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第二回天下一武道会 第十章

[ 第二回天下一武道会 ]

第二回天下一武道会 第十章「刻を駆ける少女」

166 名前:投稿日: 02/11/26 03:26 ID:???


 第十章     「刻を駆ける少女」




「第一デッキ、第二デッキ、ハッチ開け!各モビルスーツ発進スタンバイ!」
通信兵からの連絡が飛ぶ中、ドックの中は発進準備に追われていた。
突然ドックに血だらけで現れたシャアがサザビーで出た直後のことである。
彼は当惑するデッキの人々に
「何をしている!?このままでは艦は落ちるぞ!ジオンだろうがなんだろうが一先ず協力するんだ!ハッチ開けろ!」
というやいなや出撃をしていった。
そのスピードは速くさすが赤い彗星であった。カテジナが口を出す暇もなかった。





だがシャアのいうことは真理である。
ジオンの艦内占拠に反抗する前に、ひとまず敵機を落とさなければお互い死んでしまうのだ。
そうなれば意味がない。
死ねばそこにいかに崇高な理想があろうが、連邦への忠誠があろうがなにも残らない。
艦の残骸がまた一つ宇宙に残るだけだ。
単純なことだがアストナージの死を目前でみた者たちは感傷に捕らわれ過ぎていたのだろう。
冷静に考えればここはギレンの命令どうり出撃するしかないのだ。








167 名前:投稿日: 02/11/26 03:30 ID:???
 

必然、ロランや他のパイロットたちも出撃を迫られた。
「ロラン!あたしもでるわよ!」
ソシエがメタスに乗り込みながら、いまだウッソを心配そうに手当てをしている銀髪の少年に声をかけた。
「待ってください。ソシエお嬢さん!僕もすぐ乗り込みます!」
そう慌てていうと、ロランはウッソを背負ってドッグの隅のほうへよせておいた。
ウッソはあの後ひどい頭痛に襲われて、動けなくなっていたのでロランが手当てしていたのだ。
「ウッソ・・僕行くからここで休んでたほうがいいよ。いいね?」
そうウッソに言い残すとロランはクインマンサのほうに走っていった。




カテジナがドック全体に響く声でいう。
「もう一度いう!ミライはこちらにいるんだからね!変な気は起こさないように!ブライトは抵抗して死んだ!」
そういうと彼女自身もマシンに乗り込む。
彼女の機体はジ・オだ。巨体と鈍重に見えるフォルムとは裏腹に、機動性や運動性等は非常に高い。
「カテジナ!あまり無茶せんようにな」
いつのまにかランバラルが来ていた。カテジナのジ・オのそう忠告する。
カテジナは、ランバラルのほうをみて、軽く頷くとハッチを閉めた。
このドッグの事は百戦錬磨のランバラルにまかせて自分は戦場の指揮を執ろうというのだろう。
賢明である。アストナージを殺した彼女がいればメカニック達は動かない。






168 名前:投稿日: 02/11/26 03:37 ID:???

フォウ・ムラサメも出撃することになった。
ランバラルはやむを得ずフォウに乗るように命令した。パイロットが中々集まってこないのだ。
アムロ・レイはこない、スレッガーやシーマも来ていない。
戦闘配備の指示が出ているのに来ていないというのは軍罰である。だが、いま彼らを呼びにいっている暇はなかった。
フォウの精神は依然不安定であったのでモビルスーツに乗せるのは若干不安が残る。
万が一発狂してこちらに攻撃をしてくるとも限らないのだから。
しかしそれでもこのまま敵に落とされるよりはましであろう。
ランバラルはそう判断した。自分はこの場所を離れるわけにはいかない。
フォウは、リックディアスに乗り込むとランバラルの心配をよそに、すぐに出撃していった。





無限の暗闇が支配する宇宙に出る。
辺りの闇に吸い込まれそうになる。この感覚・・フォウは呟いた。
上下の感覚が掴めなくなる、生理的不安。
宇宙空間というのはパイロットに人間の無力さを重い知らせてくれる。
どんなに科学が進もうとも人間はこの宇宙の中でノーマルスーツ無しには生きられないのだから。
そんな矮小な存在である人間がどうしてこれほど争わなければならないのか?哀れな程か弱いのに。
それでも貪欲なまでに人は戦いを求める。それは本質的衝動なのだろう。
それが旧時代から続いている人類の本能なのだということはわかっている。
現に自分の両親は一年戦争で死んで、自分は戦災孤児であった。
だけど。
フォウには人が何故これほど憎みあうのか、どうしてもわからなかった。
カミーユ・・あなたはどうして戦っていたの?
それは哀しい問いかけであった。
それがわかっていればカミーユは発狂しなかっただろう。



169 名前:投稿日: 02/11/26 03:39 ID:???

