›8 06, 2004
進化を続けるカードゲーム! DarkLord'sSaga
トレーディングカードというものがあります。
古いところでは仮面なんとかカードやなんとかダス、記憶に新しいところでは遊戯なんとかカードやポケなんとかカードというものが小中学生の間で大きく流行しました。
また、なんとかザギャザリングというものが世界中で根強い人気を得ていたりするようです。
このようにトレーディングカードは時代と共に形を変えつつも、常にいくらかの人気を集め、支持を受けています。
それは、トレーディングカードが大きな魅力を持っていることを意味します。
トレーディングカードの魅力として最も初めに思いつくものは、やはりコレクションの要素だと思います。
人はパズルの隙間を埋めたり、きれいに整理しナンバリングされた物を眺めたりすることに官能的ともいえる快楽を感じることがあります。
また逆に、埋まっていないパズルの隙間や、不規則に並べられたものを見ることには強い不安を感じることがあります。
トレーディングカードは、まさにその本能的な部分を刺激します。
すなわち、快感を求めることと、不安を解消しようとすることとが、トレーディングカードにはまっていく大きなモチベーションとなるのです。
しかし、コレクションの快感はただ集めることだけから生まれるものではありません。
他人の持っていないものを持つことによる優越感もまた、大きな快感なのです。
これは非常に重要で、文頭で挙げたいくつかのものも含め、トレーディングカードはまさにこの優位性の快感を高めていく方向へ日々進化を続けてきました。
そして、その一つの答えが「トレーディングカードゲーム」なのです。
トレーディングカードは戦略性と勝敗を付加されることで、単なるコレクション以上の魅力を持つことに成功しました。
それはすなわち、コレクションの圧倒的優位をはっきりとした形で見せつけることであったり、圧倒的劣勢から勝って知略を誇示することであったり、その他数え切れないさまざまな要素であったりします。
こう考えてみると、トレーディングカードゲームが面白いのは認めざるを得ません。
ところが、実際にやってみるとなるとルールを覚えるのが面倒だったり、人によって変な俺流ルールを持っていたりして、「間違いなく」進行するのが困難だったりします。
そんなのは嫌です。ジャイアンがいたら知らないうちに負けにさせられます。
というわけで、カッチリとしたプログラムが管理している、デジタルなトレーディングカードゲームだったら常に間違いがなくていいんじゃない?と思いました。
前置きが長くなりましたが、このゲームはそんなトレーディングカードの魅力をうまく消化しつつ、さらにもう一歩進もうという心意気の見えるゲームです。
(過去の作品はこちら(Vector))