囲気は、一変して押し黙った重い雰囲気に変わった。
まるでリトマス紙を水につけたときの化学反応の如く目に見えてぱっと変化した。
こんなにこの寮に住んでいたもの達が仲がよかったとは知らなかったので、私は正直いうと、この変化には、驚いた。
てっきり、ふ~んそれで?、ぐらいの淡白な人間関係だと解釈していたのだが、どうやらそうではなかったらしい。
意外なことに、スレンダーやイザークまで押し黙っていた。そんなにも彼らは親しかったのだろうか?
まるで、聖書に有る最後の晩餐のように、食堂の中はある種の異様な雰囲気になった。
誰もが、裁きを食らったユダのように俯いて、顔を合わせなかった。私はどこか場違いのようだった。
自分がローマ帝国の役人のような気さえ一瞬覚えた。非常にナンセンスなことだが。
長い沈黙だった。
テ-ブルに置かれていたコップの中の氷が、カラン、と音を立てて溶けていった。
それだけが聞こえた音の全てだった。
412 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:28 ID:???
数刻の後、迎えにきた会長に連れられて、カイとギャバンはAアパートを去っていった。私は玄関の外まで見送る。
もう外は真っ暗で、私は洗濯物を干したままだったことを思いだし、後悔した。
この分では明日また干しなおさなければいけないだろう。そう思うと、非常に憂鬱だった。そうでなくても明日は忙しいのだ。
皆、靴を履いて、玄関にならんで二人の脱落者を見送った。意外にも、アムロ・レイも来ていた。頬はまだ赤い。
彼は、カイと二言、三言会話を交していたと記憶している。なにを話したかは聞こえなかったが。
ロランとグエンは、ギャバンと名残惜しそうに話していた。こちらも会話までは聞こえない。
全員来ているのかと思ったが、どうやらイザークだけがいなかった。
まあ、別にどうでもいいことだが。
カイとギャバンとの少しの別れの挨拶が終わると、二人は車の後部座席に乗り込んだ。会長が運転席に座る。
すぐにエンジンがかかり、それとともに車が軽く振動する。後部座席の窓が開く。
カイはニヒルに笑って、ギャバンも僅かにだが笑って、私に原稿を手渡した。
巻末に載せる作者コメントだ。彼らは、これだけが今週掲載される。他のは、一切掲載されない。
私はそれを受け取る。無言でだ。何故かと言うと、なんといって声をかければいいのかわからなかったからだ。
気を落とすな、などと陳腐な励ましは、かえって空虚に聞こえるだけだろう。そんな言葉をかけられて嬉しいとは思えない。
カイは、最後に「はやいよね、まだはやいよ」と哀しげにいって、窓を閉めた。
それで彼等と我々との同居した空間は終わりを告げた。
車は、あっという間に見えなくなった。テールライトの残光だけが寮に残った。
413 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:29 ID:???
皆、それを見送った後、ぞろぞろと寮に戻った。
私だけは、一応今からでも、干していた洗濯物を取りこもうと思いそこに残った。
さっさと広場の物干し竿のところに行こうしたのだが、後ろから声がかかった。
私は振り向いた。もう夜なのではっきりとは見えないが、どうやらレビル将軍だった。
「・・将軍・・どうかしましたか?」
「君は、今の彼らを見てなにも思わないのかね?」
「まぁ、気の毒とは思いますが・・打ち切りはやはり読者の要望ですから仕方ないと思うのが正直なところですね。
他の雑誌でも打ち切り自体は存在していますし。この世界は実力の世界ですから。
それにここを出てももしも彼らに実力があれば、他誌でも十分やっていけるでしょう。」
私は思ったとうりのことを述べた。別にこの雑誌以外にも職はあるだろう。それに漫画家以外にも職は腐るほど有る。
不況だが、あの若さの人物が職につけない、ということはよほどえり好みしない限り、あり得ない。
まぁ、生活はできるだろう。むしろここより良い生活ができるかもしれない。だとしたら、喜ぶべきことではないだろうか。
だが、将軍は私のその回答を聞くと、イヤな蔑むような顔をした。
まるで国賊をみるような、犯罪者を見るような、そんな感情のはいった目で私をみた。
私は、なにもまちがったことをいってないと思ったのだが・・どうも。少し思慮が足りなかったようだ。
414 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:42 ID:???