既にこの空間にはロラン、ソシエ、カテジナがいた。
先に出たはずのサザビーの機体は既に見えなかった。おそらく遊撃にでたのだろう。
フォウはマルチディスプレーを拡大して、接近してくる敵のモビルスーツを確認した。
1・2・・7機のギラ・ドーガの姿が映し出された。



「さてと・・それじゃあいくよ!」
ソシエが威勢良くそう叫ぶ。メタスが変形する。
「お嬢さん!出過ぎは禁物ですよ!」
ロランが慌ててそう忠告する。
「わかっているわよ!いちいちウルサイんだから!」」
心外そうに言い返すソシエであった。彼女はいつまでも自分を過保護に扱うロランに少し苛立った。
(いつまでも・・子ども扱いして・・)
そう思うソシエの気持ちはロランにはわからない。


「あんたらあたしの足を引っ張るんじゃないよ!いくよ!」
カテジナの命令がとんだ。
メスタ、ジオ、クインマンサの三機のテールノズルが一瞬光ったかと思うと、ギラドーガのいる空域に消えていった。
フォウのリック・ディアスは動かなかった。あのギラ・ドーガ部隊は陽動に過ぎないと感じたからだ。本命は!
更にディスプレーを拡大する。戦闘空域をモニター上に映し出す。
ディスプレー上に無数に拡大された映像・・コンピュータグラフィック処理されたものがでてくる。
フォウはそれを確認する。
「・・いた?」
フォウはプレッシャーを放つ機体を見つけると、更に拡大した。
そこにはラフレシアの巨大な姿があった。
触手がなにかを求めているかのごとく揺らめく。
その蠢く触手は宇宙空間を彷徨う巨大な胎児のように見えた。
そしてそれを操っているパイロットはカミーユ・ビダンに違いない、とフォウは悟った。
直感だった。


170 名前:投稿日: 02/11/26 03:42 ID:???



一方・・その頃。



スレッガーがベッドからむくりと起き上がる。
どうやらあれから30分は寝たようだ。戦闘配備の音が五月蝿い。
隣に寝ていたはずのシーマは既に起きていて服を着込んでいた。
そして手鏡を出すと、入念に化粧を始めた。
スレッガーも起き上がる。
「いいのかい・・そんなにゆっくりしててさ?敵襲らしいぜ?」
「ええ・・どうせ・・ね。それより女は手入れしなくちゃ外には出られないんだよ」
そういってシーマはこちらを見ると微笑んだ。
スレンダーはガムを噛みながら更にいった。



「聞き方間違えたな。あの艦・・あんたのだろ・・・行かなくていいのかい?」
「いくよ・・けどもう少し経ってからね。どうせいってもラフレシアがいる限り・・勝てないよ奴等は・・
なんせ乗っているのは・・あのカミーユ・ビダンだからねぇ・・・」
シーマはそう自信ありげにいうと再び化粧に戻った。

(どうせヘルメットしてバイザーしたら誰にもわからないじゃないの・・)

女ってのはわからないね・・そうスレンダーは呟いた。
そして彼もベッドから起き上がると服を着始めた。
ふと、天井を見上げる。
彼はその無機質さの中に死の影を捉えた気がした。




171 名前:投稿日: 02/11/26 03:44 ID:???



あのモビルアーマーの中に確かに鼓動を感じる・・カミーユ・・どうして・・




フォウはラフレシアの中にカミーユの存在を確かに感知していた。
何故フォウがカミーユの存在を感知できたのか?それは愛ゆえだろうか。もしくは強化人間だからか?
どちらにせよ彼女がカミーユだとわかったのは事実である。
精神崩壊したはずのカミーユがどうしてこの宇宙に出てきているのかは、フォウにはわからなかった。

(彼はもう戦闘できる精神ではないはずなのに・・どうしてモビルスーツに・・)
フォウはラフレシアに近づくべく、リックディアスを動かした。
そしてそれは新たなる悲劇の始まりであった。




172 名前:投稿日: 02/11/26 03:45 ID:???



