第二回天下一武道会 最終章 (4)
[ 第二回天下一武道会 ]
- 773 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:02 ID:???
「いや、僕を殺すため・・ていうのは変ですね。貴方たちの目的は他のところにあったのだから・・
結果として、といったところかな・・・」
アムロの声が、ガランとしたドックに響く。
その声はこの白く飽和されたドックの中で、ただ一つ確かな質量を持つ。
ミライは首を振る。
アムロの声は昔を思い出させる。
あの少年の声で。一年戦争の時の様に、私に語るのは卑怯だと思う。
哀しそうな目で彼女を見る。その瞳の前に、ミライは視線を逸らさざるをえない。
彼女は裁かれているような感覚に陥る。
いつの間に自分はこんなに弱くなったのだろう、とミライは思った。
・・強くなったつもりなのに。泣かなくなったのに。
- 774 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:03 ID:???
「私は、私は、止めたのよ!ブライトが・・
あの人がこれしか連邦を抑止する方法はない!っていうから・・」
それに、ミライは続ける。
「それに、私は彼から、すべてを聞いたわけではないのよ!
ただ、この艦を強奪して、時機がきたら、アムロを・・殺して・・
そうしたら、全ては上手くいく・・と聞いていただけなの!彼が教えてくれなかった!
だから、この今の艦の現象を見ても、ただブライトが言っていたシステムの稼動だとしか、わからない!」
声が、震えている。
「だから、私を責めないで・・」
それは、祈り。
アムロは何も言わない。ただミライをその瞳で見るだけだ。
- 775 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:08 ID:???
静寂が辺りを包みこむ。
それは先程までここを支配していた冬の朝のような柔らかな静寂ではなく、夜の月の様に、硬く重い沈黙として深く沈みこむ。
ウッソはそんな二人の光景を声もなく眺める。彼にはこの艦の全体象が見えていない。
だけど、今、何か重要な、とても大事な会話が起こっていることは理解できた。
だから、黙っている。
足元で寝ているソシエが微かに動いたのを感じる。意識が戻ったのかもしれない。
けれど、ウッソはこの二人から目が離せなかった。
少女から「ロ・・ラン・・」と呟いた声が聞こえた気がした。酷く哀しげなトーン。
それで、ウッソは、あぁ、ロランはもう死んでいるんだな、と悟った。
また、涙がこぼれそうになった。
けれど、もう泣かない。ボクはさっき誓ったんだ。ウッソは思う。
モビルスーツを見上げた。視界に入るF91の姿は、微かにぼやけている。
「貴方は・・病んでるんですね・・
けれど、それが母の愛ゆえだというのなら・・理解はできます・・」
そして、アムロは語り始める。シャアとの最後の邂逅を、全て。
- 776 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:14 ID:???
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士官室。
第二種戦闘配備の音が鳴り響いている。
アムロにはその戦闘配備の音がとても遠くで聞こえていたように思う。
遥か遠い世界の音として。
彼の頭の中では、別の音、運命の車輪が静かに回転している音が響いている。
馴染みのある、違和感のある血の匂い。それがねっとりと纏わりつく。
アムロはシャアを見ている。大量の血にまみれている。
血にまみれたシャアの目が、また自分を鋭く射抜いている。
そのとき彼は一瞬、部屋の後ろの方に視線を逸らす。そしてその空間にそっと微笑んだ。
まるで恋人にするかのように優しく、けれど憂いを込めて。
- 777 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:16 ID:???
シャアの視線がまたこちらに戻る。
彼の口蓋がゆっくりと開き言葉を発する。
「今から私が喋ること・・・よく聞いておくんだな・・アムロ・・」
そしてその言葉を聞いた瞬間に、頭の中の車輪の音さえもどこかに四散する。
警報の音も。何も聞こえなくなる。ガラス板でまるで自分とシャアだけを隔離した様に。
シャアの言葉以外は実体をもたなくなる。
- 778 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:18 ID:???
シャアは話す。
「まず最初にいっておくが・・
この艦が、連邦の特殊な任務を受けてある目的地に向かっているというのは、ブライトの嘘だ。
彼は・・正確には、ブライトとミライは、己の私怨のためだけに現在この艦を使っている。」
話しながら彼は、自分の顔に付着している血液を手の平で拭う。
「なんだと?突然何をいいだすんだ?」
アムロは困惑する。嘘だって?
帰ってくるなり一体何を言うんだ、と思う。
「まぁ、聞くんだな。質問があれば後で聞こう。もっともその時間があればの話だがな・・
つまりだ。この艦は現在、地球連邦の指揮によって動いているのではなく、ブライトの意思で動いているということだ」
シャアがもう一度噛み締めるようにいう。
彼は扉の壁を背にして立っている。
この部屋の明かりは非常灯の一つしかついておらず、とても暗い。彼はしかもその明かりを背にしている。
そのため、表情ははっきりとは見えない。
- 779 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:21 ID:???
「虚言は止めろ!なんだ?なんの根拠があってそんなことを言う?」
「根拠ならある。ブライト艦長の部屋にあるパソコンのデータを調べてみるんだな?