さて、ここで今日の日記はお終いだ。
明日は、非常に忙しくなるだろう。第二号の創刊日だ。
私は枕もとの時計のアラームを6時半にあわせると、立ちあがって電灯の紐をひいた。
早く寝よう。明日に備えて体力を温存しなければ。
415 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:46 ID:???
・・寝ようと思ったのだが、あの後、気になることがあったのでやはり記しておこう。
書くと長くなりそうなので、やめようとおもったのだが。
それは、洗濯物を取りこんだ後、いつもどうりに風呂場に向かったでのことだ。
私は脱衣場で服をぱっぱと脱ぐと、曇りガラスの戸をひいた。
いつも入る時間を少し遅れたが、まだ一番風呂の連中がいるはずだった。
相変わらず狭い浴室だ。湯気が煙のように漂っていた。
中では、スレンダーは鼻歌を歌いながら、身体を擦っていた。ロランがお湯に浸かって目を瞑っていた。
私は、ふと、今日はサウナに入ろう、と思った。
もともとサウナは好きではなかったので、1度もはいってなかったのだが、試しにはいってみるのもいいかもしれない。
416 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 20:51 ID:???
それで、初めて馬鹿でかいサウナ室に入った。檜か何かでできた木目のスライド式のドアをひく。
むわっとした蒸気が襲いかかってきた。熱い。息苦しい。やはりサウナはあまり好きではない。
私はへこたれた。こんな中で何十分もだらだらできる奴等はよほどの変態だな、と思った。
だが、すぐに出るのも情けない。
私はタオルを腰にまいたまま、杉の木のような木目調の長椅子に座った。椅子は少しだけひんやりしていた。
もう汗が吹き出ていた。額の汗が目に入るのがイヤなので、私ははちまきのようにしてもう1枚のタオルを頭に巻いた。
私は目を瞑って、300数えることにした。開けていても濛々とした蒸気、湯気しかみれないのだから。
そして数え上げるまで絶対に目をあけないし、ここから出ない、と自分に誓った。
そのまま70ほど数えたところ、だんだんと頭が朦朧としてきた。酸欠状態だ。これは危険かもしれない。
だが、折角、決めたのだし、300を数えるまでここを出たくはなかった。子供ではないが、私は変に意固地なところがある。
私は冷たいビールが飲みたいと思った。
キーンと冷えた麦酒の泡に口をつけてゴクゴクと飲み干す数十分後の自分の光景を思うことで、この熱さに耐えられると思った。
馬の鼻先にニンジンをつけて走らせるのと同じ原理だ。人間、賞品があると思えば、なんとか頑張れるものだ。
私ノ意識は湯上りのビールにつられてなんとか持ちなおした。現金なものだ、と我ながら呆れた。
汗の所為で、額に巻いていたタオルがずれ落ちてまるで目隠し状態になったが、直すのも面倒だったのでそのままにしておいた。
この状態、人に見られたくないなとだけ思った。
そう思った矢先に、ドアが開いて、一人誰かが入ってきた音がした。私は、最悪のタイミングだと思った。ついてない。
私は、目を閉じたまま、というか目隠し状態だったので、誰が入ってきたかはわからなかった。
入ってきた人物は先客がいることに一瞬、驚いたように立ち止まったようだが、すぐに入ってきたらしくドアが閉まる音がした。
そしてトコトコと私の前を通りすぎる。(フシギなことにサウナ室にいると、目を瞑っていても音だけでありありと光景を脳裏に描けるものだ)
417 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 21:00 ID:???
