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第二回天下一武道会 エピローグ (4)

[ 第二回天下一武道会 ]

第二回天下一武道会 エピローグ「on  the  earth」(後編)

102 名前:投稿日:03/03/24 15:30 ID:???




少年は濡れた髪をタオルでぬぐいながら、椅子に座った。
そしてふぅ、と一回大きく息を吐く。
ドライヤーで髪を乾かしたかったけれど、めんどくさいのでやめる。
自分の毛は柔いので、乾かしたほうがいいのはわかっているけれど。水もポツポツと床に落ちてしまう。
けれど、めんどうなので、その代わりにタオルで髪を巻いたままにしておく。こうすれば雫が落ちることはない。
冷蔵庫からコーラを取り出す。昨日、街に行った時に買っておいたものだ。
普段はコーラなんて炭酸飲料は飲まないのだけれど、今朝は何故か飲みたかった。
栓抜きでコーラの栓を抜く。
パシュ、と音がして、炭酸の泡が出る。それをこぼさないように、すぐに口をつける。冷たい。
喉にを通る心地よい甘味を感じながら、少年はビールを飲んでいた大人達を少しだけ思いだした。
一番飲んでたのは誰だっけ、ランバ・ラルさんかな、とあの老練な男を思い出す。
テーブル上のラジオをつける。相変わらず、単調なニュースがながれだす。
今は聞きたくないので、周波数を変えて、クラシックが流れている放送に切り替える。
それをBGMにして、料理を作ることにする。まだ、日が昇ってすぐの時間帯だ。
少女はまだ寝ている。

起きてくるのには、もうしばらく後だろう。




   エピソード後編  「   on  the  earth  」






103 名前:投稿日:03/03/24 15:31 ID:???



少年はキッチンにある食材を確認する。料理をつくるのは慣れている。


考えること数分。
ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、それに自分が昔、作った羊の腸詰めソーセージを取り出す。
これで簡単なシチューを作ることにする。サンドイッチもいいけれど、ちょっと飽きてきたからだ。
それに温かいものを食べるのは、心がほっとする。
いまの自分達には暖かいものが必要なんだと思う。身も心も温めてくれるようなものが。
それを食べ物で手に入れようとは思わないけれど、取り急ぎ代用にはなると少年は思った。

ニンジンとジャガイモなどを取り出して、すべてよく洗う。
そしてかなり大きめに適当に切る。包丁の切れ味が少し悪いのが気になった。
また、研がなくちゃいけないな、と少年はつぶやいた。
その今切った材料プラス、ソーセージ、適量の水、コンソメを鍋の中に入れる。
蓋をして、この後、数十分待っていればいい。後は、最後に少し仕上げをして、おしまい。

その間に、少年はコーラを全部のみ干してしまう。
椅子にもたれ掛かりながら、光の差し込んでいる窓を見る。
外を見る。
昨夜の大雨は、嘘のように止んでいて、今は太陽がその顔を出しつつあった。
地面には多量の水溜りが至る所にできていて、昨夜の爪あとを思い出させるが、それも時期に消えるだろう。
後は、待つだけだ。時間が全てを解決してくれる。




104 名前:投稿日:03/03/24 15:34 ID:???




起きている犬に、先に食事を与えながら(今日はソーセージを奮発してやる)、少年はラジオに耳を傾けていた。
ピアノだけの音だったけれど、とてもいい音楽だった。少年は目を瞑る。
月のうえで、一組のカップルが踊っているかのようなイメージの曲だ。楽しさと哀しみが共に内包されたような。
そんな静けさと、ピンと張った琴線のような張り詰めた印象を少年は気に入る。
この作曲家は、とても哀しい人だったんじゃないかな、と少年は名前もしらない人物に思いを寄せる。
何かやりきれないことがあって、それをこの曲で表現したかったんじゃないかな、そんなことまで考える。
そんな風に感じてしまうのは自分が、感傷的になっている所為かもしれない。





105 名前:投稿日:03/03/24 15:35 ID:???


そんな考え事をしている内に、鍋がぐつぐつと音を立てていた。忘れていた。
いけない、煮込みすぎたかも、と思った少年は急いで鍋を火からおろす。蓋をあけて中を確かめる
どうやら杞憂だったようだ。野菜はいい感じに煮えていた。
少しだけスープをすくって小皿に移し味見をする。味が薄い。
塩味が足りないので、塩と荒引き胡椒を入れて、もう少し煮込む。
そして、もう一度味見をする。おいしい。今度は大丈夫だった。


その時、後ろのほうで足音がした。
少年は、鍋に蓋をして冷めないようにしてから、後ろを振り返った。
少女が、眠そうな顔でたっていた。


「おはよう」と少年は挨拶をする。
少女は、うん、と一回だけうなづくとふらっと倒れそうになる。
慌てて手を伸ばして支える。少女はとても眠そうだった。
無理もない。夕べは自分の所為で、眠れなかったのだろう。
少年は昨夜の自分を思い出し、後悔した。あれだけ雨に打たれたんだ。
もしかしたら風邪を引いているかもしれない。



106 名前:投稿日:03/03/24 15:36 ID:???