そこに連邦との通信記録がある。疑問ならば、それをみればいい・・・わかったら、今は私の話をきけ。
時間が無いのだ。
ブライトは連邦の許可なく出発した。これはいいな?そして、これは明らかな命令違反だ。
となると、当然ここで疑問がいくつか浮かんでくる・・
まずこの航海がブライトの私怨というのならば、一体その目的は何なのか?それが、まず第一の疑問。
それに、何故彼は、我々パイロットをここに集めたのか?それが第二の疑問。
まずはこの二つから説明していく。」
シャアは一方的に話を進める。
それを不愉快に思いながらも、アムロは何も言うことはできなかった。
室内の温度が微かに上がったような気がする。
むやみに喉が渇くので、右手にまだ握り締めていたボトルから水をグイッと飲む。
もうヌルイ。残りの四分の一ほど飲む。
まぁ、いい。本当かどうかはその後判断すればいい。
喉の奥に流し込みながら、そう思った。
シャアは喋る。
「まず彼の目的は、この艦をある地点に持っていくことだ。
だが、それはブライトが言っていたような三ヶ月もかかる遥か遠方の場所ではない。もっと近いところだ。
けれど、それにもかかわらず三ヶ月はかかる・・それも真実だ。が、それは後で説明する」
もっと近いところ?何処だ?
- 780 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:23 ID:???
「次に第二の疑問についてだが、これには二つの理由がある。
一つは、もちろん艦を守るための戦力としてモビルスーツを操縦させるため。
・・現に我々は既に一度、不審な艦からの攻撃を受けている。これが一つ。
もう一つは・・これが本当の理由だが、我々をこの艦のシステム稼動の材料として使うため、だ。」
「システム稼動?それは何だ?」
シャアはそこで一つ息をつく。
そしてアムロの顔をじっと見つめる。
「我々は道具なのだ。この艦が起動するための」
「道具・・だと?」
シャアは頷く。
- 781 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:25 ID:???
「駒といってもいい・・ニュアンスは同じだ。順を追って話そう。アムロ・・サイコフレームを知っているな?」
「サイコフレーム?ニューガンダムや、貴様のサザビーに使われているあの金属のことか?」
「そうだ。サイコミュ機能を持つチップを粒子レベルにまで分解加工し装甲板に直接組み込んだものを指している。
一般にニュータイプといわれるパイロットの思考や感情を直接MSのコントロール系に伝達することができる。」
それは知っている。
「そのサイコフレームがいったいどうしたというんだ?」
「これがこの艦のシステムの核として存在している。」
「核?」
アムロには理解できない。
サイコフレームがなんだって言うんだ?
「単刀直入に言う。
この艦の装甲は全てサイコフレームによって構築されている。
そしてこの艦は・・抽象的な言い方だが ニュータイプ専用 の艦なのだ。」
- 782 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:28 ID:???
「ニュータイプの専用?サイコフレームによって構築されている、だと?」
「そうだ。例えば、この部屋の壁も、宇宙に接している外壁も通路の内壁にも全てサイコフレームが鋳込まれている。」
「バカな・・そんなことをして何の意味があるというんだ?それに何故それがニュータイプ専用の艦となる?
この艦にいる者の意思をつかうというのか?」
「我々の意思だけではない。
正確にはこの広大で無限といわれる宇宙に飛散している思惟をも、この艦は吸収することが出来る。
集めて一つにすることが出来る」
あの時のこと・・忘れたわけではあるまい、とシャアは片眉をあげて言う。
「宇宙は戦争により汚れすぎた。人も死にすぎた。宇宙で何億の人が既に死んでいったか判らない程にな。
・・この宇宙に死んでいった人類の意思が、魂が、拡散していないとは言い切れまい?
人の意思が死んでもなお存在するのならば・・現に我々はララァの存在を感知できるのだ。
そしてそれを支配すればいったいどういうことができるか・・
例えばカミーユ・ビダンはかつて人の意思を吸収したゼータガンダムを使い、奇跡に近い現象を起こしたことがある。
連邦の上層部がこのことを知っているとは思わんがな・・誰かが目撃して報告した可能性は充分に考えられる。
サイコミュ技術の発展は究極的にはそこにたどり着く。サイコ兵器の最終形として。」
カミーユ。
アムロはカミーユ・ビダンの名前が出たとき、ラフレシアの姿を思い出す。
あの触手を、中に胎動していたあの感覚を。
- 783 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:30 ID:???
シャアは続けて喋る。
「もっともカミーユは特殊な例だ。ゼータにはサイコミュとしての機能は搭載されていなかった。
それなのにああいった現象を起こせるのは本人の素質に帰依するだろう。あれを人為的に再現するのは不可能だ。
だが、思ったはずだ。連邦の奴らに中の誰かが考えたはずだ。
もしも永久に人の意思を内在させることができる艦をつくれば永遠に我々は安泰だと。
なにせその艦は攻撃を受けても、物理的に効かない。無敵だ・・1艦あればいいのだからな・・
コスト削減にもなる。動力は人の意思だ。素晴らしいとは思わんか?」
シャアはそういって愉快そうに笑う。が、目はすこしも笑っていない。
彼はそういった連邦政府の愚かさを嘲け笑っている。
心から軽蔑している。アムロにはそれがわかる。
- 784 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:36 ID:???
