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第二回天下一武道会 第十一章 (9)

[ 第二回天下一武道会 ]

第二回天下一武道会 第十一章「天使たちの昇天」

565 名前:投稿日: 02/12/25 22:03 ID:???





「ニュータイプ・・貴様どうするつもりだ?
このまま連邦の言いなりとして過ごすのか・・私と共に同志になるか・」
ギレンがアムロに結論を促す。
これ以上の説得は必要ない、と判断したからだ。くだらない戯言を聞いている暇はギレンにはない。
「その前に・・質問したい事が一つだけある。」
「なんだ?」
「あなたが現在"頭痛"がするかどうか。」
アムロはそれがさも重要なことのようにいった。




「頭痛だと?・・・質問の意図が判らんが、ないな。」
下らない質問だと思いながら、ギレンは即答した。







566 名前:投稿日: 02/12/25 22:05 ID:???




「やはり、な・・」
アムロが溜息と共にそう漏らした。


「やはり?何がやはりだというのだ?」
ギレンが問い掛ける。


アムロはそれには答えず、もっていた拳銃を黙ってギレンに差し出した。
「何のつもりだ?」
彼はそれを受け取る。それは傍目からみると忠誠を誓った兵士の行為に見える。
拳銃を渡すということは中世でいうとナイトが王に剣を差し出すような意味合いを有している。
少なくともギレンはそう解釈した。それはそうだろう。
この状況で拳銃を渡すということはそうとしか解釈できないのだから。もしくは自殺志願者だ。
ギレンはその拳銃の感触を手にしっかり馴染ませると、アムロをみた。
だが、次のアムロの言葉はギレンの予想の範疇にないものであった。






567 名前:投稿日: 02/12/25 22:06 ID:???




「・・・・それで自害するか、このまま飲み込まれるか、選んだらいい。」




アムロはひどく真面目な顔でいった。
「・・・。下らない冗談だな。」
ギレンは数秒黙ったあと、はき捨てるようにいった。


自害?私が?
この拳銃で?

どうしてそんなことをしなければならないというんだ?



****************************************


568 名前:投稿日: 02/12/25 22:08 ID:???


ソシエはまだ泣き止まない。私は彼女の背中をそっと優しく叩く。
その度に彼女はまた堰を切ったように泣きじゃくる。
「・・死んでしまったら・・お・・終いじゃない・・ロラン・・」
泣けるだけ泣けばいい、と私は思う。少なくともその間は何も考えなくて済む。
けれど、その後この少女には何も残らないのかもしれない。


哀しみは人を簡単に壊してしまうのだから。その重みに人はときとして耐えられず、崩れ落ちる。
崩壊する。
見えないし、触れないけれど、哀しみという感情には、必ず質量があると私は信じている。
それは取り除くことも出来ないし、誰かが変わりに背負うことも出来ない。自分で背負うしかない。
私はソシエの髪をそっと撫でながら、そんなことを思った。



そういえば・・私はふと思う。
私が最後に泣いたのはいつだろう?
ブライトが死んだときにも私は泣かなかった。ハサウェイの時も。
もちろん胸が張り裂けるほど哀しかった。けれど、涙はでてこない。
どうして?


********************************


569 名前:投稿日: 02/12/25 22:13 ID:???



「この男がニュータイプであるとはな・・くだらない茶番だった・・」
ギレンが拳銃を黙ってアムロレイに向ける。


「そうか・・それじゃ仕方ない・・」
乾いた声でアムロは言う。
そして撃つなら撃てというばかりにゆっくりとギレンに近づいてくる。


ギレンはニュータイプといわれるアムロに失望していた。
所詮こんなものかと思う。彼はジオン・ダイクンのいうニュータイプではない。
所詮、戦争という極限的状況がそういった妄想をつくリあげていったのだろう。
大衆というのは常にカリスマを求めるものだ。目の前の男は、大衆が作り上げた偶像に過ぎない。
真のニュータイプなどやはり存在していない。そう彼は判断した。
全てはこれからだ。
私が、導く。人類という種の永久の繁栄を。



ギレンは引き金に指をかけた。





570 名前:投稿日: 02/12/25 22:16 ID:???