彼は私からもっとも離れたところに座ったようだった。座るときに振動が少しだけこちらにも伝わる。
部屋を無言が包んだ。向こうは話しかける様子もなかったし、私も話し掛ける気はなかった。またサウナ室は静かになった。
むわっとした熱気が私の喉をからからにしつつあった。だが、私はゆっくりと頭の中で数字を数え続けた。
そのまま、私がようやく150まで数え終えようとした時、少しだけ隣から物音がした。今まで、少しも音がしなかったのにだ。
私は耳を済ませた。サウナ室の外、浴場で誰かが湯を浴びている音が良く聞こえる。隣でした音は、気のせいか、と思った。
だが、隣からまた音が大きくなった。今度ははっきりと聞こえた。・・喉から搾り出すようにもれる音だ。
これは泣き声? また聞こえた。間違いない。確実に泣き声だ。私は確信した。押し殺すような泣き声だ。
どうやらサウナ室に入ってきて、誰かが泣いているようだった。私は誰なのかとても気になった。それはそうだろう。
誰かが入ってきて、声を押し殺して泣いているのだ、一体どうして、と疑問に思わなければ嘘と言うのものだろう。
が、まだ160までしか数えていなかったので目を開けるわけにはいかなかった。300までは開けないと決めているのだ。
それにタオルを外して、そちらの音を見るのはどうも下世話な気がした。野次馬的で俗物的だ。
どうしました、何を泣いているんですか?、という馬鹿げたことはしたくなかった。女性ならともかくこの寮には男しかいないのだから。
私が心の中で、そうやり取りしていると、いつのまにか泣き声は止んでいた。
その代わりに今度は、何かを布で磨いているような音がした。雑巾でガラスを力強く拭くときにでるような音だ。
まるでヤカンを磨いているかのような小気味のいい音がサウナ室に響いた。私はいよいよ混乱した。
何か自分が場違いな場所にいるような気がして仕方がなかった。ここはサウナじゃないのか?
いや、サウナに違いない。この蒸気がそれを証明している。私は、そう自分に言い聞かせた。
そして、ビールを飲むところを思い浮かべることでその音を掻き消そうとした。だが、その音は耳にこびり付くようで離れなかった。
418 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 21:08 ID:???
だが、その奇妙な音もそんなに長くは続かなかった。
私が200まで数え終わる頃には音は聞こえなくなっていたし、250までいった頃に、その人物はサウナ室を出ていった。
再び、サウナ室は何事もなかったかのように静寂が戻った。だが、私の耳にはその音がしつこく残った。
その間、私の視界は真っ暗で、何も変わらなかった。
ようやく300を数え終わった私は、汗でべっとりしているタオルを外して、汗ばんだ手で瞼を2度擦ってから、ゆっくり目を開けた。
少し緊張した。何か起こっているだろうと思っていた。だが、それは私の取り越し苦労だった。
そこには目を瞑ったときと何も変わらない光景が広がっていた。・・つまり、ぼんやりとしてて湯気がスゴイだけだった。
変わった所は何もないように思えた。
いや、それは、それこそは私の思い違いだった。一つだけ違うところがあった。それはタオルだ。タオルが落ちていたのだ。
私が推測したところ、つまり誰かが先ほどまで座っていた、とおぼしきところに1枚のタオルが落ちていた。
拾い上げてみると、血がべっとりとついていた。真っ赤な色だ。私はそれをもったまま、しばらくその場で固まった。
真っ赤なタオルは、手にもっていると、血液独特の厭な匂いがして、喉の奥がむせかえりそうになった。
そういった匂いを嗅ぎ慣れていないので、私は唐突に吐き気をもよおした。
419 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 21:19 ID:???
サウナ室を飛び出て、私はゆっくりと深呼吸を繰り返して、なんとか吐き気を押さえる。
脱衣場に戻ってみると、そこには、鏡の前に座ってのんびりと髪を乾かしているロラン君がいるだけだった。
私は誰か泣いているところを見なかったか?と聞いてみた。だが、彼は不思議そうに首を振った。
サウナ室から誰かでるところを見なかったか、といっても全く気がつかなかった、といった。
そういえば彼はお湯に浸かって、気持ちよさそうに目を瞑って入っていたから、本当に見なかったんだろう。
念のためにロラン君の目をじっとみたが、別に充血してはいなかった。サウナ室にいた人物は微かに泣いていたはずだ。
となると、彼ではない。
血の付着したタオルのことは聞かないでおいた。これは誰にでも聞けることではない。それにおおごとになるのは厭だった。
その後、管理人室に戻ってタオルを内密に処分した。ビニールに2重にくるんでごみ箱に放り投げた。
私は、薄手のシャツを羽織って食堂に向かうと、そこに設置されている大型冷蔵庫からビールを二本取り出した。
よく冷えたエビスビールを選んだ。麦100%が旨いのだ。私は、タオルの件は忘れることにした。
まぁ、考えてもしかたない。私は何も見なかった、血のついたタオルはもとから存在しなかったとするしかない。
おおげさに騒ぎ立てて、結果、何もないということは往々してあることなのだ。騒ぎすぎは良くない。
それに、もしかしたらただの鼻血などかもしれない。サウナ室で血が上って鼻血がでることはよくあることだと聞いている。
きっとそうだろうと私は勝手に結論付けた。サウナにいたのが誰かなどはどうでもいいことだ。
明日は忙しいし、今日は打ち切りの件もあったので疲れていた、私はこれいじょう問題に携わりたくなかった。
420 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 21:26 ID:???