「永久に人の意思を内在だと?馬鹿馬鹿しい!ありえないぞ!」
アムロは否定する。けれど、頭の中で微かに思う、
もしもそれが事実だとするのならこの艦は現在、思惟を引き寄せていることになる。
それは死人によって構築される思惟だ。
艦の中に生の思惟を内在し、同時に死の思惟が、その意思がその周りを包括している。
ララァの意思も?ララァがここにいる?
だから、僕はあんな夢を見たのか?
いや、納得できない。
サイコフレームを使ったぐらいでそんなことが出来るとは思えない。
「そう。ありえない。非情に馬鹿げているともいえる。
だから、これはあくまでホワイトベースを試作機とした実験なのだよ。危険を伴う、な。
ブライトはそれを知ってなお志願したらしいがね・・。連邦はそんなブライトを評価した。
どうやら、滑稽なことに何を勘違いしたのか政府高官はそれが彼の懺悔の気持ちからきていると勘違いしたらしい。
息子ハサウェイがゲリラとして反政府運動をしたことの。
無論、実体は逆だ。彼はこの艦を使って地球連邦に復讐するつもりだったのだ。
息子の意思を継いでゲリラにでも参加するつもりだったのかもしれない。まぁ、今となってはどうでもいいことだ・・
艦の名前がホワイトベースなのは一年戦争の時、ニュータイプ部隊と呼ばれたことにあやかっているのだろう。」
それで出発が間近に迫った日、ブライトとゲリラの繋がりに気がついた一人の連邦政府高官は自宅にて撃ち殺された。
惨い姿だったらしい。ニュースによると、なんと銃弾は銃数発も打ち込まれていたらしいからな。
勿論、殺したのはブライトだ」
その言葉を聞いて、アムロは家を出るときテレビでそんなニュースをやっていた事を思い出した。
「もっともそのブライトも最早、同じ様に死んでいるがな・・」
シャアがそう最後に付け足した。
- 785 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:38 ID:???
アムロは耳を疑った。
「なに?今なんていった?艦長が・・死んでいる?」
「あぁ、まだ言ってなかったか・・彼は私が殺した。私に付着している血の一部は、ブライトのものだ。」
そう言ってシャアは自分の手を見る。
先程、拭った血は既に凝固していて、ただの物質となっていた。
アムロがそんなシャアの冷静な姿に激しい苛立ちを覚えた瞬間、跳んだ。
「貴様!」
殴った。
鈍い音がして、手に確かな感触が伝わってくる。
シャアが、倒れる。
アムロは更に彼の肩を掴み、引き起こす。そしてまた、殴る。
「何故殺した!」
「正当防衛だ。
最初は殺すつもりではなかった・・といっても信じないだろうな。
ただ、一ついえることは、私は貴様の命の恩人ということだ」
「なに?」
シャアはアムロの手を振り払うと、唇を拭いた。ゆっくりと起き上がる。
唇を切ったらしく、血がついていた。誰のものでもない自分の血液だ。
「恩人だと?」
- 786 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:43 ID:???
呼吸を整えると、シャアが言った。
「アムロ、出発の時を思う出せ。貴様は最後に艦長と共にきた。それは何故だ?」
「それは・・ブライト艦長が命令書をもって来て任務だといったからだ・・」
息も荒くアムロは言う。
「そのとき貴様は疑問に思わなかったのか?突然のブライトの来訪を。
先程述べたようにこのブライトの行動は、ある連邦政府高官に見破られ中止寸前にまで陥った。
そこでブライトはその高官の殺害という過激な行動に走った。
そうしなければ今頃、この艦は別の艦長により、順調に航海されていたのだろうからな。
高官を殺害した後、ブライトは焦った。もし、犯人が自分だとばれれば計画は水泡と化す。
その前に宇宙に行きたかった。
最早一刻の猶予も無かった。すぐに出発しなくてはいけない。
そしてそんな一分、一秒を争う最中、何故ブライトはわざわざ迎えにいってまで、貴様を宇宙に連れてきたのか?
優秀なパイロットが欲しかったというのは当てはまらない。
この艦には別にアムロ・レイがいなくとも優秀なパイロットは沢山集まっていたからな・・。
では、何故か?
それはこの艦のシステムの稼動にはどうしても貴様が必要だったからだ」
「必要だと?このシステムに・・」
- 787 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:50 ID:???
「そう。いかにサイコフレームがあろうと、それを使いこなすものがいなければそれは効果を発しない。
軸となる人物がいなくてはな。感応して初めてサイコフレームは意味を持ちえる。
その人物としてブライトが選んだのが、アムロ、貴様というわけだ。
連邦に飼いならされたニュータイプ・・それに貴様ならデータも充分にあるというわけだ。
能力的にも申し分ない。アムロならばこの思惟を共有できる。そう判断したのだ。
この宇宙に広がる幾億もの思惟を認識し、共有できるとな。
貴様は無意識の内に、その精神を共振させているのだ。それは誰にでもできるというわけではない。
しかしその結果、精神に与える負担は大きい。それは、まず頭痛という形を取って兆候として現れてくる。
頭の中に鋭い異物が入ってきたような痛みとして受け止められるはずだ。
幾千の人々の思惟の流れだ。それは濁流の様に激しい。
それは基本的には貴様との交流だが、その影響はこの艦にいる全ての人物に出る。
例えば、その他の乗員の中にも貴様とそのサイコフレームの共振の余波を受けて、
頭痛を感じとる奴もいるかもしれん。しかし、同時にそれは、その人物に精神の覚醒をうながしている。
だが、勿論想定されることだが、その思惟の干渉に耐えられない者もいる。
オールドタイプと呼ばれるものたちだ。彼らは自分の中に入ってくる思惟を分類識別する能力は無い。
そういった者たちはあるこの艦に溜まる思惟がある一定の線を越えたとき、飲み込まれることになる。
これは思惟の逆流だ。その中で彼らは死者の思惟のなかに内在されることになる。
つまり意識の消滅・・というわけだ。」
「・・だから、この艦はニュータイプ専用というわけか。」
「そうだ、それ以外のものはこの艦に存在できないはずだ・・理論上は、な」
- 788 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 01:52
ID:???