僕は卑怯なんだ。
・・僕は・・



何が・・卑怯なの・・・?



それは・・




107 名前:投稿日:03/03/24 15:37 ID:???





できたスープの評判はよかった。
自分でもおいしいと思ったし、なにより幼い男の子と、少女がそれぞれおかわりしてくれた。
男の子がソーセージをほおばりながら、ライ麦パンを詰め込む様子を、微笑みながら見る。
それでも、大分残った。予定通りだ。
残りは昼食にまわすことにする。




108 名前:投稿日:03/03/24 15:41 ID:???


朝食後、部屋に戻る。
少年はホットミルクを飲みながら、ハロの組み立てを再開する。
どうも最後のところでうまくいかない。音声センサーが壊れているのか、声が出ないのだ。
まるでその部分が欠落してしまったかのように。そして、もはや存在しないかのごとく。
一時間ほど粘ってみるが、やはり駄目。がっかりして、ベッドにバフッと倒れこむ。
これは一度、地下コンピュターバンクで音声回路の部分理論を学習しなければいけないだろう、と少年は思った。
きっとどこかの配線の組み間違え。ケアレスミス。わかってみれば簡単なことなのだろうけど。
父さんはやっぱり凄かったんだな、と少年は嘆息した。やはり自分はもっと勉強しなければいけない。


枕に顔をうずめる。
まだシーツは、微かに少女の香りがした。
昨夜のことを思い出す。昨夜は、あの後、少女は自分から離れようとしなかったのでここで寝かせた。
その後、少年は床に座って、静かにラジオを聞いていた。
一応、服は着替えたけれど、寒かったので、明け方頃にシャワーを浴びていたのだ。
それから食事を作って今に至っている。
天井を見る。、目を瞑る。耳の奥で何か音がする。
さざなみのように遠くから、微かに、そして次第に強くなってくる。何かの声だ。泣き声?
聞き取ろうと神経を集中させると、また、フェードアウトしていく。数回聞き取ろうと試みたが、無駄だった。
まぁ、いい。泣きたいのなら勝手に泣かせておこう、と少年は思った。ひとつ大きなあくびをする。

同時に酷く眠くなってくる。思いっきり手を引っ張られるように突然に。
昨夜、寝ていない所為かもしれない。
少年の意識は急速にブラックアウトしていった。




109 名前:投稿日:03/03/24 15:49 ID:???






 ここはどこだろう?

僕は、いつのまにか外にたっていた。小さな畦道みたいな場所に。
服装は寝たときと同じものを着ている。僕は辺りを見渡す。
周りは誰もいない。人気がない。それ以前にここはカサレリアじゃない。
草が所々に生えていて、大きな木が道沿いに生えている。
道の向こうにはひとつの建物がぽつん、と建っている。
そんなに大きな建物じゃない。豪華な建物というわけでもない。
けれど、その外見は僕の心を惹きつけた。
空を見上げる。いい天気だった。雲ひとつない。
まるで空のキャンバスに青の絵の具を一面塗りたくったみたいだ。
それに、暑かった。
季節は少なくとも冬じゃない。この暑さはまるで夏の盛りだ。
僕は、上着を脱いで、シャツ一枚になる。脱いだ上着は近くの木の枝に引っ掛けておいた。
涼しい風が僕の頬をなでる。草がバサっとゆれる。とても気持ちがいい。
右手でおもむろに頬をつねってみる。痛くない。



110 名前:投稿日:03/03/24 15:50 ID:???


これは夢だな、と僕は判断する。
そうとわかれば不思議な事はない。なにせ夢なのだから。
それならどうしようか、と少し逡巡した後、僕はあの家に向かうことにした。何か気になるからだ。
ここから一キロぐらい離れている。けれど二十分もあるけばつくだろう。







途中、色々なものが道端に落ちていた。
僕はその全てから目を逸らす。とても直視できない。





111 名前:投稿日:03/03/24 15:52 ID:???



建物の前に着く。僕はその前で一旦立ち止まって全体を眺める。
これは、どうやら別荘のようだ。つま先で土を蹴飛ばしながら、僕は判断する。


木でできた階段を上る。
ギシギシ、と微かに階段が軋んだ。どうやら見た目よりもかなり脆いらしい。
5段ほど上りきった後に、木製の扉が目に入る。玄関。
ちょっと全体を眺める。ドアの右側の方に小さな窓が一つだけあった。
僕は取っ手を掴んで、微かに引いてみる。キィ、と音がしてドアが動いた。
鍵はかかっていないようだった。もう少し力を込めれば中に入れるだろう。



けれど、僕は入る前に、ドアの鍵穴から中を覗いてみることにした。
少しかがんで片目を瞑り、顔をドアにくっつけて中を覗く。




112 名前:_投稿日:03/03/24 15:56 ID:???
支援

113 名前:投稿日:03/03/24 16:02 ID:???




