第三回天下一武道会
[ 第三回天下一武道会 サイドB ]
- 159 :現在ーその2 :04/05/09 16:29 ID:???
五日分を読み終えたところでぼくは顔をあげて、一息つく。
今はまだ六時半だ。目の前に居る彼の作業はまだまだ半ば。終わる気配は見えない。原稿を丁寧にスキャンをしているからかな。
もうちょっと適当にやればいいのに、そうしないのは、彼がきっとなんだかんだいってもあの雑誌が好きだからとは思うんだけど・・・。
その気持はわからないでもないし、ぼくも赤棟が製作したアレはすごく大切に思っている。
けど、もうちょっとはやくしてくれないかな。
退屈は嫌なんだよな・・・。これが嵐の前の静けさだってことはもちろん、理解してはいるんだけど。身体を休めとかなきゃいけないってことも。
けれど、だからというべきか、かえって落ち着かない。気だけ焦る。早く済ませたいと思う。
それで、メールを読み返している。毎日、僕が赤棟から送ったメールの数々をじっくり読み返してる。
そのいくつかは、今読み返しても笑えるし、なけるし、腹が立つこともある。完全に嘘八百のメールもある。
読んでいてうんざりするのもあるし、いま読んで赤面するのもある。読みたくないのも正直多い。
けど、ほかにすることがないから、ちらちらと彼を確認しながら、とりあえず次の一週間分をまとめて読むことにしようかな。
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Subject:ごめん、サラ。 (三月五日)
Subject:管理人と遭遇 (三月六日)
Subject:さらば、ヤッサバ。インダスのかなたにレディゴー!(三月七日 )
Subject:白棟は雑誌 赤棟は○○ (三月八日 )
Subject:ロランとディアナ(キエル)とカラオケと棟内恋愛事情(三月九日 )
Subject: 一は全 全は一 (三月十日 )
Subject: 最初のエクソダス (三月十一日)
・・・etcetc
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