****************************



「ねぇ・・ミライさん・・」
あまりに突然にソシエは泣き止んだ。
そしてとてもとてもか細い声で、私に話し掛けてきた。
今にも消え入りそうな声だ。ささやかな声。
一瞬、自分に語りかけてきているとは気が付かないほどに。



「なに?」
私も彼女の耳元で囁くように返事をした。他の誰にも聞かれないように。
この灰色に重く濁った世界には私たちしかいないのだけれど。
私たちを取り巻く光は先程より少し強くなったように思う。
それが周りの闇と溶け合うように絡み合って私たちを包んでいる。





571 名前:投稿日: 02/12/25 22:19 ID:???






「私、ロランのこと・・好きだったの・・」
「・・そう。」
「本当よ。それも多分ずっと前から・・」
「ずっと前から?」
「ええ、今ならわかるの。あぁ・・私、ロランが好きだったんだなぁ・・って」
ソシエはそういうとクスクス笑う。とても楽しそうに。



これは、よくない兆候だった。




****************************


572 名前:投稿日: 02/12/25 22:25 ID:???



撃とうと指に力を入れた瞬間だった。
唐突にギレンは異様な感覚に襲われた。



「・・・ンン・・?な・・なんだ・・?」

ギレンはうめいた。
突然目の前がブラックアウトしたのだ。闇だ。
同時に地震が起きたように足元がふらつき、ギレンはよろめきながら膝をついた。
眩暈がする。吐き気も。なんなんだ?これは?
闇が彼を包み込む。
辺りは全てその闇にゆっくりと染まっていった。夕焼けが空を染めていくように。
元々薄暗かったが、今度は完全な闇だ。
突然、別の世界に入り込んでしまったような異質な闇がギレンを支配する。





573 名前:投稿日: 02/12/25 22:32 ID:???




「これは・・一体・・」

落ち着いて辺りを見ようとする。
ギレンは目の前にいるであろうアムロ・レイを視界に捉えようとする。
だが、もはや彼の視界にはアムロの姿が入ることは無い。つい今までいたのに!
何も見えないのだ。
もう何も見ることはできない。ギレンはその場にうずくまったまま飲み込まれている。
ひどい寒気に襲われる。
ここはどこなんだ?
ギレンは何もない、何も見えない世界で一人叫ぶ。


私は今、
どこに
いるんだ?




574 名前:投稿日: 02/12/25 22:33 ID:???















アムロは、その様子を哀しげに見る。無論彼は依然かわらず灰色の部屋にいた。
ギレンもいるのだが、彼は呻きながら、床に這いつくばっている。
何かを呟いているが、か細いのでまったく聞こえない。
が、アムロにはギレンが何を叫んでいるか理解できた。



アムロはギレンに自分の声が聞こえないと知りつつも、答えを教えてやる。
「逆流だよ・・思惟の・・」
もう助からない、あなたは飲み込まれる。
圧倒的な粘膜に。その貪欲な闇の前にはどんな存在も叶わない。




575 名前:投稿日: 02/12/25 22:38 ID:???


******************************




ソシエはひとしきり笑うと、またポツリと話し出す。
私は止めようとも思ったが、やめた。
話す気力があるのなら話させた方がいいと思ったからだ。
その方が上手く自分の気持ちに整理がつくかもしれない。


ソシエは話す。
「あの後、ロランと別れた後、私やっぱりロランの所に戻ったの・・
そうね・・五分くらいたった後かしら。時計が無いから正確にはわからないけど。
大体そのくらい。
ハリーさん達がミライさんのいるブロックに突入する直前かな?
そして戻ったらちょうどロランとジオン兵の銃撃戦があってて・・
私の足音に気が付いたんでしょうね。ロランがこっちを振り向いて何か叫んだの。」


だんだんとソシエの声は大きくなっていく。
やはり、私は止めるべきだったのだ。



576 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/25 22:41 ID:???
連投規制回避レス


577 名前:投稿日: 02/12/25 22:45 ID:???