そのまま談話室のソファにでも座って、ゆっくりとテレビでも見ながら飲もうかと思ったが止めた。
レビルとランバラルが将棋をしていたのだ。さっきの今で、レビル将軍と話すのは気マズかった。
ギクシャクした雰囲気で酒などのんでも少しも旨くない。かといって部屋でわびしく飲むのはいやだった。
どうしたものか、と私は冷蔵庫の前で考えた。一瞬の後に、私は、屋上で飲むことに決定した。
夜風に当たって火照った体を冷やしながら、ビールを飲むのもなかなかに粋なものだ。そう思ったのだ。
食堂を出て、今にも壊れそうな階段を明かりもつけずにとっとと上った。
だが、私が三階から屋上へ通じる階段を上っていくと、そこの扉が完全に開いていることに気がついた。
風が拭きこんできている。誰かが洗濯物でも干した後に、開けっぱなしにしたのだろうか。
まったく戸締りがなってない・・・そう思って舌打ちしながら、扉に近づく。
いや、違う。屋上には先客がいたのだ。
誰かが、屋上の広場のちょうど、真中のところにぺたんと座り込んでいる。私は、扉のところにそっと立ってその後姿を眺めた。
夜だが、誰だかはすぐにわかった。今夜は月は満月に近く明るいし、その人物の髪型には夜でも充分に特徴があった。
おかっぱに銀髪だ。彼がちょっと横を向いた。その横顔を眺める。それで、一層確信が持てた。
イザークだ。間違いなかった。
421 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 21:37 ID:???
膝のところに何かボールのようなものを抱えていているようだった。だが、それが何かは流石に月明かりだけでは良く見えなかった。
イザークはそれをじっと眺めていた。月光に彼の銀色の髪が反射して、髪は銀色というよりも寧ろ白く澄んで見えた。
彼が手元からボール?を離して、脇に置いた。そして、一言も発さぬまま、顔を手で覆った。
彼はそのままの態勢でしばらく動かなくなった。物思いに沈んでいるらしい。どうも側に行きにくい雰囲気だった。
ビールは、どうやら部屋で飲むよりなさそうだった。私はきびすを返そうとした。
が、どうも彼が持っていたものが気になったので、少しだけ近寄ってみることにした。
幸い、イザークはまだうずくまっているし、こちらを振り向くことはなさそうだった。私は、そろりそろりと足を進めた。
だが、迂闊にも扉と屋上の段差につまずいた拍子に、手に持っていたビールの缶を落としてしまった。
カン、と床にぶつかり、乾いた音が屋上に響いた。今まで、静かだっただけに、それは何倍にも大きく聞こえた。
その音にイザークが気がつかないわけがなく、彼は、ビクッとしてすばやく立ちあがりながら、こちらを振り返った。
私の姿を視界に捉えて、一瞬ハっとした顔をしたが、すぐにその顔を怒りに歪ませた。つかつかとこちらに近寄ってくる。
そしてグイっと乱暴に私の胸倉を掴むと、大声で叫んだ。
「そこで何をしてるんだ!オレを覗いていたのか!」
「いや、それは誤解だ。私は屋上でビールを飲もうと思っただけで、たまたま・・君が」
「見え透いた嘘をつくなぁぁ!」
そういって突然に激昂した彼に、私は激しく突き飛ばした。
彼は見かけより力があり、私は、突き飛ばされたはずみに、あやうく頭を扉に強打するところだった。
422 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 21:41 ID:???