「やっぱり・・カミーユ・・!」
フォウはその巨大なモビルアーマーに近づくとはっきりとわかった。
近くで見るとそれは威圧感を感じさせ、更に強い不快感を感じさせる機体であった。触手が・・いけない。
あれがフォウの精神を乱す。最近落ち着いているとはいえ、フォウの精神は常人のそれではやはりない。
湧き上がる嫌悪を我慢して、そのままラフレシアに近づこうとする。
カミーユ・・カミーユ・・
そう思った瞬間に、触手の一本が光ったように見えた。ビームの束がフォウの乗るリックディアスを狙い撃ちしたのだ。
「何故?カミーユ!私がわからないの?」
カミーユの能力はフォウを遥かに凌駕している。フォウにカミーユが感知できたのだ。カミーユに自分が感知できないわけがない。
そう思う隙有らばこそ、ビームの斉射がリックディアスを襲う!逃げる!
ビームを寸前で交わす。だがビーム束の周辺に拡散する粒子がリックディアスの機体を焼いた。
フォウは激しい頭痛を感じる。
強い思惟がフォウの中に入り込んでくる。
「カミーユ!どうして」
だがラフレシアの触手がうごめくばかりで、パイロットの姿は見えない。



173 名前:投稿日: 02/11/26 03:50 ID:???

ラフレシア内部。
そこには確かにカミーユ・ビダンがいた。パイロットスーツを着てコクピットに座っている。
しかし眼は虚ろである。依然みせていた、あのシャア・アズナブルが人類の希望をみた、あの輝きはもはや存在していなかった。
病院で治療されていた彼はシーマによって拉致のような形で宇宙に連れてこられていた。
宇宙に戻ってきた所為で、まだ完全に癒えていなかったカミーユの精神は再び崩れ落ちてしまっていた。
その後、執拗な心理的刷り込みや、薬物投与など執拗な精神コントロールを受けたカミーユは操り人形と化していた。
シーマの意のままに動く最強のパイロットとして。
シーマはこの艦を強化カミーユの力試しとして利用したのだ。
トビアを倒しただけではテストは充分でない。
シャアや、アムロ・・そういったパイロットを倒さなければ。
シーマのその貪欲さは生まれついての気性であった。
そしてあわよくばギレンのようにホワイトベースを接収しようと思っていた。
先を越されたのは計算外だったのだが。


シーマ艦のブリッジにいる研究員がカミーユに指示をする。
「どうした?早く敵を落とせ!撃墜するんだ!早くしないとギラ・ドーガ部隊が危ない!」

「・・了解・・です。」
カミーユはそう返事をした。


174 名前:投稿日: 02/11/26 03:51 ID:???

ラフレシアの触手が生物のように跳梁する。それは何か異形の物体にフォウには感じられる。
リックディアスの機体に無数の触手が絡まる。
そのまま巻きついたまま圧しつぶそうとする。ミシリ・・と機体が嫌な音を立て始める。
フォウはハッチをあけると機体をすて脱出した。
バー二アを吹かし、ラフレシアの中央部・・コクピットへと向かう。
その直後・・リックディアスは爆発した。
その爆風に巻き込まれながらもフォウは叫ぶ。
「カミーユ!!」













「フォ・・フォウ・・・・・」
カミーユが呟いた。
常人の精神はもう存在していないはずのカミーユが確かに。
その瞳は相変わらず虚ろである。カミーユの脳内には機械が埋め込まれていた。
研究員の言葉以外は反応しないはずである。
ゆえにフォウの言葉に反応できる理屈はなかった。だがカミーユは確かにそう呟いた。

「フォウ・?・フォウだって・・・」
カミーユはもう一度呟いた。その瞳にわずかに正気の色が戻る。


175 名前:投稿日: 02/11/26 03:54 ID:???


「カミーユ!カミーユ!」
奇跡的に助かったフォウが爆風を利用して宇宙を泳ぐようにラフレシアの中心まで流れてきた。
ラフレシアは何故か微動だにしなかった。まったく動かない。
・・l混乱している・・カミーユ?・・
フォウの心の中に思惟が流れ込んでくる。それは奔流の様に激しい。
彼の思いが伝わる。それは距離や場所など関係のない次元の話なのだ。
ラフレシアのコクピット部分にフォウが取り付く。




カミーユはそのフォウの姿を視界に捉えた瞬間に正気に戻った。いや、正確には戻ったように見えた。
あくまで一時的なものである。時間にしてほんの10分程度であろう。
フォウとの精神の交じり合いはカミーユの脳にある種の刺激を与え、一時的にあの当時にたち戻ったのである。
無論、これは推測である。ただし、人間の意志が機械に隷属するだけではないことをカミーユはこの時証明した。
脳内に埋め込まれている機械にカミーユの精神は確かに打ち勝った。



「フォウ!」
カミーユはコクピットをあける。
もどかしく宇宙に出ると、フォウの身体を強く抱きしめる。
身体の境界線を越えるほど強く。強く。



176 名前:投稿日: 02/11/26 03:56 ID:???