-
- 789 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:54 ID:???
「艦に集まる思惟が極限的状態になればこの艦は最終形態にはいる;
そしてその後、貴様がキールームに入れば・・システムは完全に起動すると言うわけだ・・
一度稼動すれば止めることは出来ない・・用済みだ。ブライトは・・貴様を殺していた。
突出して覚醒したニュータイプなど不要だからな。だから、アムロ。
私は感謝こそされ殴られるいわれはない。」
シャアが勝ち誇った様にいった。
嘘だ。
僕とブライトさんは・・ミライさんは・・
アムロは首を振る。
信じるな。シャアの言うことを間に受けてどうする。
所詮こいつは・・・・敵だ。
敵という表現をアムロは敢えて使った。それは彼がかなり追い詰められていることを示している。
味方と敵という二元論の軸をさそうとしている。
シャアがそんなアムロに追い討ちをかけるように言う。
「・・私は貴様を、ブライト達から助けるためにこの艦に乗艦したのだ。」
- 790 名前: 1 投稿日: 03/01/20 01:58 ID:???
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、
「やはり・・シャアがこの艦に乗艦した理由は・・貴方を助けるためだったのね・・」
ミライは嘆息する。
それは、あの作戦室のとき、アムロとシャアの会話を聞いたときから気がついていた。
アムロがミライの言葉を受けて返事をする。
「・・勿論彼の目的はそれだけではありませんが、それも理由の一つなのは間違いありません。
シャアは、僕を貴方たちに殺されるのは避けたかったみたいです。」
淡々とアムロは語る。
「彼にも目的があったんですよ。
それを第三者が邪魔するのは許さなかった・・それがブライト殺害の一因になったんでしょう。」
- 791 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:04 ID:???
ウッソはアムロの話を聞きながら、10日前ロランとドックで話していたことを思い出す。
”そういえばロランは何の作業していたの?”
”サザビーのサイコミュの調整をしてたよ。上手くいかないみたいで・・”
上手くいかないはずだ。アストナージさんたちが原因不明といってたけれど。
あれは他のサイコフレームとの干渉によるものだったんだ。
だから、調整しても上手くいくわけが無いんだ・・
そんなことを思っていると、足元のソシエがまた微かに動いた。
ウッソはソシエを見る。
彼女は寝ていた。先程の声は幻聴だったのだろうか、とウッソは思う。
が、その時彼女の瞳から涙が一筋零れ落ちた。
起きている?ウッソはそう思う。けれど、彼女は依然瞼を閉じている。
確かめる程の勇気は無かった。彼女は目覚めたくないのかもしれない。
彼女の額にかかっていた髪をそっと触る。
その柔らかなサラッとした感触は、カテジナの事をマタ思い出した。
が、そんなウッソの思考は、ミライの声により中断される。
- 792 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:07 ID:???
「そこで・・シャアとの会話は終わりなのかしら?」
ミライが俯いたまま話す。アムロと視線を合わせようとしない。
アムロは首を振る。
「いえ、まだです。今までのはいうならば、あなたとブライトのところです。
ミライさんが知りたいのはララァのことでしょう?」
そういうとアムロは相変わらずこちらを眺めているララァを確認した。
ミライも少女を見る。
そんなに背は高くない。
漆黒の髪を中央からわけて左右に束ねている。肌は黒人ではないが、鮮やかな褐色である。
それゆえ、尚のことエメラルドの瞳が神秘的に見える。
けれど、その瞳の奥には何もない。全ての存在はあの中では消滅しているかのようだ。
そして、緩やかなドレス。赤い唇。
美しい、とミライは思った。
- 793 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:10 ID:???
ミライはアムロに視線を戻すと、言った。
「そうよ・・あなたが私を殺すとしても、それを聞かせてからにしてちょうだい・・
私も知りたいのよ。この艦に起きていることを。
システム・・は既に稼動しているのね・・?」
「ええ・・貴方たちにララァが見えるということはそうなんでしょうね。
僕は先程キールームに入ってましたし、その所為で完全に稼動しているはずです。」
きっと外から見ればこの艦は全てが光に包まれているはずですよ、とアムロは続けた。
そして一瞬黙るとララァをもう一度いとおしげに見る。
ララァをみながら、アムロは話し出す。
「そして、ここまでがブライトさんや、ギレンの考えでは終着点です。
だけど、シャアはここからもう一つ思考を進めました。ここがポイントです。
この後の話がララァが貴方たちにもみえる理由です。」
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- 794 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 02:16
ID:???
-
- 795 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:16 ID:???