「ウムムム・・」
私が首を振りながら起きあがったときには、既にその場にはイザークはいなかった。部屋に戻ったのだろう。
タイミングが悪かった。あれではまぁ、覗き見していたと思われても仕方がない。まぁ、事実していたのだが・・。
しかしそれにしてもあそこまで怒るとは思わなかった。予想以上に短気な少年だ。反抗期ってやつだろうか。
ロランやアムロとは、またタイプが違う。非常にやっかいだ。腫れ物に触るように扱った方がよさそうだ。
私は、ひとまず膝についた埃を落とし、地面に転がっている二本のビールを拾い上げる。
私は首を捻りながら、つかつかと中央を横切って転落防止のためにはってある金網の前まで歩いていった。
金網の高さは持たれかかるのにちょうどよかった。私は両肘をそこについて、夜景を眺めた。遠くに明かりがぼんやりと見える。
この寮は坂の上に建てられているので、遠くまで良く見える。といっても田舎なのでビルなどはなく、眼下の町はひっそりと静まりかえっている。
都会のように、光のコントラストによる夜景を楽しむ、ということはどうもできそうになかった。まぁ、別に構わない。これはこれでいいものだ。
ビールのプリングを外して、口をつけてゴクゴクと飲む。冷たくて、喉越しに僅かに感じる麦芽の苦味がとても旨かった。
私は喉を鳴らして、ビールを最後の一滴まで飲み干してしまうと、その缶を握りつぶした。
缶をその辺に放り投げてしまう。そして、その場に腰を下ろすと、仰向けに寝転がった。シャツ越しの背中にアスファルトの冷たい感触が伝わってくる。
サウナの火照ったくすぶりがすぅっと引いていく。この感覚があるから、あのサウナを我慢した甲斐があったというものだ。
夜空を眺める。星がまるで空に無数に張りつけられているかのように鮮明に輝いていた。
幾千、幾万、幾億の星だ。宇宙に散らばる星がとても美しい。私は星座に詳しくないので、名前などはわからなかった。
さそり座・・はたしか夏だったな。北斗七星・・も夏だったかな・・、とそんな昔の知識を思い出す。
春の星座は何があるだろう、と私は悩んだのだが、結局思い出せなかった。
423 名前:三月十一日投稿日:03/04/30 21:55 ID:???
少しすると次第に寒くなってきたので、(なにせシャツを1枚着ているだけだ)私は部屋に戻ることにした。
すくっと立ちあがる。そして一回だけ身体を伸ばすと、階段に戻ろうと歩き出した。
だが、その時に、先ほどは気がつかなかったが、イザークが座っていたところに何かが置いてあることに気がついた。
膝に抱えていたモノだろう。私が興味を引かれて覗こうとしたものだ。先ほどはみれなかったもの。
きっと頭に血が上って、出ていったので、忘れていったんだろう。案外、抜けているやつだ。
取りに戻ってこないのを考えると、まだ気がついていないのだろう。
私は苦笑した。彼の忘れ物を私は拾い上げた。
それはヘルメットだった。
さほど大きくないヘルメット。まるで新品のように、よく磨かれている。だが、酷く破損していた。
事故でも遭ったのか、メットの部分が大分破損している。なぜこんなものを彼が持っているのだろう。
大部分が破損している所為か持ってみると、驚くほど軽かった。それにしても、私は首をかしげた。
普通の事故で、こんなにも激しく損傷するものだろうか。表面を触ってみる。とても硬い。ちょっとやそっとでは壊れそうにない。
こんな風になるのはよほどのことだ。圧倒的な力で砕かれた、そんな表現がぴったりだった。
メットの内側に手を差し入れてみた。・・・・微かに濡れている。手にじっとりとした水滴のようなものがついた。
中をよく覗きこもうとしたが、月には少し雲がかかりはじめていて、この暗さでは何も見えなかった。
メットを鼻先まで近づけてみた。僅かだが、血のような匂いがした。喉の奥から何かがせりあがってくるような匂いだ。
ふと、私の胸倉を掴んだときに至近距離で見た、イザークの目がどこか赤かったことを思いだした。
だが、それが何を意味するのかは私は深く考えないことにした。
その方がいいと思った。
(十一日終了)
424 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/04/30 22:52 ID:???