シーマ艦の研究員が驚いたようにいった。
「この被験者の精神力は凄い。計算上こんなことはありえないですよ!」
ラフレシアのコクピットに設置されたカメラにはもはやカミーユの姿は映っていない。
だが、ヘルメットの声が届いていた。
それをきいた別のクルーが研究員に不安げに聞いた。
「おい・・大丈夫なんだろうな・・?まさかこのまま・・2人で逃げるなんてことは・・」
「それは心配ないです。なぁに後少しでまた我々のコントロールが可能になりますよ」
そう自信たっぷりに言い返す。
「それならいいけどな・・しかしシーマ様・・遅いな・・」
不安げにクルーがそう呟いた。




177 名前:投稿日: 02/11/26 03:58 ID:???


「フォウ・・」
「あぁ・・カミーユ」
2人は黙って抱きあう。
言葉は要らなかった。背中に回されている腕の強さだけで2人の思いは共有できる。
ラフレシアからふわり、と2人の身体は離れて宇宙空間を漂う。2人の後ろには星が輝いていた。
命の火を静かに燈すように。
「フォウ・・ホントにフォウなのか?・・フォウ・・」
五分もそのままでいただろうか。
カミーユはようやくフォウに確かめるように囁く。声が震えている。
「・・ええ・・そうよ・・カミーユ・・」
言葉を発すると2人を隔てているバイザーが振動で震えた。
フォウはバイザーを、パイロットスーツをもどかしく思う。もっと・・もっと・・カミーユを感じたかった。






2人は静かに流れるように宇宙を漂う。
遠くの方で光の輪が広がった。
カテジナ達がギラ・ドーガを撃破しているのだろう。
2人は抱き合いながら黙ってその生命の輝きをじっと眺める。
刻を越えた空間を2人は過ごす。それはフォウにとって人生で最も素晴らしい瞬間であった。





178 名前:投稿日: 02/11/26 04:06 ID:???



2人はしっかりと抱き合ったまま光の輪を眺める。
たとえあの光がひとつ灯ると生命が失われているのを綺麗だと感じるのは歪んでいるといわれようとも。
いや・・人が死んでいるからこそ美しく感じるのかもしれない。
フォウの耳にカミーユの呟きが聞こえた。




「綺麗だなぁ・・大きな光がついたり消えたりしている・・」
そういうとカミーユは頭痛が酷くなってきたのか頭を抱える。意識が弾けとびそうな感覚にカミーユは吐き気を覚えた。
フォウはそんなカミーユを更に力を込めて抱きしめる。
「ファ・・・・もう・・駄目みたいだ・・・・」
ファはホンコンシティでのカミーユとのデートを思い出していた。
あの時と同じ別れを。
「・・頼める・・?・カミーユ・・」
「なに・・を・・」
「・・・・キスして・・」






179 名前:投稿日: 02/11/26 04:06 ID:???



ここは宇宙空間である。
だが、フォウは躊躇わずに、メットのバイザーをあげた。カミーユも同じくバイザーをあげる。
そして2人は愛おしそうに、そっと唇を重ね合わせる。
「・・んッ・・」
フォウはカミーユの少し湿っているカミーユの唇の感触を感じた。
時間にすれば僅かなものだろう。しかしフォウにはそれが永遠に思えた。
そしてそのまま2人は動かなくなった。
死んだのである。



180 名前:投稿日: 02/11/26 04:12 ID:???



真空が支配する、絶対零度の宇宙空間では人など瞬時に死んでしまう。
だが、それでも人は一瞬のために生きているのを忘れてはならない。
現在というのは今という時の連続した積み重ねによって生まれるものだ。
そこに連続性が存在しているというのなら最上の幸福を謳歌している時点でその連続性を断ち切りたいと思うのは当然ではないだろうか。
ただこの2人の行為が自殺であると断言するのはまた間違いであろう。安直な発想である。
肉体という強固な呪縛からのがれたのだ。
そして彼らの精神と知覚と思惟が時間を超え、空間を凌駕した領域に達したとしても不思議ではない。
宇宙の刻を駆けるために。2人で。ホンコンシティでの様に。
そう思いたい。
そうでなければ彼らの死になんの意味があろうか?