思ったより中の様子がよく見えた。
応接間のような部屋に、大きなステンレス製の机がひとつ中央に置いてある。
そこの椅子に一人の男が座っている。額にある傷がやけに目立つ。手紙を読んでいたらしく、折りたたんでいた。
僕はそれを鍵穴に目をくっつけてみている。
その後、彼は、少し何かを考えているかのように虚空に目を向けたあと、目の前の電話に手を伸ばした。
そして、どこかに電話をかけた。すぐに相手は出たようだ。彼は、何かを話し出した。
会話はほとんど聞こえなかったが、ただニューホンコンという単語だけは聞こえた。そしてミライ、潜伏とも。
手紙に視線をやって、話している。・・まさか。
僕は反射的に中に入ろうと思い、立ち上がろうとした。けれど、体はまるで動かなかった。
あたかも影が地面にきつく縫いつけられているみたいに。階段のところにつなぎとめられてる。
いや、実際繋ぎ止められているのだ。比喩でもなんでもなく。
影が起き上がって、階段の手すりを掴んでいるんだ。


僕は影が憎かった。けれど、その影を作り出しているのは自分なのだ。
そう思うと、その影をどうしていいかわからなかった。


そのとき、僕の影が実像を持って、話し掛けてくる。
口の中の舌だけがやけに赤く、見える。




114 名前:投稿日:03/03/24 16:09 ID:???



影が僕に囁く。


落ち着けよ。ミライも裁かれるべきだろう?彼女は犯罪者だ。
人類が新しい次元にいくには、そのために清算しておかねばならないことがあるだろう?


影はとても愉快そうにそういった。

それは、僕もそう思う。・・けれど、オカシイんだ。
だって、あの人は既に一度裁かれているんだ。だから、二度する必要はないよ。
僕はそういった。


影は馬鹿にするように首を振った。そして僕を諭すように柔らかい口調で話した。
まるで物分りの悪い幼児に言い聞かせるように。


いいかい、精神的な罰と、肉体的な罰、これは一元的なものなんだ。どちらか一方では不完全なんだ。
中途半端はいけない。それは最悪だ。
それに死ぬことでしか、拭えないこと、達成できないこともある。それがわからないのかい?

115 名前:投稿日:03/03/24 16:18 ID:???
影はさらに言う。

アムロ・レイのことを思い出せよ?
彼は、決してミライを許したわけではない。ただ、あの場で自分が裁くのをやめただけだ。
それは私刑だからね。民主主義にのっとって裁かないと意味がないだろう?
それが秩序ってもんだ。あの電話をしている彼は、それを理解している。



けれど、それは・・どこかオカシイ・・密告するなんて・・



オカシイ?
君は本当に卑怯だな!本心では君もミライが裁かれてほしいと思ってるんだろう?そうだよな?
そうじゃなきゃ僕が影として発生するわけないもんな。僕は君の一部なんだから。そうだろ!


僕は自分の頭に血が上るのを感じた。

いいから!
その手をはなせよ!僕はそんな事思っていない!


116 名前:投稿日:03/03/24 16:30 ID:???


影は、哀れみの表情を浮かべる。

君は自分の気持ちがわかっていない。理解しようとしていない。
だから、少女にも打ち明けられないで悶々と日々を過ごしている。
昨日、ラジオでミライ逮捕を聞いたとき、それがあの男の所為だと気がついたはずだろ?
だけど、手紙の中にその事を触れていない。追求していない。何を恐れているんだ?
架空の事件について、架空の感想を書いている。それがなんになる?


僕は、ハッとする。そして何もいえなくなる。
この影はすべてを知っている。僕が目をそむけたことも、すべて。


確かに、少女を守って日常を過ごす、というのも君の真理の一部だ。
だが、そのために、君はごまかしていることが多すぎる、一度それを考えてみるんだね。

影はそういうと僕の頬を優しくなでた。

もっと楽になれよ。
君は、考えすぎなんだよ、だから頭痛もまだおさまらないんだ。それに・・泣き声はやんだかい?

そういったかと思うと、影は薄くなっていった。
そして、僕が何か、発する間も無く、消えてしまった。出てきたときと同じように、突然に。



117 名前:投稿日:03/03/24 16:32 ID:???



その途端に体が自由を取り戻す。ガクッと体が前につんのめる。
僕は一瞬、額の汗が目に入りそうになったので、目を閉じてそれを無造作に拭いとる。
そしてすぐに再び、ドアの鍵穴を覗き込む。
けれど、そこにはもう何もなかった。机も椅子も、あの男も居ない。手紙もない。電話もない。
ただ、ガランとした空間がそこには広がっていた。






118 名前:投稿日:03/03/24 16:35 ID:???