- 昔の深夜テレビで、テレゴングを使った擬似公開裁判をやった番組があった。
例えば、三人組の女子高生が金のために殺人を犯した。
実行者、計画者、元締めのうち死刑に出来るのは一人。
あなたは誰を死刑にしますか? そういった感じだった。
もちろんフィクションだが、よくよく考えると架空とはいえ、興味半分で
生き死にを扱うとは、意外に深い番組だったのかもしれない。
今回の話でふと思い出した。
面白半分で投票に参加したが、まるでカイとギャバンを死刑台に送り出した気分だ。
425 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/01 01:42 ID:???
- イザーク・・・(泣)。
426 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/01 09:06 ID:JVASCCpp
- 二人が連れて行かれるシーンは、ドナドナ
427 名前:ほげら~投稿日:03/05/01 23:21 ID:???
- なんかジョジョの第4部みたいな匂いがしてきたな…。
待ち構えてる的って感じ
428 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/02 00:07 ID:???
- ギャバン、俺がリクエストなんてしなければ・・・すまんかった・・・
429 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/02 00:23 ID:???
- それでも出れただけましだよ
430 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/02 01:16 ID:???
- カイ、、グエンにつかまったのが運の尽き、合掌。
>>某漫画風
黒猫でファイナルアンサー
431 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/02 14:28 ID:???
- 『某漫画風にアレンジ』という意味を素直にとれば、
元ネタはハンター×ハンターだろう。
深読みするとたしかに黒猫でも間違ってないけど。
1さんは聖人君子でもなんでもないから漫画とか読むんだろうけど、
やっぱり1さんがジャンプを読んでるのかと思うと少し不思議な気持ちがする。
432 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/02 23:45 ID:???
- 別に誰がジャンプ読んでたっていいじゃん。
通勤列車の中で悠々とジャンプ読んでるおっさんだっているんだし。
433 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/03 00:32 ID:BU0FVFBt
- 難しいことは、よく分からないが
「全ての物語は、既存の単純な物語群の、複合再構築である」
それが、いかに感動(というと安っぽいが、心の動き、つまり動揺)を誘う技術を
持っているか、と、いうことなのではないか?
多様な価値観を持てあます今こそ
「いつか見たような」という「視野的批判」をするより
「見たことあるのに、何故か・・・」という「一視点深層的感動」を重視してもいいのでは?
それが「類友的、オタ群像」と言われたら、返す言葉がないけれど。
434 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/05 11:41 ID:???
435 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/05 12:53 ID:???
- 祝復活
ということで保守
436 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/05 13:56 ID:???
- ネタスレへの回帰。1stへの回帰。ララァへの回帰。
それがシャア板の宿命である。
荒らしにおびえるな。むしろ、喜べ。それをネタにするのもシャア板だろうが。
437 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/05 13:57 ID:???
- >>436
誤爆、スマソ。
438 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/05 14:10 ID:???
- >>437
お前を許す気にはなれん。
439 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/05 16:36 ID:???
- 俺が許す、誤爆れ
復活記念パピコ
440 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/06 15:40 ID:???
- 保守
441 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/05/06 16:35 ID:???
- しかしゆるせん
442 名前:1投稿日:03/05/06 18:54 ID:???
- >>428 あ、ギャバン出してくださったんですか?どうも有り難う御座いました。
打ち切りにしてすいません。いつか再登場・・はないです・・きっと。
>>431 自分は漫画も結構読みますよ。ただ、子供の頃のジャンプの方が面白かったですね。
ドラゴンボールを楽しみに読んでた中学時代が懐かしいです。今のは、読むのが3つぐらいしかない・・
>>441 まぁ、マターリお願いしますね。私も何度か誤爆したことありますし・・
皆様、お久しぶりです。
鯖落ちしたときは、これまでかな、と思いましたが、なんとか復活したみたいでホッとしました。
さて、第三回なんですが、まだ全体の話で言うと、今までのところで五分の一ぐらいです。
もっと早く書きたいのですが、今回は、アンケートでキャラを減らすので、なかなか書き溜めできませんので・・
一応、色々と考えてはいるのですけど。なんせ想定してたキャラが消えてるかもしれませんし。
だからマターリ書いていこうと思います。新しい鯖に移ったことですし、GWも終わりましたし。
これで、多少は板が落ちついてくれればいいなあ、と思いますね。それでは。