「僕を助けるためだと・・?」
「不思議そうだな・・確かに私は君と殺しあった。けれど、それは別に君が憎いからではなかっただろう。
一度は共に戦った事もある・・目的が同一であれば、我々は共存できる。」
「目的が同一・・?シャア。貴様の目的とはなんだ?」
「もうすぐわかる・・。まだ、説明は終わっていない。
この艦のシステムの意味は理解できたな?
君はサイコフレームにおける思惟の共鳴の触媒的な役割を果たしている。断続的な頭痛が始まるのはまだだろう。
しかし、この艦のコアとなっていること・・。
それは決してマイナスの要素だけではない。そのおかげで、君は完全に覚醒することができる。
ニュータイプへと。己の認識域を拡大することが出来る。」
シャアの口調が変わった。アムロを君、と呼んだ。
それはアムロと初めて遭遇したとき以来だ。
アムロはそれを疑問に思う。
「認識域の拡大?」
「そうだ。・・ブライトは気がついていなかったらしいが、この艦のシステムは敵の攻撃を無効化する・・
などといった陳腐な行為に使うことはないのだ。」
そこでシャアは一瞬、間を置く。
部屋の壁に何かの存在を見つけたかのように手を伸ばす。
が、もちろんその手は何も掴めない。
- 796 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:23 ID:???
「この艦にはやがて何万という思惟が集まってくるだろう。
それは圧倒的な力・・宇宙の渦だ。
その力は、暖かな光の粒子となり、この艦に溢れ出るだろう。薄いぼんやりとした発光球として。
その時が、この艦にある思惟が、ある程度飽和状態になっている証拠なのだ。」
シャアがこちらをみる。
「君はその思惟の全てを理解できる。飽和の始まりは同時に、君の覚醒の始まりという事だ。
君は自分の認識域を拡大し、他人に共有させることが出来る。自分の認識域に他者を入れることが出来る。
君とララァがなしえたこと。
人という種の真の覚醒。思惟の交感。
宇宙という広大な空間でも、人々が齟齬を生まない様にする次元の領域。
その世界を君は構築することが出来る。君の認識の中で。
極限的な理解と調和を生む場所を日常的に作り出すことが出来るのだ!
そうすれば人類は皆、覚醒することが出来る。人類の未来のあるべき姿へ進化できる」
アムロはシャアの言葉が微かに震えているのがわかった。
それは決して恐怖といった種の震えではない。
- 797 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:27 ID:???
「僕とララァがあの時、構成した空間を日常的に・・・
そんなことができるわけ・・」
「できるわけがないといいたいのか?
いや、出来る。現に君の意思は、精神派は他者に影響を及ぼし始めている。
ララァの姿を私にも見せるようになっている。
認識域の拡大は私にそういったビジョンを既に与えている。
ほら・・後ろにいるじゃあないか?」
アムロは慌てて後ろを向く、そこにはいつもと変わらぬ光景が広がっている。
「・・いないじゃないか!」
「君自身にはまだ見えない。なぜならばあくまでそれは君の深層意識化の現れだからな。
君はさっきまでララァの事を考えていたのだろう?
それが、私にいわば強迫的にララァの存在を思いこませている。認識させている、
君自身にララァが見えるようになるのは、覚醒しなければならない。その頃には強制力は今とは比較にならない。
私にララァが見えるのは私がララァという少女を知っているからだ。ララァという存在を共有していたからだ。
だから、現段階では私以外にララァが見えることは無い。
けれど、君の意思の力、つまり認識力が拡大していけば、ララァは誰の目にも見えるようになる。」
- 798 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:35 ID:???
「ちょっと待て!
それじゃ、まるで僕は第三者にに対しても、認識の強制を有する様になるというのか?」
「そうだ。
全ては認識だ。誤解をなくす極限的な世界の構築にはそれが不可欠なのだ。
そして・・
いずれ君が、望むにかかわらずララァがこの艦に・・生まれる。
それは君の深層心理下での願いだ。夢と同じだ。君が止めたいと思っても止めることは出来ない。」
シャアは言った。
・・君がララァを殺した。
だから、ララァを蘇らせるのも・・君だ。
アムロはこの男の思いは純粋に歪んでいることに気がついた。
ピュアな歪みが目の前の男にはある。
やるせなかった。
- 799 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:37 ID:???
シャアは断言する。
「私はララァがいればこの世界を正しいものへと導くことが出来る。
そう。そしてララァもそれを望んでいるはずだ。
彼女もこの世に未練があるはずだ!」
「それは貴様の独善だ・・」
アムロはそう非難する。だが、その言葉には力が無い。
- 800 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:40 ID:???
「独善かどうかはララァにあって見なければ判るまい?
が、もしも貴様がララァに会うのが怖いのならば・・」
シャアは拳銃を取り出すとアムロの目の前に放り投げた。
アムロはそれを見る。そして拾い上げる。
拳銃。そこに死人の残滓を感じる。ブライト・・いや、もう一人・・
これは、ガルマ・・?
シャアは言う。
「それを使っていい。今すぐ、命を断て。
そうすればララァに会うことは無い。
現時点で、君が死ねば、この艦は、幾千もの思惟を拘束しておくことは出来なくなる。
この艦は目的を達成できなくなる。私の目的もな・・」
そういうと、シャアは部屋に入ってどれくらいたったか考えた。
ここに入ってから既に二十五分は経過しただろう。
そろそろ潮時だ、シャアは判断する。
- 801 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:43 ID:???