少年は目を覚ます。
視界にシーツが一面広がっている。一瞬、ここがどこかわからない。
朦朧とした意識の中で、二、三度瞬きをする内に、ここはベッドの上だと気がつく。
ベッドから上体を起こす。そして一度だけ大きく伸びをする。
どこか厭な夢だと思った。内容はまったく覚えていないけれど。
立ち上がり、机の前に立つ。
そこに置いてある時計を見る。もういつのまにかお昼になっていた。予定が大分狂ってしまった。
少年はハロを修理するのはあきらめて、ダンボールの中にひとまずしまう。
工具類も全て片付ける。ドライバーや、ネジや、様々なチップ類を放り込む。


119 名前:投稿日:03/03/24 16:37 ID:???




机の上の封筒を掴む。
そして少年は微かに違和感を感じる。
一度、取り出されているような、そんな感じがしたのだ。
彼は、ひょっとしたらこの手紙は読まれているのかもしれない、と思った。
誰に?もちろん少女にだ。
少年は首を振って、その封筒に糊付けをする。迂闊だったと思う。
とりあえず今日は、手紙を出しにいかないといけないな、と少年は考える。
そしてそのついでに、あそこに行こうと思う。少女も連れて行くのがいいのかもしれない。
そうしないと、全てが終わらないし、はじまらない。悶々としておきたくはない。



少年はそう決意すると、封筒をポケットに入れた。
そのとき、居間の方から、少年を呼ぶ声がした。


120 名前:投稿日:03/03/24 16:39 ID:???


部屋を出て、キッチンの所にいく。
そこには少女と男の子がもう座って待っていた。
シチューの残りとトマトとチーズのサンドイッチを食べる。トマトの酸味が食欲を増加させてくれる。
いつもならば軽く食べられる量だった。
少年はあまり食欲がなかったので残したかったけれど、無理して全部食べる。
残して、少女に心配されるのは厭だからだ。彼女に不安を与えたくはない。




食事の後、少年は家を出ると、近くに住んでいる女性に会いにいった。
ワッパを使うまでもない距離だけれど、地面は水でズルズルになっていたので使うことにした。
彼女は、ぐずっている赤ん坊をあやしているところだった。
こちらに気がつくと、彼女は柔らかい微笑を浮かべて、手を振った。
「めずらしいじゃない?」と彼女は言った。
最近、少年は家にずっと篭っていたので、そのことを指しているのだろう。
少年は、曖昧に微笑むと、彼女に何か、一言二言、話した。
彼女は一瞬だけ不思議そうな表情を浮かべたが、すぐに頷いて、オッケーわかったわ、と言った。
そしてまた笑う。今度はどこか含みのある笑い方だ。
少年は感謝の言葉を述べると、午後のお茶の誘いを断って、すぐに外に出た。
また、家に戻る。


帰る間、なぜか彼女の胸に抱かれている赤ん坊の笑顔が頭から離れなかった。
そして同時にあれは自分だ、とも思った。幸福な自分。泣いてない自分。



121 名前:投稿日:03/03/24 16:51 ID:???



午後、少年は少女を連れてカサレリアを離れて、ウーイッグに来た。

ウーイッグ。


東ヨーロッパの特別区のひとつ。
かつて・・まだ人類が宇宙に上がる遥か前には・・東欧チェコ共和国の首都プラハと呼ばれていた場所。
今でもその名残を示すような建造物は多い。旧ヨーロッパ的な数々の建造物。レンガ調の町並み。
もっとも、先の戦争の所為で、大抵は崩壊してしまったけれど。

現在でも、この街は復興中である。いたるところに新しい建造物が立ち並んでいる。建造中のものも多い。
街というものが仮に特殊な生命体だと仮定すれば、この街は再生中の鷲のようだ。
傷を癒し、飛び立つタイミングをじっと窺う鷲。そんな内在的な生命力をリアルに感じられる。
心なしか、すれ違う人にもこの街を立て直すという気迫に満ちているように思う。
なにやら重そうな荷物を持っている人、忙しそうに通りを走りぬけていく人、この季節に上半身裸で何かを指示している人・・
人の隙間を走り抜ける子供、野菜を運んでいるおばさん、なにやらブツブツ言っている気難しそうな老人。

歴史的にもここは抑圧されていた街なんだ・・だからみんな遺伝的にタフなのかな、と少年は漠然と思う。

ふと、マリア主義を思い出す。母性の拡大解釈により生まれた思想。戦争の原因となった思想。
母を崇拝の対象にしてしまうことの危険性。それは思慕の対象ではあっても信仰ではない。
母は絶対じゃない。限界性の認識が、健全な母子関係を生み出す。そんな事を少年は考えた。


122 名前:投稿日:03/03/24 17:00 ID:???