「その声は銃声の所為でなにも聞こえなくて、あたしがもっと近づこうとしたら・・
ロランが
『危ないですよ!』 っていって、一瞬こっちに身を乗りだしたの・・
おそらく敵からみたら無防備だったと思うわ・・その姿は・・
・・一段と銃声が響いて・・
その瞬間に彼の胸元に赤い花びらが散って・・
私は動けなくて・・花びらが・・赤い血が・・彼の肌に・・」
ソシエの声は震えだした。



私はソシエの肩をしっかり掴んで揺さぶった。
この少女はいま絶望しているのだ。
誰かが救ってあげなければいけない。繋ぎ止めないといけない。
たとえ救われないことを彼女が願っていても。






578 名前:投稿日: 02/12/25 22:48 ID:???


「もういいから!話すのを止めなさい!」
「その時は何が起こったか判らなかった・・ただ世界が止まったような・・音がなくなって・・
何も聞こえなくなって・・頭の中がキーンとして・・ひどく何か物事がスローになって・・
ロランが扉にもたれ掛かるようにズルズルと崩れ落ちていって・・扉に血が付着して・・
拳銃が手のひらから零れ落ちて・・私の所為で・・
お父さんが死んだとき・・ロランは・・私を・・慰めて・・
私はいつも・・我侭で・・彼を・・困らせて・・・バカにして・・
この艦に乗艦するのだって・・私が・・無理矢理・・・私・・ありがとうも・・いえなくて・・ああ・・
ああああああああああああああああああああぁぁぁっぁぁっぁぁぁ・・・・・・・」




絶叫。
それはまるで地獄で救いを求め叫ぶ罪人の様な悔恨。
嘆き。慟哭。絶望。
その全てが含まれた声。魂が震える。心が壊れる。助けを求めている。
けれど、決して誰にも届くことは無い。
私にはわかる。



私は彼女を繋ぎとめたいと思う。現実に。
だけど彼女を繋ぎとめることができる者は既にいない。



*************************************




579 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/25 22:52 ID:???
1さん最高


580 名前:投稿日: 02/12/25 22:53 ID:???


ギレンは暗闇の中を這いつくばっている。




彼は阿鼻叫喚そのものの巨大な奔流に包まれている。思惟そのものに。そうこれは思惟なのだ。
その圧倒的な圧力はギレンの身体を歪ませ、四肢を容赦なく引き千切る。圧倒的に。
精神が粉々に砕かれていくような感覚がギレンの脳髄を貫く。抗うことなどできない。
思惟の形がまるで巨大な岩石の様にギレンの全身を打ち砕き、肋骨をへし折り、内臓をも抉り取るようであった。
ギレンは怯えた。彼はようやく自分を囲む世界に気が付いたのだ。
生まれて初めて恐怖を感じる。圧倒的な思惟の前に人はかくも無力であるのか、と。
胃液が逆流して、彼は激しく嘔吐をする。

私は自惚れていたのか?この思惟を・・扱えると・・


薄れていく意識の中、ギレンは反問する。
この結果を洞察できなかったのは私がやはり旧時代の思想にとらわれた人間だからか?
ギレンは再び激しく胃液を吐き出す。吐瀉物が彼の手を汚す。
最早アムロの存在はまったく感知できなかった。自分の肉体がまだあの艦にいるのかさえ判らない。
何も見えない。もう死んでしまったのではないかと思う。
別の世界に一人だけ投げ出された様に感じる。
誰もいない。光も音もない世界に。
いや、誰かがこちらを見ている。誰だ?



581 名前:投稿日: 02/12/25 23:02 ID:???


ギレンはなんとか顔を上げる。これだけの動作でも激痛が走る。

ち、父上?