シャアは追い討ちの様にアムロにいった。
「だが、アムロ。
我々は人類のために何かをしなければいかんのだ。
人を導く能力を有しておきながら、それを使おうとしないのは結局のところ、罪悪に等しい。
私は貴様が、私と共に、ララァと共に、この地球圏の魂を重力に縛り付けられた人類を解放する先駆者たらんことを期待する。」
「僕が、しなくても人類は変わっていける。
カミーユが・・彼の様な若い世代が、生きている限り。人の革新はこんな風に行なうべきじゃない・・」
アムロが拳銃に視線を落としたまま答える。
シャアは眉をひそめる。
「カミーユ?カミーユ・ビダンか?彼は精神崩壊している・・
その彼がどうしてここで会話に出てくる?」
「・・ラフレシアを操縦していたのはカミーユだ。
彼はあの機体に乗っている・・・おそらく間違いない。」
シャアは微かに驚いた表情をした。
「ほう?だとすると、彼は精神崩壊から立ち直ったというのか?
興味深いが、それが真実でもカミーユに期待するのはよくないな。それはアムロ、自己責任の回避に過ぎない。」
シャアは断定した。
その声にはアムロに対する侮蔑の色もあった。
- 802 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:50 ID:???
「わかっているさ・・」
アムロは自分の言動を恥じた。
どうかしている、と思った。
シャアが溜息を吐く。
「そこまでララァに会うのが嫌なのか、アムロ?
違うな。本心は会いたいけれど、彼女に会うのが怖いのだろう?怖れているのだろう?
私はトビアが死んだとき、君にいったな。
いつまでも一年戦争の時の少年兵のような感覚でいては困るとな。
よく考えろ。
あの時のあの終わり方が本当によかったか?
彼女を殺しておいて貴様はそれでいいと考えているのか?ララァが許してくれていると思うのか?
私はそんな結末はご免だ。たとえ、それが絵空事であっても可能性に賭けたいと思う。
我々はもう一度彼女に会うべきなのだ。」
シャアはそういうと先程アムロに殴られたときに落とした書類の束・・プリント・アウトした紙を拾い上げる。
そして書類に目をおとしたまま言う。
「・・本当はこの話はもう少し後に話すつもりだった。
大分予定が狂ったが、これも運命だろう。」
- 803 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:54 ID:???
シャアは書類の枚数を確認するとアムロの目を見つめた。
「アムロ。
一年戦争の時、ア・バオア・クーで私が貴様にいったこと覚えているか?」
アムロはその言葉にハッと顔を挙げた。
一年戦争・・
ア・バオア・クー。
そこで僕とシャアが交わした言葉?アムロは思い出す。
ガンダムから降りて、シャアと・・・格闘して・・
そのすぐ後に・・セイラさんが止めに来て。
そうだ。あの時シャアは・・
” ジオン無きあとはニュータイプの時代だ。
アムロ君がこの私の言うことがわかるのなら、私の同志になれ、ララァも喜ぶ ”
そうか。
アムロは息を飲んだ。
- 804 名前: 1 投稿日: 03/01/20 02:59 ID:???
「思い出したようだな・・
あの時の返事はまだ、聞いていない。最終目的地の目前で私は待つ。
最終目的地はここだ・・」
そういうとシャアは書類の中から数枚取り出すと、こちらに投げ渡した。
紙が床に散らばる。
アムロはそれに一瞬目をやると、シャアに戻す。
「この艦から・・降りるのか?」
「ミライ殿に恨まれて銃殺になるのはごめんだからな・・
それに私がここにいては駄目なのだ・・それではフェアではない・・」
最後の方は呟きに聞こえた。
フェア?
「いや、何でもない。
とにかく私はここを出る。ギレン達も何かしているようだしな・・。
それにいい加減、戦闘の方も気になるしな。この艦を壊されるわけにはいかん・・」
そう言って、シャアが扉に手をかける。
「まだだ!まだ話は終わっちゃいない!」
アムロはシャアの背中に拳銃を向ける。
- 805 名前: 1 投稿日: 03/01/20 03:03 ID:???
「・・撃てるのなら撃てばいい。」
振り返らずにシャアはいう。
「私の考えが間違っていると思うのならな・・
考えることを放棄し、ララァの魂をただ避けていただけの貴様に私は止められん。」
シャアが、冷たく言い放つ。
お前はいままで何をした?
「シャア!」
反射的に、アムロは引き金を引く。
銃声が室内に響く。
その直後、どさ、となにかが崩れ落ちる音が部屋に響く。
少しの空白の時間が生まれる。
そして、その空白に硝煙の匂いが混じる。
- 806 名前: 1 投稿日: 03/01/20 03:06 ID:???
「・・・いい返事を期待している。
ニュータイプの時代への萌芽。
それがララァの・・ひいては私の望みなのだ・・」
シャアの声が響く。
その言葉を残して、シャアは消えた。扉が開き、また閉まった。
アムロは膝をついている。シャアが扉をあけ去っていくのを呆然と見送る。
彼の撃った弾はシャアの脇を抜け、壁に備え付けてあるモニターに当たっていた。
故意に外したのか、銃口がぶれていたのか、アムロには判断できなかった。
- 807 名前: 1 投稿日: 03/01/20 03:09 ID:???