少年は足元を確かめるように、ゆっくりと歩く。、
少女はそんな少年の後ろをピッタリとついて歩いている。
あまりこういった場所は好きではないのだ。人ごみや喧騒は彼女はあまり好まない。
そんなことは少年も無論、承知している。彼がここに彼女を連れてきたのには彼なりの理由があった。


大きな通りを抜けて、比較的小さな通りに入る。
車は通れないところだ。人の波も比較的少ない。そこの通りの十字路の部分に少年が訪れたい建物があった。


少年は、古いレンガ調の郵便局の前で少女を待たせると、中に入る。
綺麗な受付の女性から、切手を数枚買う。爪のマニキュアの色が一つ一つ違ってて、少年はその異様さに少したじろぐ。
女性がそんな少年の態度に気がついたのか、クスっと笑って自慢げに手をひらひらさせた。
少年はそそくさとその場を離れる。
たった今買った切手の裏を軽く舐める。まずい。そして、切手を封筒にぴっちりと張る。
そこに設置してある黄色いポストに封筒を投函する。それでウーイッグに来た少年の用事は半分おしまいだ。






123 名前:投稿日:03/03/24 17:02 ID:???


外に出る。少女は通りで、パントマイムをしているピエロの様子をじっと見ていた。
周りには少女の他に五、六人の人が突っ立って見ていた。
男か女かよくわからない人が、少女の前を見つめて驚いた顔をしていた。手にはペンと紙を持っている。
アンケートでも取っているのだろうか?よくわからない。


少年は、ピエロに視線を移す。パントマイム。
そのピエロは見えない壁を表現していた。手で架空の壁をなぞっている。四方を閉じ込められた表現だ。
使い古されたネタで、新鮮味はないが、とぼけた表情と仕草に妙な味があった。
大笑いできるネタではないけれど、クスクスと笑えるネタだ。少女もおかしそうに見ている。
ピエロがまた壁に頭をぶつけて、うずくまった。おおげさなリアクションが滑稽だ。
少年もそれを見て笑う。けれど、どこか閉塞感を感じる。心に何かがひっかかる。


ピエロ。壁。見えないもの。笑い。道化。閉塞。



少年の顔から笑顔が消えたのを見て、少女が笑うのを止めた。






124 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/24 18:41 ID:???
あれ、続きは?
1さんどうした、何か起きたのか!

影が独立するのって、世界の終わりを思い出すなあ。

125 名前:投稿日:03/03/24 21:05 ID:???




帰り道。

あの後、寡黙になってしまった少年と少女は、花を一本買うとすぐに街を出た。



少年が運転するワッパは途中から、いつものコースの道をそれる。
ひどく、入り組んだ道を行く。深い森を通り抜ける。
木々のざわめきが、何重にも重なって聞こえる。空を見る。生い茂った葉の隙間から微かに空が覗ける。
少女はそれに当惑したけれど、何もいわない。きっと少年は何かを自分に伝えたいんだとわかるからだ。
いつのまにか日は暮れてきている。
太陽は山の端に隠れつつあった。夕焼けが地面を真っ赤に染め上げる。
空も同じように真っ赤だ。少女は少年にしがみついている手に力を込める。
綺麗、と呟くと後は食い入るようにずっと空を見つめていた。
赤い世界。






126 名前:投稿日:03/03/24 21:22 ID:???


森を抜けると、素晴らしい眺めが広がっていた。
切り立った崖の上らしい。
少年はワッパを止める。少女はゆっくりと降りると、あたりの景色を見渡した。
赤い。まるで炎に照らされているように、夕日に全体が染まっている。暴力的なまでに朱に染まっている。
遠くのほうにウーイッグの街並みが見える。明かりがポツ、ポツと灯っているのがわかる。
あの街には、生命を象徴する赤がとてもよく似合っているように見える。
カサレリアの辺りの場所も、同じように赤くなっている。けれど、ここは遠すぎてはっきりとは見えない。
それにカサレリアには赤は似合わない気がした。それはちょっと強い色過ぎるから。
少女は崖から顔だけだして、下を覗き込む。
かなり高い場所だ。崖から転落したら100パーセント助からないだろう。
少年が昔していた、ハンググライダーをする時に利用するならばいい場所かもしれない。
それ以外は、何の変哲もない場所のように見える。
地面には水溜りが、所々にできている。草が伸び放題に生えている。
人の手入れがされていないそれは、自由に力一杯伸びている。まるで奔放な野生を謳歌しているかのごとく。
力強い。

あとは、その崖の一番切り立った部分に置かれている木の十字架。
それが、太陽に染まって紅に染まっている。
十字架?



127 名前:投稿日:03/03/24 21:31 ID:???


少年は、その場に立ち尽くしている少女にひとつの物を渡す。薄い色のビニールだ。真空パック。
逆光なので少年の顔ははっきりとは見えない。だが、視線を逸らしている様子は受け取れた。
少女は黙ってそれを受け取ると、中を確かめる。
硬い何かが入っている。そんなに大きいものじゃない。少女は手を入れて、取り出す。


ワッパのコンパス。



少女は思わず息を呑む。瞬時に、その意味を理解する。
微かに血の臭いのようなモノを彼女は感じ取ることができる。
手が滑って、それを地面に落とす。
運悪く、小さな水溜りに落ちて、ポチャ、と音がした。



128 名前:投稿日:03/03/24 21:42 ID:???