目の前にデギン・ザビがいた。暗闇にぽっかりと浮かんでいる。
杖を右手に持って、こちらを何の感情も篭っていない目で見下ろしている。
ギレンは這いつくばったまま動けない。体中の感覚が消えていく。


"貴様はヒトラーの尻尾だ"


デギン公王の言葉が幾重にも脳にリフレインする。
それは直接的にギレンの脳に届き、刺激を与える。ギレンは反論する。

違う。私は権力欲望型の人間ではない。ヒトラーなどとは・・
何故今更でてくるのだ!あなたは宇宙の塵に・・
そうか?私が貴方を殺したことを恨んでいるのか?
父親殺しの鬼畜として・・犬畜生にも劣る・・と・
だとしたらそれは間違いだ。ジオンを見捨てたのは貴方だ・・老いたあなたがの軟弱ゆえだ!
貴方は逃げたのだ・・人類の将来を決める闘争から・・
ジオン・ダイクンを裏切り、ザビ家を裏切り、ジオン公国を見捨てた。
軟弱ゆえに!惰弱ゆえに!和平交渉などと!
だから・・処罰したのだ・・私・・ギレンが・・
それが何故わからない!その気持ちがわからぬほど貴方は老いていたのか!






582 名前:投稿日: 02/12/25 23:07 ID:???




そのときだった、突然デギンの体がどろどろと溶け出した。
それはまるで全身に硫酸をかけられた様に煙を出して、ぐにゃぐにゃととろけていった。
首の部分がまず溶けて、支える部分が無くなった頭がゴトリ、と地面に落ちた。
その後右腕が体液を出しながら溶けていき、すっかり骨しかなくなった。
左腕も根元からボトリ、ボトリと蒸発しながら溶けていった。
もの凄い異臭が辺りを漂う。
次に足も通常ではありえない方向に捻じ曲がりながら、どろどろと液状化していった。
そしてものの2,3分で全身がすっかり溶けてしまい、あとには真っ黒なスライム状の塊が残った。




ギレンは呆然とその光景を見る。
あまりの凄惨でグロテスクな姿に変わったデギンを。






583 名前:投稿日: 02/12/25 23:13 ID:???



粘膜は僅かに震えながら、ゆっくりとその身体を動かす。
地面にゆっくりと這いつくばってギレンの方に近づいていく。
そして、ずるずると、ねっとりとギレンに覆い被さっていく。ゆっくりとびっちりと身体に隙間なく密着していく。
「な・・・なんだ・・止めろ!」
粘膜がギレンの身体全身を包んだ。どろりとした感触で、まだ生暖かい。
その粘膜は次第に熱をもってきてデギンと同じ様にギレンを溶かそうとする。
ギレンは抵抗するが、まるで動けない。まるで呪縛の様に。

ジョブリ。
ジョブリ。
ジョブリ。

粘膜はギレンの全身を弄る様に動き回り、彼のすべてを貪欲に飲み込んでいく。
夢も。野望も。理想も。存在すらも。

ジョブリ。
ジョブリ。
ジョブリ。








584 名前:投稿日: 02/12/25 23:21 ID:???
*******************************


”これは夢なんです。私ソシエの悪い夢なんです。
こんなことは認められないんです。
夢なんです。
それは死体じゃありません。ロランの死体じゃありません。
よく似ているけど、違うんです。
止めてください。みないでください。ロランじゃありません。”



ソシエが虚ろな目でそんなことを呟く。
ソシエの精神は崩壊寸前であった。


「ソシエ!しっかりして!しっかり!」
私にはどうしようもできない。無力感が私に襲い掛かる。



”切なくて、苦しくて、もどかしい夢なんです。”

ソシエは止まらない。


585 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/25 23:24 ID:???
 


586 名前:投稿日: 02/12/25 23:31 ID:???