2人の身体はゆっくりと、宇宙の闇にまぎれて、流れていった。
ラフレシアの触手はそんなカミーユ達を追いかけるようにゆっくりと動いていた。




181 名前:投稿日: 02/11/26 04:16 ID:???










シャア・アズナブルは拡大したディスプレーでその一部始終を見届けると、一言漏らした。
「決まり・・・か・・。」
シャアはそう確信した。
カミーユは死んだ。これでもはや決定した。


サザビーはシーマ艦に迫る。
途中に出てきた敵モビルスーツを、シャアはあっさりとなぎ払いながらシーマ艦に近づく。
そしてファンネルを射出する。ファンネルは一斉にレーザー攻撃をしながら突進して、艦に激突し自爆した。
そのレーザーの一つがブリッジを消滅させた。
シーマ艦の爆発する光の渦を眺めながらシャアは
「さて・・どう動く・・アムロ?」
モニターにホワイトベースの姿を映し出すとそう宿敵に問い掛けた。軽い優越感を持って。
そしてサザビーの踵を返すと、そのままどこかに消えていった。



物語の終焉は近づいていた。






182 名前:投稿日: 02/11/26 04:20 ID:???




ーーーーーーーーーーーーーあとがきーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回は帰ってからいそいで書いたので不完全燃焼気味です。
ムム・・やはり毎日アップは難しい・・。もう4時だし・・疲れました。
朝早いのに・・。
けれどとりあえずこれで10章は終わりです。
全12章の物語もあと2章を残すのみとなりました。応援してくれた皆様ありがとうございます。
後僅かですので、最後まで見届けてくだされば嬉しいです。
では11章の予告をして今日は失礼を。おそらくこの章がクライマックスになるでしょう。
Vガンダム風にお届けします。


183 名前: 次章予告 投稿日: 02/11/26 04:23 ID:???



ギレンの圧政の中、連邦の有志が立ち上がりミライの救出を図ろうとする。
ロラン、ソシエ、ハリーらが銃を持って立ち上がる。
迎え撃つランバラルらジオン兵。困惑するカツは何を思うか?
そして彼が取った行動とは?

ウッソ・エヴィンもまたカテジナとの決着をつけるべく動き出す。
シーマは?スレッガーは?消えたシャアの目的は?
拳銃を持ったギレンが吼える。
それぞれの思いが複雑に絡み合いながらこの物語は終焉に迎い一気に加速していく。
消えていく生命。流れる血。消滅する意思。広がる哀しみ。
この中でアムロ・レイはある決断を下すことのであった。


次回   第11章  「天使たちの昇天」       


                                        見てください!



184 名前:投稿日: 02/11/26 04:30 ID:???


ということです。
今度はもう少し小刻みにアップすることになるかと思います。
一気に一章まるまるアップはきついので。
それでは・・・



185 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 04:31 ID:???
おつ。


おもれー・・・


186 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 04:34 ID:???
おつかれさまでした。
よい気分転換になりました。


187 名前:投稿日: 02/11/26 04:48 ID:???
おお・・こんな時間に見てくださっている人がいたとは・・
どうもありがとうございます。
そういっていただけると嬉しいです。
明日の更新は・・難しいかもしれませんがマターリ見てください。




188 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 11:25 ID:???
いやもう、なんといってよいか・・・。
すばらしいの一言です!!


189 名前: ろうろん 投稿日: 02/11/26 12:40 ID:OgK8Zhvq
いやはや、もう次がどうなるかハラハラしてるっす。


190 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 13:51 ID:???
>>169
メスタ・・・・
>>1さん 無理をせずがんばってください


191 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 15:24 ID:???
>1
俺はアンタに神を見た!!


192 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 16:41 ID:???
すごいです。
頑張って下さい。


193 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 16:47 ID:???
>>omosiroiyo~

すれっがーとすれんだーがごちゃごちゃしてまふが、
これはこれでなんか最終的にオチがあるのでは?と
思う漏れ!! ランバ・ラルの今後も気になる・・・


194 名前: カンリニン 投稿日: 02/11/26 18:48 ID:yf8Wy23J
南極条約に転載キボンヌ。


195 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 21:53 ID:???
凄い・・・・凄まじく凄いです


196 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 21:55 ID:???
あんまり持ち上げすぎると荒らしさんを召喚してしまうのではと思う今日この頃。
ほどほどにな。


197 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/26 22:14 ID:???
感動しますた。
フォウの話をリクしたので嬉しいデス。
非常に綺麗に結んでくれて、ありがとん
続きも楽しみにしてるす


198 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/27 00:04 ID:???
心中(という表現はふさわしくないが)の中でも特に美しい!