「シャクティ?」


少年が、そんな少女にそっと近づくと、その頬をそっとなでる。
少女の瞳には、涙が浮かんでいた。
けれど、その涙が何を意味するのか、少年にはよくわからなかった。
哀しいから、だと判断していいのか、よくわからなかった。


瞬きするたび、少女の頬から、大粒の涙が零れ落ちる。
だけど、少女は決して声には出さない。ただ、涙を流すだけだ。
感情を噛み殺すように、押し殺すように。少年はそんな少女をいじらしく思う。



少年は少女の顔を上げさせると、その震えている唇に自分の唇を重ね合わせる。
少女の目が驚きで、見開く。そして同時にまた涙を流す。
彼女の唇からは温かな生命を感じることができた。
一度、唇を離す、そして角度を変えてもう一度重ね合わせる。少女は今度は瞳を閉じる。
少年は、あぁあの人とはまるで違う、と思う。あの時はそこに死を感じ取った。確かに死を受け取り、内在した。
それは自分に絶望的な気持ちを与えた。薄れていく体温に、次第に冷たくなる唇に。
今、自分はこの少女から生を受け取りたいと思う。
暖かな心臓の鼓動、血液の流れ、口から漏れる吐息。そういったすべてを受け取り、自分に内包させたいと。



129 名前:投稿日:03/03/24 21:58 ID:???



僕の紡ぐ糸はとてもかぼそくて、時に、狡猾にならなくては切れてしまいそうで。
あの人のように、硬い糸はできそうにない。
けれど、もしその糸を二重に巻くことができれば、彼にも負けないものができる。
千切れてしまわないほど、頑丈で、水にも強い糸を。


もちろん、糸というのは比喩だ。抽象論だ。
けれど、別の言葉で言い表すのは難しいので、これでいいことにする。


これに正確な言葉を見つけられるようになった時、自分はあの人に会いに行けると思う。



130 名前:投稿日:03/03/24 22:13 ID:???


数時間後。夕焼けはなくなり、空には星が顔をだしている。
カサレリアに帰ってきた少年は、すぐに自分の部屋に戻る。
少女は、今日は、昼間頼んでおいた近くの女性の家に泊めてもらっている。
男の子も同じだ。


部屋のライトをつける。すぐに、強い明かりが灯る。
それは暗闇になれた少年の眼には少し刺激が強かった。目を瞑りやり過ごす。
目が慣れてきたのを確認してから、ダンボールを引っ張り出してハロを取り出す。
少年は、修理に取り掛かる。
チップを嵌めて、コードを繋ぎ、エネルギーを充填する。
また別のコードを外し、それを引っこ抜き、別のモノをはめ込んでいく。


少年は最後の螺子を止める。
祈るような気持ちで、ハロを起動させる。


「ウッソ。ゲンキゲンキ」

完成だ。
少年は、ガッツポーズをすると、ハロを抱えたまま、ベットに寝転んだ。
やっぱりケアレス・ミスだった。少年は、ひどく愉快な気持ちになって大笑いした。
これで、いい。自分は変わっていけるんだ。
少年は、一人で、気が済むまで笑いつづけた。



131 名前:投稿日:03/03/24 22:22 ID:???


少年の目から涙が、零れ落ちた。
それが可笑しいからか、それとも別の感情によるものかは、彼にはわからなかった。

ただ、彼は笑いながら、涙を流していた。
それは少年にはとても自然に思えた。ないている自分も。笑っている自分も。
不思議と泣き声は聞こえなかった。笑い声も発していなかった。


その代わりにハロの声が代わりに部屋の中に響いていた。



132 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/24 22:27 ID:???
 

133 名前:投稿日:03/03/24 22:35 ID:???

















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・・はい、ここでエピローグは終わりです。第二回天下一武道会はここで完全閉幕です。
約四ヶ月の間、読んでくださった皆様ありがとうございました。

正直・・蛇足になったかもしれません。本当は、シャアのくだりでやめておけばよかったのかもしれません・・
エピローグなしのほうが、よかったかな、と自分でも思いました。
けれど、自分としてはここまでかけて、とても満足しています。その後を書くのが必要だと思ったので。
表現したいことは詰め込んだつもりです。ちょっと、いやかなり失敗しましたけれど・・

ミライとシャアの話をこの後に、繋げるつもりでしたが、もうカットしました。
あまりに、くどくなるのはどうかな、と思ったので。ここで終わらせときます。


134 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/24 22:41 ID:???
ぱちぱちぱちぱち(やはり終幕に拍手は必要ですよね?)

5ヶ月もの長い間本当におつかれさまでした。
もう一度読み直してさらにしんみりしてみようと思います

135 名前:投稿日:03/03/24 23:01 ID:???