その時、そんなソシエをいきなり辺りの無数の光が包み込む。
「え・・?」
それはあまりに唐突で私は上手く反応できなかった。
その光が私を弾き飛ばし、ソシエだけを優しく包み込んでいくのを呆然と見る。




その膜は彼女をすっぽりと覆ってしまうと、ポォォっと青白い光をともした。
それはとても幻想的で。天使の祝福の様に、その光景は神秘的で美しくて。私は知らず息をのんだ。
「ソシエ・・・?」


数分後・・
その膜の光が消えた。
私は、そのあいだじっとその場に座ってその光りを眺めていた。
光が消えた後、そこには卵型の膜に包まれたソシエがいた。
銀色の膜は透き通っていて、中の様子が覗くことができる。
私はフラフラと立ち上がって、目の前のその膜に手をやる。
その膜は、少し温かくとても柔らかい。けれどどれだけ強く押しても突き破れない。
ソシエはその中で眠っていた。
あれほど取り乱していたのが嘘であったみたいに、それは穏やかな顔している。
安心してぐっすりと眠っている、まるで母親に抱かれた赤ちゃんの様に。
涙の筋を頬に残して、彼女は眠っていた。








587 名前:投稿日: 02/12/25 23:36 ID:???



私はもっとよく中を見たいと思う。けれど、神聖な感じがしてそれを躊躇させる。
なにかそれはいけないことであると、伝えている。
そして、この中にはソシエのほかにもう一つ意識を感じることができる。
私はそれを感じ取ろうとする。
誰かの断続的な意識が私の中に流れてくる。スライドの様に。



これは・・ロランの・・?

え?
繭?これは繭なの・・?
銀色の・・

心配ない?
それは一体・・・

精神的な・・眠り・・?・・





そこで突然私の意識も薄れていった。



*******************************


588 名前:投稿日: 02/12/25 23:38 ID:???





アムロは、床でもがいていたギレンが動かなくなったのを確認すると、彼の手のひらから拳銃を拾い上げた。
もうギレンはぐったりとしていて何の意思も感じ取れない。
ほんの少しだけギレンに同情を覚える。
あなたには資格がなかった・・・アムロは呟く。







589 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/25 23:41 ID:???
予想と全然違う展開…すげぇや。
俺の感性では到底予想しきれない。


590 名前:投稿日: 02/12/25 23:42 ID:???




アムロはギレンの脇を通り抜けて、中央に設置された椅子に座る。
そしてこの灰色に覆われた空間全体に流れる閉塞した空気を存分に吸い込む。
手のひらで顔を覆って、目を瞑る。意識を集中させる。


まだ、間に合う・・まだ・・
シャアの思いどうりにさせるわけにはいけないんだ。それは間違っている。


アムロは祈る。










591 名前:投稿日: 02/12/25 23:51 ID:???






だが、アムロの耳には確かな少女の声が届く。かすかだけれど、はっきりと。
それは確かな質感を伴ってアムロの肺にまで到達する。呼吸が一瞬止まる。
心臓が早鐘の様に鼓動をうち始める。
その声にはには彼をあの当時へとたち戻らせる強制力を伴っている。
追い討ちの様に、アムロのもとに、もう一度声がきこえる。








「   ア  ム  ロ   」














592 名前:投稿日: 02/12/25 23:53 ID:???














あぁ、遅かった。
けれど、どこかで僕もこの状況を望んでいたのかもしれない。
シャア・アズナブルと同じ様に。

















593 名前: 次回予告 投稿日: 02/12/25 23:56 ID:???





あのとき、僕らは宇宙で出会った。
それはあまりに唐突で、衝撃的な出会いだった。
始まりも、終わりも。
ほんの一瞬のことだったけど、ある要素をもった瞬間は時として永遠を越える事を知った。
あの当時、僕はとてもイノセントで、貴方の哀しみを理解できなかった。
取り返しのつかないことがあって僕たちは離れ離れになった。


そしてそれから現在に至るまで僕はあなたに会うのが怖かった。本当に。怖かった。
けれど今、僕の心は歓喜でうち震えている。
僕らが再びめぐりあえた事に。
無限の暗闇が僕らを包み込み、彗星が赤く輝くこの宇宙で。





最終章   「   めぐりあい宇宙   」










594 名前:投稿日: 02/12/26 00:09 ID:???


