第三回天下一武道会 3月5日
[ 第三回天下一武道会 サイドB ]
- 160 :三月五日(1/2) :04/05/09 17:32 ID:???
- メール送信履歴
(3月4日 23:52)
Subject:ごめん、サラ
To:サラ・コダマ(yaranaika@kinge.ac,xx)
From:赤棟(overman@kinge.ne,xx)
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ねぇ、サラ。ぼくが君にメールを送らなかったことは確かに悪かったと思うけれど、あんな罵詈雑言を書いたメールを送ってくるのは
やめてくれないかな。あれはほとんど嫌がらせに近いよ。そりゃ、ぼくが全面的にわるいよ。だけど、あれはあんまりじゃないかな・・・
サラがヤーパンにあこがれていたのは知ってるけど、連れていけなかったんだよ。色々事情があったんだよ、僕だって。
あと君が思っているような忍者って全くいないよ。そもそもガウリ隊長のは忍術ですらないと個人的には思ってるし。
あれってどっちかというと忍者タートルズ的じゃないかな。いや、どう違うかといわれると細かいことはよくわからないんだけど。なんとなく。
あと、ぼくが君より他の女性を取ったとかいういかがわしい発想は即刻破棄するように。そんなことありえません。
ていうか、何処からそんな発想がでてくるのかな・・・ぼくが君のことをすきだってことは知ってるくせにさ。あのときのあれ、忘れてないでしょ。
誰がそんなこといってるんです?やっぱりゲインさん?あの人は女の子が沢山いるとこにいる僕を妬んでるだけですよ!ほんとに!
・・・コホン。
だから、今度から君にも送る事にするから、どうか機嫌をなおしてくださいよ。ぼくも決して他意があって君に送らなかった訳じゃないんだから。
ただ、ぼくのメールってあんまり面白いものじゃないだろ?
だから、こんなのもらってもサラが煩わしく感じるだけじゃないかな、と思っちゃっただけなんだ。他意はないから。・・・納得してくれた?
ええと、今までのメールはゲインさんに見せてもらっているんだったね。それじゃあ、いままでの説明は省いていいよね。
けど、こんなメールなんて、サラが読む必要ないとおもうんだけどなぁ。
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今日、昼間、僕が部屋でこれからのことについてぼんやり考えていると、外からニャアゴ、と鳴き声がしたんだ。
なんだろうと思って縁側にでてみると、赤の広場の隅の方で、ニコルとイザークが猫と遊んでいるところだった。
もっともニコルとイザークっていっても誰だかわからないだろうけど、とにかくそういう人達がいるんだ。年はぼくらとおなじくらい。
詳しい説明は、このまえゲインさんにメールで送付しているからそれを読んでくれたらわかるとおもう。とにかく彼らと猫がいたんだ。
ここまではいいかな?ニコルとイザークがいて、猫と遊んでいたんだ。
猫はまだ生後数ヶ月というところかな。左右で瞳の色が違う、綺麗な猫だったよ。きっとそっちの地方ではみたことないタイプだと思う。
ヴァン猫かな?あんまり猫の種類って詳しくないからわからなかったんだけど、結構めずらしい種類なのは確かだとおもう。
彼らは、どこからとってきたのかわからないけれど、猫じゃらしを子猫の前にかざして、遊んでいた。のどかな風景だったよ。
資料をよんでみてもわかるとうり彼らは元同僚ということだし、傍目から見ても彼ら二人はとても仲がいいようにみえた。
やっぱり同じ作品出身っていうのは、同郷というか、同期というか、学閥みたいな独特の繋がりがあるんだよなあ・・・。
それがうらやましいかといえば、別にうらやましくはないけれど。いや、やっぱりちょっとはうらやましいですけど。
どうせぼくはキングゲイナー出身だから、蚊帳の外ですよ。フン。って、こんなことサラにぼやいても仕方ないんだけどね。
- 161 :三月五日(2/2) :04/05/09 17:41 ID:???
ねぇ、サラ。こんなこというと変かもしれないけど、羨ましいのと同時に、彼らの姿を、ぼくはとても哀れに感じたんだ。どうしてだかわかる?