たったいま。第二回が終わったばかりですが・・。
第三回天下一武道会も開催しようと思います。


第三回天下一武道会ははっきりいってギャグにするつもりです。
(第二回はあまりに真面目な話になってしまったので・・)
ノリ的には、第一回天下一武道会てきな作風に戻すつもりです。>>54->>62のような感じの。
そのほうが、筆も進みますので。

今度はきらーくにバカげた作品にしたいと思います。
世界情勢の不安もあり、重いのは、どうも気がめいりそうなので。

それでもいいからコイツ使えよ!バカ!って奴がいたら、どうぞかいといてください。
既出な人でも全然構いませんので。ありがたく話の中で使わせてもらいます。
ただ、物凄いふざけた作品にするつもりですので、その点はご容赦ください。
後、どんどん消えていくことになるかもしれませんが、それも多めにお願いします(笑)

四月の上旬辺りまで、まったり募集をしておきます。
あ、キャラには出てきた作品をかいといてくださいね。
あとなんでも一言メッセージを書いておいてくれるとうれしいです。


136 名前:投稿日:03/03/24 23:07 ID:???



ということですので、どーか、沢山のご応募お待ちしてます。
皆様の下さったキャラから、ピックアップしますので。
今回は、ちょっと面白い試みを考えてますので、暇ならば、是非、参加してください。


四月まで、自分も休憩しておきます。
第二回の方は、ご拝読ありがとうございました。あらためてお礼申し上げます。
それでは。また・・


>>134
ありがとうございます・・最後までみてくれて。ほんとに。
えと、第三回もお願いしますね(笑)




137 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/24 23:46 ID:???
わ~い。内容まだ読んでないけど(w
心洗われるなぁ

がんばって保全するね。
では、初めてのリクエスト。

ランバラルかノリス。

1様、ご苦労様でした。

138 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/25 00:06 ID:???
1様ご苦労様です。
乙のジェリド希望

139 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/25 01:35 ID:???
1さん乙です。
ヤザンキボン

140 名前:134投稿日:03/03/25 02:13 ID:???
あんたっ、人を喜ばすセンスのある人だね!

というわけで三時間考えて
Gガンダムのシュバルツ・ブルーダーもよいかと思いましたが
1さんはあまりGWXに詳しくないそうなので
ファーストの「カイ・シデン(搭乗機:ガンキャノン)」をリクエストします。
ニヒルで軟弱で「ジオンを徹底的に叩く」な彼を見せてください。

141 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/25 02:56 ID:???
1さん乙。
カイとビルギットの2トップが見たいでつ。

142 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/25 10:22 ID:???
>>1さん
お疲れ様でした。またあのノリの作品が読めるのか。

何故誰もアムロを書かん?

143 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/25 13:45 ID:???
半分冗談でゲイナーをリクエストしてみる。

1さんお疲れさまでした。
これから通して読みなおしてみようと思います。
途中割り込んでしまった124は俺です。ご迷惑をおかけしてすいません。

144 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/25 22:50 ID:???
イザークとディアッカを・・・

145 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/25 22:53 ID:???
1さん!乙!次も頑張ってください!

146 名前:名無しんぼ@お腹いっぱい投稿日:03/03/25 22:58 ID:???
>>1さん乙です!

むしろ主役キャラより、渋い脇キャラオンリーのストーリーが見てみたい。

147 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/25 23:00 ID:???
1さんお疲れ様でした!!楽しませていただきました~。

Ζのカクリコンを是非おながいします!

148 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/25 23:12 ID:???
こんどはキン肉マンみたくタッグマッチとか

149 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/26 04:00 ID:???
早朝保守

150 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/26 12:00 ID:???
㌢ネルから、ブレイブ・コッドをキボン
㌢の迷キャラを1さんがどう描くのか気になるです

151 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/26 12:10 ID:???
ノリス…ランバラル…ブレイブコッド…ヤザン…ゲイナー…などなど

次は「ドキッ☆親父だらけの天下一武道会Ⅲ!!」だ!

152 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/26 12:15 ID:???
オヤジという事で0083のバニング大尉をキボンヌ。
実はかなり好きなキャラなのです。

153 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/26 17:51 ID:???
オヤジというわけではないが、
∀のギャバン・グーニーをお願いしまつ。

154 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/26 23:50 ID:dYIvTdxU
ビグロのパイロット、トクワンお願いします

155 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/27 01:02 ID:???
午前一時age

156 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/27 01:03 ID:tqmQgjpV
>>155
人は同じ過ちを繰り返す・・・・まったく

157 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/27 11:46 ID:???
ウッソは前に進めた。少しだけ。
静止摩擦力を超えてしまえばあとはゆっくりでもわりと楽に動くもの。
エネルギーはたくさんいるけれど。

1さんお疲れ様でした。
素敵な時間と素敵な気持ちをありがとう。
第三回も楽しみにしています。




で、誰かに言われる前に(もしかしたら誰も言わないかもしれないから)
「スレンダー」

158 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/27 17:39 ID:???
スレンダーは第二回に残るので無理です

159 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/28 01:18 ID:???
究極の噛ませ犬キャラ、サイ。
彼を出してやって下さい。

160 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/28 02:07 ID:???
天下一1,2を通してなぜこの名前が出ないのか?
ジュドー。 別に好きでもないんだけどさ。
やっぱカミーユの二番煎じだから?