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ここで長かった11章は終わりました。
次からようやく最終章に入ります。
かなり、謎を残していますが、それは順をおって明らかになるのでお待ちくださいませ。
応援のカキコくれた皆様方や、感想のレスくれた皆様方、本当に有難うございました。
本当に励みにしてます。嬉しい。あと少しですので、最後までどうかお付き合い御願いします。
それでは・・・




595 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/26 00:10 ID:???
>1
何かもう・・・凄すぎて何も言えないです。


596 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/26 00:18 ID:???
>1さん乙!!!!!!!!!!!!!!!!!
最高の良スレにメリィクリスマス!!!!


597 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/26 00:23 ID:???
本当に素敵です。
現時点で最高の盛り上がりです。
ありがとう。>>1さん☆


598 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/26 02:31 ID:???
1さんお疲れ様です
思わず泣いてしまいますた。
続き、激しく楽しみにしています!




599 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/26 07:16 ID:???
今度時間があるときに1から読み直そうと思ってるんですが、その際に小説部分を抜粋してうpなんてしてもいいですかね?


600 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/26 12:32 ID:???
>>1さん、最高です。凄いとしかいえない


601 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/26 14:24 ID:???
>>599
神!!

ただし、1さんの了解が必要な罠


602 名前: ろうろん 投稿日: 02/12/26 21:13 ID:???
こうゆう展開になるとは思いませんでした・・・
すごいですね・・・>>1さん・・・・
次は最終章ですね、最後の話楽しみにしてます。


603 名前: kanrinin 投稿日: 02/12/27 01:16 ID:???
508か。
そろそろageかな?


604 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/27 05:06 ID:NClmTPw0
保全


605 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/27 16:44 ID:???
えっと今のうちに聞いておくと生存者は誰ですか?


606 名前: 通常の名無しさんの3分の1 投稿日: 02/12/27 17:22 ID:???
冬厨警報

水差し厨が糞スレ乱立でDAT落ち攻撃を行うと宣言しました。
スレの位置には十分注意を。


607 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/27 19:57 ID:???
保全


608 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/27 20:00 ID:???
age協力


609 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/27 22:18 ID:???
1さん、乙!


610 名前: kanrinin 投稿日: 02/12/28 02:07 ID:???
>>606
(((( ;゚Д゚)))ガクガゥブルブル


611 名前: 。・°°・(≧□≦)・°°・。 投稿日: 02/12/28 09:52 ID:???
age協力さ。
しかし自称大学生にもなっても、坊やは坊やなんだ・・・・・
と日本の将来を心配してみるテスト


612 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/28 16:22 ID:lbwTDW/n
も~い~くつね~る~と~
和尚和尚


613 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/28 23:02 ID:???
別にageなくても書き込みさえあれば落ちん
下手に上げて別の冬厨を呼び込む必要はない


614 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/29 08:00 ID:???
保守しとよ


615 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/29 09:36 ID:4L8j2/m0
age揚げ



616 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/29 21:46 ID:???
保守


617 名前:投稿日: 02/12/29 22:16 ID:???
>>598
そんな風に言ってくださると私としてもとても嬉しいです。励みになります。
最終章をお待ちくださいね。


>>599
え・・・ど、どうぞどうぞ(照れ)
ご自由になさってください。恐縮です・・

>>605
一章で乗艦した人物で、現在生き残っているというか、意識があるのは
アムロ
シャア
ミライ
ソシエ
ウッソ
の5人です。シャアは行方不明ですが。

感想を下さった皆様、お褒めの言葉を戴きまして有難うございます。
保守してくださっている皆様、まことに有難うございます。
申し訳ありませんが、最終章はもうしばらくお待ちくださいませ。
年末は色々と雑用が多くて、中々、ゆっくりと時間が取れないです・・
最後なので、私も納得のいく様に、推敲を重ねてかいていこうと思います。マターリお待ちください。