199 名前: カンリニン 投稿日: 02/11/27 01:13 ID:L5fZ6wrB
・・・・6時間以上もageられてない!
>>196
了解。


200 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/27 06:10 ID:???
>カンリニン
少しうざいよ。
HNもそうだし、dat逝きは最終書き込み時間によって決まるので保全の際にいちいちあげなくてもいいし。
まあ多くの目に触れさせたいがためにageてるのなら別だけど。


201 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/27 09:16 ID:???
前スレのログうぷした者ですが、
色々サイト内整理してディレクトリ変わっちゃったのでこっちになります。

http://ime.nu/www.geocities.co.jp/MusicStar-Bass/7531/char/ten1.html

あと、まだ早いけど現段階でのこのスレのログもten2.htmlにあります。

じゃ、作者さんがむばって。


202 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/27 18:11 ID:???
>200
そうなの??最終書き込み新しくても落ちるのかと思ってた。
HNは勘弁してやれよ。

ちなみに漏れはカンリニンじゃないぞ。
自演とか言われそうだ


203 名前:投稿日: 02/11/27 22:54 ID:???
>>193
スレッガーの奴は単なるミスです・・何故かいつもミスります。
オチ期待させてすいません・・。
ランバ・ラルですか?それは11章をお待ちくださいませ。


>>200
カンリニンさんはこのスレのためにして下さっていたのでそういう事はあまり・・
マターリいきましょう。


>>201
どうも有り難うございます。
ガンプラGIFアニメ 見せてもらいました。ザクの蹴りがかっこよかったです。



皆様レスありがとうございます。
11章は深夜か、明日の昼までにはアップします。
途中までですが。遅くてすいません。
それでは・・

 


204 名前: ほげら~ 投稿日: 02/11/28 01:48 ID:Fhw2mAIc
age


205 名前: カンリニン 投稿日: 02/11/28 02:14 ID:???
>>200
後者


206 名前: カンリニン 投稿日: 02/11/28 02:22 ID:???
「多くの目に触れさせたいがためにage」って事です。


207 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/28 13:31 ID:???
>>206
荒らしに見つかるからやめてください


きわめて丁寧な言葉でお願いしてみましたが、どうよ?


208 名前:投稿日: 02/11/28 15:21 ID:???
すいません・・
今からアップしようと思ったのですが、急に外出しなければいけなくなってしまいまして・・
今夜に必ずアップしますので。ほんとに申し訳ありません。
遅くなるかもしれませんが・・・それでは・・


209 名前: 202 投稿日: 02/11/28 17:51 ID:???
>>207
だからそんなにカッカすんなって

>>カンリニン
でも、おれも207に禿同だな


210 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/28 17:52 ID:???
>>1氏
  ∧_∧
 ( ´∀`) 正座して待つモナ
 (ろ と)
 と_)_)


211 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/11/28 17:54 ID:???
  ∧_∧
 (; ´Д`) ズレた…
 (ろ  と)
 と_)_)


212 名前:投稿日: 02/11/28 18:33 ID:???


大変お待たせいたしました。
これより11章に入りたいと思います。

けれど、その前に現時点・・10章終了時点での乗艦した主要人物の状況をまとめておきます。
混乱されている方もいるかと思いますので。




213 名前:投稿日: 02/11/28 18:33 ID:???

生存者リスト              


アムロ・レイ             
ウッソ・エヴィン          
                     
シャア・アズナブル  

       
ロラン・セアック         
ソシエ・ハイム
ハリー・オード           
ミライ・ノア
シーマ・ガラハウ
スレッガー・ロウ

ギレン・ザビ
ランバ・ラル
カツ・コバヤシ
スタンバ・ハロイ
カテジナ・ルース



スレンダー(地球にて待機中)




214 名前:投稿日: 02/11/28 18:35 ID:???


 死亡者リスト


トビア・アロナクス(四章にでカミーユ・ビダンによりアムロを庇い死亡)
ブライト・ノア  (七章にてシャア・アズナブルに殺害さる)
ガルマ・ザビ   (八章にて同じくシャア・アズナブルに)
アストナージ   (九章にてカテジナ・ルースに射殺される)
フォウ・ムラサメ (十章にて・・分類上は自殺)






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