で。個人的には。。。アストナージ。

161 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/28 05:55 ID:???
∀のロラン希望でふ

162 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/28 08:07 ID:???
デミトリー
クラウン

キボンヌ

163 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/28 13:04 ID:NylYqHHx
08のノリス・パッカードを出して下さい。パイナポー・・・

164 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/28 22:20 ID:???
皆さん良いご趣味だ(一部の萌え師は除く

それでは俺はダムAピンナップ記念に、

クランプでw

165 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/29 06:11 ID:???
朝保守

萌え師だろうとなんだろうとかまわないので愉快なキャラをどんどん挙げてください

166 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/29 15:03 ID:???
カズイを出して下さい。

167 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/29 19:00 ID:???
なんか使い勝手が良さそうな
グエン=サード=ラインフォード
キボンヌ

168 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/30 01:41 ID:???
やっぱりここは連邦のエース

レビル元帥で

169 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/30 13:51 ID:8iDfwkhk
いくらなんでも沈みすぎだろ508は。
ギャグならヘタレ男が必要だろう。0083のキースキボンヌ。

170 名前:(^^)エヘヘ投稿日:03/03/30 17:32 ID:???
前田吟  

171 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/31 06:19 ID:???
朝保守

レビル将軍キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

172 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/03/31 19:20 ID:???
一発保全

173 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/04/01 07:00 ID:???
朝ほっしゅ

174 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/04/01 11:16 ID:???
いいな。0083のカリウス軍曹たのむよ。

175 名前:投稿日:03/04/01 13:18 ID:???
どうも、皆様、お久しぶりです。
たくさんのキャラ出していただいて、本当にありがとうございます。
出してもらったのはありがたく遣わせていただきますー。

けれど、わからないのもいたので・・(ゲイナーとか、ブレイブ・コット、デミトリーとか・・)
そういったのは申し訳ないですが、ちょっと割愛させていただきます・・すいません。
あんまり、細かいのは覚えてないんです。物覚え悪くて・・

第三回は、おそらくギャグですので、かるーく読んでくださいね。第二回系とは毛並が違うものになるつもりです。
がっかりしないでくださいね(笑)。しかもこの調子では、かなりオヤヂ系かも・・
今週には始めるつもりですのでマターリ待ってください。それでは、もう少々お待ちくださいませ。


PS. 08や0083は見たけど、あんまり覚えてないんです。すいませんー。
   バニング中尉は好きだったから覚えてるけど(笑)



176 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/04/01 19:36 ID:???
ああ、1さんはキングゲイナー見てないのか・・・
暇が出来たらDVDレンタルしてみるといいですよ
富野監督の最新作で、ゲイナーってのはそれの主人公なんです。

177 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/04/01 22:44 ID:1iMvF+vm
age

178 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/04/01 23:23 ID:???
カズイは出るのか・・・

179 名前:投稿日:03/04/02 00:23 ID:???


えーと、カズィもわかりません・・すいません。どっか、人物表のサイトがあればいいのですが・・
あ、ギャグもそんなに、明快っていうか、そんな感じじゃないです。
書いててそう思いました・・。まぁ、第二回よりは明るい、ってことです。

>>176
キングゲイナーですね、今度、機会があったら借りてみます。
情報ありがとうございます。



180 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:03/04/02 01:25 ID:???
人物のデータベース、googleで探して見たらこんなん見つかりましたけど。
ttp://www.interq.or.jp/jupiter/mcmurd/kana.htm
カズイは現在放映中のガンダムSEEDのキャラのため、上のサイトには載ってません。
             _,,.r-一ー‐-|
            /'´,.〃    |
        _, -‐'    ''"´   |
       /´       _,,.‐-、  |
      /, '        /    ミ、|
     / 〃,  ..:,.-一'   /   `'|
    / '" ..:::::/    ‐' ィテ''  |
    /...:::::::::::::| ‐''''''    ´    |
    `ヽ、::::::::::゙、 ,rァ        |  こんな奴です
       ``ー-r'、 ´   ' _,,. ,.r-| 
          ヾ-、    ´ / -‐|   
              `''ー- ノ-一-、|


既に執筆に取り掛かってるみたいですが、
マイナーキャラのことはあまり気にせず気楽にやってください!
第三回楽しみにしてますよー。

そしてカツ・コバヤシをキボンヌ。

181 名前:投稿日:03/04/02 04:36 ID:???

>>180
おお、どうもありがとうございます。参考にさせていただきます。感謝です。
カズイみたことあります(笑


さて、それでは、ひっそりと始めさせていただきます。
できれば、週に二回は書き込みたいと思ってますけど無理な時は多めにみてください。
なにぶん、忙しいので・・すいません。

一人称で話は進みます。
ちなみに今回の主人公はガンダムのキャラクターではありません。普通の会社員です。
彼の視点でストーリーは進みます。どういうことなのかは、まず第三回天下一、一日目をお読みくださればわかると思います。
あと、登場キャラがこんなキャラの性格じゃないって苦情もどうか、勘弁してくださいw

感想くださると非常にうれしいです、それでは・・



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