618 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/29 23:20 ID:???
マターリ待つよ。
来年になってもいい。
むしろ>>1氏のお年玉が頂けるなら
漏れ達はこれ以上ない幸せ者だ。


619 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/30 00:10 ID:???
年末警戒保守


620 名前: kanrinin 投稿日: 02/12/30 01:15 ID:???
待ちがいがあるスレですな。


621 名前: ほげら~ 投稿日: 02/12/30 10:49 ID:???
待つのもまた楽しみの一つ。


622 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/30 22:09 ID:???
保守


623 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/31 03:17 ID:???
半月ぶりくらいに見た
まったく予想もしてなかった展開になってるな....


624 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/31 13:05 ID:???
年内最終保守
あとは頼む


625 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/31 14:55 ID:gDOfUbl4
後を頼まれたが
後は頼む


626 名前: kanrinin 投稿日: 02/12/31 15:53 ID:???
手堅く、sage保守といこう。


627 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 02/12/31 18:36 ID:???
させるか!


628 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/01 01:02 ID:???
年頭第一保守


629 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/01 01:33 ID:j2ehhNb0
>>1さん!明けましておめでとうございます!!!
新しい年でも次の話を楽しみにしてます!!


630 名前: ろうろん 投稿日: 03/01/01 02:25 ID:???
新年早々sage忘れました・・・すいません・・・・


631 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/01 14:01 ID:???
年始挨拶sage


632 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/01 14:14 ID:???
保守しようと思ったら先を越されていた。15分ほど保守


633 名前:投稿日: 03/01/01 16:48 ID:???
皆様、新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしく御願いします。


それにしても本当早いですね。もう一年経ったとは思えません。
けど、私も元旦を迎えてやっと少し暇ができました。
初詣にも行きましたが、今年は末吉でした。微妙・・


えと、最終章の方はおそらく3日,遅くても4日にはアップするつもりです。
もう少しだけマターリお待ちください。
保守してくださってる方には本当に申し訳ありません・・
ある程度一気にまとめてアップしないと私の場合落ち着かないもので・・


というわけで(汗)、どうか今年も気長にお付き合いください。
それでは今年が皆様方にとってよい年でありますように・・







634 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/01 19:16 ID:???
気にするな、>>1さん
おれなんか大凶当てたぞ
逆に運いいかもと勝手に思い込んでるが


635 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/01 23:20 ID:???
デスクトップの模様替えしてたら禿しく失敗しますた。
>>1さんの悪い運はこっちで全部吸収しますたので
今年は良い年にして下さい。

Λ||Λ


636 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/02 01:01 ID:???
>>633
おみくじって引いたことないな
初詣なんて生まれてから一度も行ってないから
学生の頃は初詣に行ってくると称して遊んでたし
そんな本当に日本人かと疑うような俺でもつつがなく生きてる
ので1さんも気にせずに


637 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/02 06:54 ID:???
川崎大師に行って来ました


638 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/02 15:09 ID:???
sage保守しときます


639 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/02 15:11 ID:???
500にまだなのか。
sageでいいよな。うん。


640 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/02 22:55 ID:???
kanrinin が可愛く見えてきた


641 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/03 00:37 ID:???
期待保守
今後12時間は保守の必要はありません


642 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/03 11:25 ID:???
保守
今後(以下略)


643 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/03 17:18 ID:???
保守
さがっTEL


644 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/03 18:40 ID:???
落ちかかってます。
よって保守


645 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/03 18:41 ID:???
下げても仕方がない…
すみませんが、あげさせていただきます。


646 名前: kanrinin 投稿日: 03/01/03 22:21 ID:???
500逝くと不安だよね。


647 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/04 01:47 ID:???
下がっててもレスがあれば落ちないんだってば
冬厨にスレ荒らされたいの?


648 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/04 12:19 ID:???
半日に一度、こまめな保守


649 名前: 通常の名無しさんの3倍 投稿日: 03/01/04 19:30 ID:???
safw


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