どれだけそこでそうしていたのだろう。
アムロはようやく意識を取り戻す。焦点が合う。艦内に響いている警報の音が遠くから戻ってくる。
現実の世界に帰ってきた感覚だ。先程までのどこか遠い世界ではない。
けれど、彼の思考の中では様々な思いが入り乱れていた。思考を整理し、咀嚼するには混乱しすぎている。
アムロは反問する。
ララァが生まれる?
僕が彼女を意識の奥底に幽閉している所為で?
そんなことが起こりうるのか?
たとえそれが彼女に血を与え、肉を授けるといったものでなく、精神的なモノだとしても。
首を振りながら、立ち上がる。
酷く喉が渇いていたし、何かべたついている。どうやらまた汗をじっとりとかいている様だ。
前髪が額にじっとりと張り付いている。アムロはまたシャツを脱ぐ。
備え付けのタオルを使い、身体を拭いた。けれど、拭いても拭いてもべっとりと何かが染み付いている。
諦めて、別のシャツを探して、着る。
そういえばシャアとあんなに長く話したこと、なかったな・・
アムロはそんなことを呟いた。
- 808 名前: 1 投稿日: 03/01/20 03:13 ID:???
幾分べたつきはなくなったが、酷く喉が渇いていた。
シャアとの会話の間、足元に置いていたミネラルウォーターを拾い上げる。。
それを持ったまま、ふらふらと歩くと、二段ベッドの下の段にドサリと、沈み込む。
下の段だから、シャアの寝る所だが、最早構うまい。彼はもう戻ってこない。
アムロは寝転んだまま、水をストローをくわえて飲む。
ヌルイのは相変わらずだ、けれど、、さっきと同じ水なのに、今度はそれは何故か血の味がした。
あるいは、それはシャアが残していったこの部屋に充満する彼の返り血の所為かもしれない。
それが自分を圧迫する。アムロはそのボトルを投げ捨てる。まるで透明な血液を飲んでいる気がしたからだ。
生理的な吐き気がアムロを襲う。目を瞑り、深呼吸をしてやり過ごそうとする。
が、吐き気はおさまらない。あの水は飲むべきではなかったのかも知れない。
いや、こみ上げてくる吐き気は自分自身にかもしれなかった。
駄目だ。
アムロは床に嘔吐する。体中のものを全て吐き出す。
さっき食べたと思われるクラッカーの塊やチョコの欠片と思われるものが出てくる。
頭が微かに痛んだ。
- 809 名前: 1 投稿日: 03/01/20 03:19 ID:???
数分後、アムロの胃の中は起きる前と変わらず空っぽになっていた。
クラッカーもチョコも全て吐き出してしまった。胃液すら全部出し尽くしたんじゃないカと思う。
アムロは再びベッドに戻る。
自分が惨めな存在に思えて、仕方が無かった。思いっきり叫びたい気分だった。
jけれど、何か叫ぼうとすると、口はまるで動かなかった。声が出ない。
それでも何か出そうとするがどうしても声は出てこなかった。
アムロは諦める。第一、叫んだところでなにfが変わるわけでもない。
ベッドからこの部屋を唯一照らしている非常灯を眺める。
それはぼんやりとしていて、今のアムロにはぴったりの様に思えた。
ふと床に目をやる。
シャアの渡したプリントが散らばっている。
ベッドから出て、吐瀉物を踏まないように動き、それを拾い上げる。
それjはこの艦の巡航コースがかかれていた。最終目的地を確認する。
「・・・・ここ、なのか・・・。」
そう微かに呟くと、、そのプリントを握りつぶした。
- 810 名前: 1 投稿日: 03/01/20 03:25 ID:???
そっと部屋を見渡す。
そこにはやはりララァの姿は無かった。
けれど、シャアがみつめていたであろう場所の前で、両腕を伸ばし、その空虚を胸に抱く。
ララァ、と呼びかけてみる。返事は勿論ない。
月に踊る小人の様に、彼の姿は傍目から見たら滑稽に思える。
その後、壁をさすってみた。
壁はやはり無機質だ。けれど、シャアの言葉を聞いた後ではどこか生命を感じる。
そして思う。
この艦が宇宙の思惟を捉えているというのなら、その内部のここは胎内だな。
アムロは認識する。
そして中で眠る僕らは胎児なのだと。
そう思った。
- 811 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 03:29
ID:???
- _____________
- 812 名前: 1 投稿日: 03/01/20 03:31
ID:???
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここで回想は終わりです。
次回はウッソ視点で、アムロ達、ドックに戻ります。
あと、二回の予定です。それでは・・
- 813 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/20 03:33
ID:???
- >>1
まいりました。ここは本当に良いスレッドですね。
- 814 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 03:37
ID:???
- 人の意思を宿す宇宙船・・・第六文明人の遺跡?
- 815 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 06:53
ID:???
- もし連邦が目的通りの航海をするとしても、アムロを乗せてたんですかね?
- 816 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 12:16
ID:???
- 前回のメタフィクションと違ってスケールが大きくなって来たな
- 817 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 12:21
ID:???
- 脱帽
- 818 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/20 12:44
ID:cR+Fd8lw
- age
- 819 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 14:02
ID:???