答えはこういうことなんだ。つまり、ぼくは彼らが仲良くすればするほど、その後に待っている現実がきたときにどう反応するのか、
そのことを考えただけでとても哀れになるんだ。だから、とてもいい光景だったんだけど、ぼくはどうもうんざりしてしまって、ダメだった。
勿論、これは彼らの所為じゃないよ。ぼくが勝手に想像して、勝手に哀れみを感じているだけなんだけど。それでも、ね。
洗濯物がたまっていたんだけど、それも放置したまま、ぼくは彼らの様子をずっとみてたよ。
途中、イザークとニコルの遊んでるところをみて、ラクス嬢が「萌えですわ」といってぼくに同意を求めていたのには困ったけど。
どうも女性の心理ってのはよくわからない。単純なのかな。友情を愛情に変換することができるオーバースキルを持っているのかもしれない。
ぼくならアナ姫のほうが萌えるけど・・・って、冗談だよ、サラ。ほんとに冗談だから、怒らないでよ。
アナ姫は確かにかわいいけど、そういう対象にするほど、ぼくは卓越したオーバースキルをもってませんから。
そんなこんなで色々邪魔もはいったけど、彼らの会話の切れ端をぼくは縁側からでも聴くことができたんだ。
どうやら、予定どうりに白棟は今日から雑誌を発行したらしい。
いいことだよ。エクソダスがはじまったんだ。赤棟のほうもそろそろはじめなきゃいけないんだけど、肝心のエクソダスの内容が、
実に複雑というか、白棟と違って紙とペンがあればどこでもできるような方法じゃないんだ。設備が必要なんだよ。面倒だけど。
もうちょっと時間がかかる。だから、みんなこんなふうに、のほほんとできているんだけどね。
もっとも、今がのんびりしてるぶん、後に負担がかかるだろうから、ぼくはいやなんだけど。だって後々めんどうじゃないか。
えーと、あとは何をかいておこう。サラが読んでるとおもうと結構緊張するなぁ・・
そうそう、夕食はカツ丼ってやつだったよ。知ってるかな。豚肉に衣をつけて油であげたものを溶き卵と混ぜて御飯の上にのせる料理。
これは結構美味しかった。セイラさんは料理が上手で、毎食楽しみなんだ。味付けも個人によって変えてくれるから、みんな満足してる。
ヤッサバさんだけはスパム丼の方がいいっていってたけど。あんな塩辛いもの食べたくないですよ!別にぼくら宇宙漂流してませんし。
えーと、今日はこんなところかな。とりあえずサラが機嫌を直してくれると嬉しいです。
ゲインさんのいうことは信じちゃいけないからね。あの人、嘘ばっかりなんだから。彼にぼくが怒ってたってつたえといてくれます?
あ、ついでにもうひとつ。白棟が発行した雑誌、週刊少年ガンダムっていうんだけど、サラも読みたければネットで簡単に読めるから、どうぞ。
ぼくもさっき確認したよ。ダウンロードするのに100円かかるから気をつけて。ま、その価値はあるかは正直微妙だけれどね。
人間失格はちょっと暗すぎるし、ワンピースもヒッキーっぽいし。あと、グエンって人のはちょっとイってるからサラには読んで欲しくないかなあ。
- 162 :通常の名無しさんの3倍 :04/05/09 21:29 ID:???
- 友情を愛情に変換できるオーバースキルに笑った
- 163 :通常の名無しさんの3倍 :04/05/09 23:24 ID:???
- ラクス・・・腐女子かよw
- 164 :通常の名無しさんの3倍 :04/05/09 23:38 ID:???
- 律儀にダウンロードし続けたサラは、ある日届いた10万円の請求書に驚くのだった
- 165 :通常の名無しさんの3倍 :04/05/11 16:59 ID:???
- 白棟のアンケートにサラがまぎれこんでる可能性もあるのか
こういう仕掛け、いいなぁ
- 166 :通常の名無しさんの3倍 :04/05/11 17:38 ID:???
- カクリコンに多重投票したのはサラだと言ってみる。
- 167 :通常の名無しさんの3倍 :04/05/15 17:20 ID:???
- そろそろ保守
- 168 :通常の名無しさんの3倍 :04/05/15 19:33 ID:uh866S9Y
- ラクスたんハァハァ