- すげえすげえすげえすげえすげえ
どうしてくれるんだ この感情
- 820 名前: 山崎渉 投稿日: 03/01/20 14:32
ID:???
- (^^)エヘヘ
- 821 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 16:26
ID:???
-
- 822 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 17:59
ID:???
- 保守age
- 823 名前: 811 投稿日: 03/01/20 18:54
ID:???
- 支援はいらなかったな・・・
スレ汚し&無駄遣いスマソ
- 824 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 19:12
ID:???
- すごい!たまんねー!
- 825 名前: 通常の名無しさんの3分の1 投稿日: 03/01/20 20:56
ID:???
- * ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ *
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あと2回ですか、楽しみに待っています。
- 826 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/20 22:33
ID:???
- なんていうか、感動でなんとカキコしていいかわからん。
4,5回くらい書いて消したよ。
1さんありがとう。
- 827 名前: ほげら~ 投稿日: 03/01/20 22:52
ID:DLmArvuk
- はっきり言って今まで読んだ小説のなかでもトップクラスと思います。
1さん、実は文筆業とか?
- 828 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/21 00:11
ID:???
- あと二回、今スレに収まるか不安だな
しかし保守は必要と
- 829 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/21 12:22
ID:???
- スレ数500越えてるよ
圧縮回避保守
- 830 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/21 20:09
ID:???
- 保守
- 831 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/22 00:51
ID:HyoeP9Yq
- 良い時間帯なのでage
- 832 名前: 投稿日: 03/01/22 10:33 ID:???
- 保守はsageでもできるから保守
- 833 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/22 12:05
ID:???
- kanrininさん善意でageてんだろうけど
毎回ageるたびに>>832みたいな指摘されてんのに全く聞く耳もちゃしねえのはどーよ?
- 834 名前: 832 投稿日: 03/01/22 12:19
ID:???
- 別にkanrininを狙ってるわけじゃないぞ。
お気に入りスレが被るだけだ。
- 835 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/22 12:44
ID:???
- >>833
保守だけが目的でなくageて知らしめたいんだろ。
別に今んとこageられて荒れるわけでもなし、そんなに気にすんなYO!
- 836 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/22 13:30
ID:???
- >>835
この板がどんな場所かわかっとらんな
- 837 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/22 15:14
ID:???
- 感想と最低限の保守以外は控えよう。
- 838 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/22 19:47
ID:???
- >>836
すまん。元ゲーハー板所属なので、ここが平穏にしか思えんのだ。
長期休みでもないしな。
- 839 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/22 19:58
ID:???
- >>838
いつもどういう基準でageてるの?
- 840 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/22 20:04
ID:???
- >>839
ageは平日で人がいない時間帯と400以下。
日、祝日と土曜日はsage保全の方向性で。
つーか、うかつに過去にageてた時もあったかも。
反省してます。
- 841 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/22 20:25
ID:???
- ある「ちょっと」した事に気が付いたので
以後、これからsageます。
- 842 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/23 00:39
ID:???
- 保守を兼ねて
>kanrinin氏
ここが平穏にしか見えんって
シャア板はれっきとした(?)隔離板だよ(W
- 843 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/23 00:59
ID:???
- >>842
おう、めったに読まないスレをちょろっと見たのですが。
正直、すまんかった。
でも・・・・それでも・・・・ゲーハー板よかは・・・・(;´д⊂
- 844 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/23 00:59
ID:???
- hogo
- 845 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/23 12:18
ID:???
- 保守
- 846 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/23 20:28
ID:???
- ん。保守
- 847 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/24 00:10
ID:???
- 保守
- 848 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/24 06:32
ID:???
- 朝保守
- 849 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/24 13:40
ID:???
- 昼保守
レス数も少ないので半日位は保守不要
- 850 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/24 20:17
ID:???
- なにげに
- 851 名前: 山崎渉 投稿日: 03/01/24 23:02
ID:???
- (^^;
- 852 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/25 01:01
ID:???
- さあて保守....ん?
残りレスの少ないスレにまで迷惑な
- 853 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/25 08:59
ID:???
- 保守はsageでもできるから保守
- 854 名前: 通常の名無しさんの3分の1 投稿日: 03/01/25 16:43
ID:???
- 400以下age保守。
- 855 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/25 20:10
ID:???
- hosyu----
- 856 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/26 01:30
ID:???
- 週末深夜保守
- 857 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/26 12:22
ID:???
- 昼保守
- 858 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/26 19:36
ID:???
- 859 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/27 02:43
ID:???
- 保守
- 860 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/27 03:12
ID:???
- 復活保守
- 861 名前: 通常の名無しさんの3分の1 投稿日: 03/01/27 07:20
ID:???
- 400以下age保守。
- 862 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/27 10:55
ID:???
- 次スレいるかな
- 863 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/27 18:58
ID:???
- 1さんぷららだった気が…。
- 864 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/28 01:37
ID:???
- 保守
本日昼すぎまで保守不要
- 865 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/28 12:45
ID:???
- 3倍で保守
- 866 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/28 19:12
ID:???
- 保守
- 867 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/28 23:23
ID:???
- 400以下age保守。
- 868 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/29 02:10
ID:???
- 1は投げたのか?
- 869 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/29 03:09
ID:???
- aa